中間試験も終わり、ほっとしている寝子高生達。野々 ののこもまたそんな一人である。
「うーん、打ち上げって本当にやるのかなぁ？」
　そんなことを呟きながら第一グラウンドが見える窓を見ると……、複数の生徒や先生達が校庭で何かを作っている。よく見ると竹でスライダーのような物を用意しているようだが……。
　不思議に思っていると、窓辺にこんなポスターが貼ってあった。

　　　開催！　流しそうめんパーティー！！

　なんでも、中間試験の打ち上げとして皆でわいわい言いながら流しそうめんを楽しもう、という物らしい。面白そう、と思っているといつの間にか桜栄 あずさ理事長がそこにいた。
「うふふ、そうめんだったら私がたくさん用意しているわ。皆で食べにいらっしゃい」
「はいっ！　一杯たべちゃいまーすっ！」
　元気よく手をあげて笑うののこ。彼女は理事長に一礼すると楽しそうにすれ違う人たちに言った。
「今日は流しそうめんパーティーだよーっ！　ねぇ、みんなで楽しもうよ！！」

担当ゲームマスター

菊華 伴

マスターコメント

サンプルアクション（1）

プレイヤーの目的・意図

流しそうめん初体験の帰国子女PCの戸惑う姿が見たい。

キャラクターの目的・理由

な、流しそうめん？
それは何だろう……。

キャラクターの行動・手段

おばあちゃんがよく話していた流しそうめんというのは、これか。
この高校に来るまでドイツにいたから、こういうのはやったことがない。

ま、簡単だろう。よし、わくわくコースだ！
（うまくいったら普段以上に喜び、しっぱいしたらムキになって取ろうと必死になります）
しかし、なんだ。その、難しいな。よくみんな取れるものだ。

桃色のそうめんもあるんだな。……ん？
食べたら何だか気になる人の事を思い出したぞ？
「同じクラスの女の子で好きな人が……ってなんでもない！　なんでもないからな！！」

サンプルアクション（2）

プレイヤーの目的・意図

そうめんに集中しすぎてドジを踏むPCの姿を見たい。

キャラクターの目的・理由

よっしゃ！　そうめん食べるぞ！！
腹ペコだからね！

キャラクターの行動・手段

ののこちゃんが言ってた流しそうめんパーティーに来たよ。
うわぁ、どこから行こうかな？

しかし、なんだ。
どきどきコースが黒いオーラをまとっている気がする。
でもいっちゃうよー。

そうめん、そうめんつーるつるー♪
流れてくるものぱーくぱくーっってナニコレ？！
（変なものをどんどん食べさせてください）
にゃー！　誰だこんなもの流したのはー！

あれ？黄色いそうめんだー。
「うん、英語撃沈したの。補習まぬがれたけど。点数聞かないで」

サンプルアクション（3）

プレイヤーの目的・意図

普段こういうイベントが苦手な子ですが、神魂の影響で少しは友達ができれば。

キャラクターの目的・理由

な、流しそうめんパーティー。どうしようかな。

キャラクターの行動・手段

こういったイベントって苦手。
なんか、人が多いのが苦手だけどこれじゃダメだよね。
頑張って、話しかけてみよう。

食べるのが遅いからまったりコースでいいや。
そうめん、おいしい。
あ、その、私も一緒に、いい……かな……？
は、恥ずかしいよ……。

（緑色のそうめんを食べたらこうなります）
試験お疲れ様です。いっしょにどうですか？
やっぱり、賑やかなのもいいですね。なんだか楽しくなります。
トッピングもいろいろありますよ。私、取ってきましょうか？

サンプルアクション（4）

プレイヤーの目的・意図

流しそうめんの裏方をやりたいので。

キャラクターの目的・理由

そうめん、家のも余ってるから持ってきたよ。

キャラクターの行動・手段

私はそんなにたくさん食べられないから、そうめんを湯がいたり、流したりする方に回るよ。

そうだね、どこにいくか悩むけど……わくわくコースかな。
てきぱきゆがいて、てきぱき流すからね。

流しやすくすれにはどうすればいいんだろ？
ほかの人の真似もしてみよう。
そして色付きのそうめんは……時々、かな？

そうそう、ついでにトッピング用に山葵もってきた。
チューブじゃなくて、生わさび（すりおろし器つき）。
使うならどうぞ。