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3月、お別れの季節
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お疲れ、中間試験! 打ち上げの流しそうめんパーティー!
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「どういう事だ」
「さっきから彼、この調子なのよ。まー、たまにいるよね。不憫体質って人」
そんな事を言っていたらわくわくコースで正也がくしゃみしていたりするが、それは彼らの知らない所である。夏帆はぱっ、と流れてきた伊達巻を取ろうとしたが、横から影が。元気印な
後木 真央
がそれを捉えようとしたのだ。
「真央ちゃん食べるのだー」
「あ、それは私の伊達巻よ!」
取り合いっぽくなりつつも、結局は分け合って食べる2人。そんな様子にも海はちょっとほっとしつつも、少し羨ましく思う。
刀が間に入り、テストについて問えば夏帆はあっけらかん、と言い放った。
「時間なくて慌てて答え書いたんだよねー。そしたらさー、選択問題以外の解答が全然読めなかったらしくて、全部×くらったのよー!! 抗議ごり押しで赤点は逃れられたけど!!」
「えっ? それって大変なのだ! 真央ちゃんは……生物と数学が赤点だったのだ」
そこまで言い、真央の表情に影が指した。そして思い出し、身を縮こませる。その姿はさながら猛獣に怯える子猫のようだった、と後で竜馬や夏帆を初めとする目撃者は語っている。
「追試で荒ぶるゴンちゃんでガクガクブルブルだった、のだ。とてもツヤツヤ輝いた笑顔怖いのだ……」
「確かにな。あれは……」
「富士山先生、生き生きしすぎだったな」
現場にいた刀が遠い目で呟き、天野も頷いた。
因みにだが、刀と海、真央は黄色いそうめんを口にしていたのだが、夏帆は普通のそうめんしか口にしていないことを追記しておく。
そうしながら、ちらり、と海はののこ達がいるわくわくコースを見た。ここへ来る前にそこに居たのだが、刀達はののこ達と接触しなかった。刀はののこと仲良くそうめんをたべる円の姿を見、少し微笑んだだけだった。
その時、疑問に思った彼女はそれとなく視線で問う。と、刀はどこか真面目な顔で、
「俺達はののこのフツウを守るために活動をする時がある。その時にののこと面識がない方がやりやすい事もあるからな」
それ故に、出来るだけ面識を作らないようにしておきたい、とののこを見て言った。海の表情からなにか読み取ったのだろう。刀はそっと、海の頭を撫でながら目を見た。
「小山内、お前が俺に付き合う必要はないんだ。ののこの所に行ってくるか?」
海はふるふると首を振った。そして、同じ寮だからいつでも話せるよ、と寮の方向を指差して示す。
「そうか」
それに、と内心で付け加え、海は刀の手を握る。彼が一人になってしまうのは、やはり胸が痛い。サイドテールとリボンを揺らし、にっこり微笑みながら握る手にちょっとだけ力を込めた。
「……ありがとう」
刀はもう一度、海の頭を撫でてあげた。
思い出しつつ横目で刀を見る。彼は梅干を潰した物や錦糸卵、刻んだ鰻の蒲焼などをつゆに入れてそうめんを楽しんでいる。海の視線に気づいた彼は、ひとつ頷く。
「鰻の刻んだ奴ならまだあったよ。小山内も入れてみるか?」
海は1つ頷いた。
パーティーもそろそろ終盤。様子を伺っていた
千鳥 雅人
はそろそろかなー、と黒蜜などを用意する。
「それは、ところてん?」
「そうだよ~。実家からたくさん送られてきたからお福分け♪」
様子を見ていた正也の言葉に、雅人はにっこり笑って準備を整える。と、傍らにいた望月もどこからともなく小さなゼリーを取り出す。
「それじゃ、こっちも流すぜ!」
「ふむ、じゃあ私はこれを」
月詠はというと「流れるものだから」と桃を切り、ジョークのつもりかきれいに洗ったゴム製のボールも笊に乗せる。煉はパイナップルなど果物の缶を開け、準備組はあれこれと面白いものを用意する。そしてさらり、と冴来が用意したグミキャンディーも混ざっていた。
「それじゃ、早速……」
と千鳥が長そうとしていると、あおいと綾花が少し離れた所で話しているのが見えた。
緑のそうめんを食べた修が2人を気遣い、飲み物を取りに行く。漸くあおいと二人になれた綾花はぽつり、と呟いた。実はじわり、と桃色そうめんの効果が発揮されていたのだ。
「最近、気になる人がいるんです。それが恋かどうか解らないけれど、ドキドキして……」
「誰なの? 気になるなぁ♪」
流石に相手が先生の1人であるため、そこは「内緒」と愛らしく言う綾花だったが、やはり恋の話はあおいにだけ、話したかった。
「あおいちゃんは、頑張り屋だから、ちょっと心配になる時があるの。ほら、この間の勉強会でも徹夜していたでしょう?」
一緒に勉強できてよかった、と感謝しつつもそういえば、あおいは苦笑する。無理しないでね、と付け加えて、綾花はあおいに笑いかけた。
その頃、どきどきコースやわくわくコースではところてんやら果物、ゼリー等が流れており、とても賑わっていた。
(こんなものも流すんだ!)
興味深そうに英二がところてんを箸でゲットしていると、ののこ達も喜んでいるのが見えた。のんびりコースでも流れており、ジャン先生も「おくぶかい!」と喜びの声を上げていた。
パイナップルが流れてくれば美咲紀が飛びつき、桃を取ろうとしで苦戦するあおいと綾花を修が網じゃくしで手助けする。
どきどきコースでは例のかえるグミを食べた夏帆、竜馬、伸幸、刀が撃沈し、海と真央は果物のゼリーを美味しそうに食べていた。どうであれ、概ね好評だったようだ。その光景に、雅人は嬉しそうに顔を綻ばせる。
(役に立った、かな?)
その傍らで、天野もまた小さく頷く。
「これが、寝子島本来の姿なのかな? ちょっと違うのかな?」
今までそうめんを食べなかったのは、みんなの楽しみを取らないため、だったりする。彼は雅人同様、こうして皆が楽しむ姿を見る事ができ、嬉しかった。2人はふと顔を上げると目が合い、なんだかくすぐったい気持ちになって笑いあった。
テストは終わり、本格的な梅雨となっていく。それを超えれば……夏休みだ。寝子高の生徒たちは、また気分を一新して勉強に、青春に励んでいく事だろう。ちょっと離れた所で見ていた
ジャン・ポランスキー
は、うんうんと頷きながら
「これもまた、季節の声ですネー」
とほくほく顔で呟いた。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
今回は打ち上げに参加して下さり、誠にありがとうございます。
素麺に神魂が混じった以外は特にトラブルも無く(?)、楽しいものになったかと存じます。
今回はまったりとした雰囲気のアクションがほとんどでしたが、お手伝い組がほぼわくわくコース選択
には意外さを感じております。あと、「流しそうめん」という事で食べ物以外も流れていますね。
予想はしていましたが「そっちなの?!」というアクションをくださいました方もいて嬉しく思います。
それでは、また縁がありましたらよろしくお願いします。
菊華 伴でした。
※蛇足的補足※
海原生徒会長が持っていた本についてですが、実は流しそうめんの発祥の地が宮崎と鹿児島だそうで、それ故です。
タイトルを南九州編にするか否かで悩んだのですがこうなりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月29日
参加申し込みの期限
2013年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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