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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
失われたふわとろ食感を求めて
７ ふわとろスウィーツの真相
佐藤 瀬莉、楡宮 遠海、伊藤 佳奈、大和 撫子、神野 美野梨、そしてスウィーツブロガーの白百合 陽子さん。
これまで集まった情報を頼りに、『伝説のスウィーツ』を追い求めし者たちが不破甘之助の家の前に集結した。
美野梨は一歩前に出て、言う。
「トラの腹巻きの中にあった豆本に記されたレシピによって、ホワホワの作り方のほとんどがわかりました。でも、最後の一節の《生地に入れるもの》がわかりませんでした。どうか教えていただけませんか？」
しかし、不破甘之助はそれを断った。
「勝手なことを……このレシピは不破家だけの秘伝の味だ。どこの馬の骨とわからん奴に……」
すると、そこに——
「俺からもお願いだ！ じいちゃん！」
不破甘之助の孫・甘三郎が現れ、声高に叫んだ。
「ここにいるみんなは、じいちゃんの作ったお菓子がどうしても食べたくてここに来たんだ。俺は、じいちゃんのレシピは不破家だけのものじゃなくて、みんなを笑顔にするためにあると思ってる。だからお願いだ！ ホワホワのレシピをみんなに教えてやってくれないか！？」
「……あ、甘三郎……っ？」
＊
＊
＊
「美味ひい……！ これはまさに夢の食べ物……」
とろけそうなほどふわふわの伝説のパンケーキ・ホワホワを頬張り、感激の涙を流す佐藤 瀬莉。
その横で楡宮 遠海が頷く。
「うんうん。苦労して着いた味だと思うと、感動もひとしおね！」
甘三郎の説得により、不破甘之助はみんなにホワホワのレシピを公開する決意をした。
そして、実際にホワホワを作って振舞ってくれたのだった。
「おいしい〜！ 味勝負をした時もただものじゃないと思ったけど、まさかここまでとは……」
伊藤 佳奈は全力の賛辞を送る。
「みんなで掴み取った勝利という感じね。……それにしても本当にふわっふわで、とろ〜っとしてて、新食感ね」
大和 撫子は幸せそうに頬を押さえて、ホワホワの繊細な味と食感を楽しんでいる。
「……まさか、最後の隠し味がヨーグルトだったなんて、思いもしなかったわ。ヨーグルトの甘み、とろみ、ふわふわ加減が本当に絶妙……はぁ……」
神野 美野梨は感嘆の声を上げ、完成された美味に舌鼓を打った。
「……ふん。さあ、レシピは教えたからな。後は若い奴らで好きにしな」
不破甘之助はそう言い捨てて、家へと戻っていった。
その背中に向けて、スウィーツブロガーの白百合 陽子は頭を下げ、感謝を述べた。
「ありがとうございます！ あなたの作り上げた味、絶対に無駄にしません！！」
＊
＊
＊
後日、白百合 陽子のブログにて、伝説のふわとろスウィーツ『ホワホワ』のレシピ公開記事がアップされるや、誰もがふわとろの虜になり、凄まじい反響が巻き起こった。
——かくして、ひっそりと眠り続けていた『ホワホワ』は、味の探求者たちの奮闘といくつかの偶然によって蘇った。
そして今日もまた、どこかのテーブルで誰かを笑顔にしているはずだ——。
佐藤 瀬莉、楡宮 遠海、伊藤 佳奈、大和 撫子、神野 美野梨、そしてスウィーツブロガーの白百合 陽子さん。
これまで集まった情報を頼りに、『伝説のスウィーツ』を追い求めし者たちが不破甘之助の家の前に集結した。
美野梨は一歩前に出て、言う。
「トラの腹巻きの中にあった豆本に記されたレシピによって、ホワホワの作り方のほとんどがわかりました。でも、最後の一節の《生地に入れるもの》がわかりませんでした。どうか教えていただけませんか？」
しかし、不破甘之助はそれを断った。
「勝手なことを……このレシピは不破家だけの秘伝の味だ。どこの馬の骨とわからん奴に……」
すると、そこに——
「俺からもお願いだ！ じいちゃん！」
不破甘之助の孫・甘三郎が現れ、声高に叫んだ。
「ここにいるみんなは、じいちゃんの作ったお菓子がどうしても食べたくてここに来たんだ。俺は、じいちゃんのレシピは不破家だけのものじゃなくて、みんなを笑顔にするためにあると思ってる。だからお願いだ！ ホワホワのレシピをみんなに教えてやってくれないか！？」
「……あ、甘三郎……っ？」
＊
＊
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「美味ひい……！ これはまさに夢の食べ物……」
とろけそうなほどふわふわの伝説のパンケーキ・ホワホワを頬張り、感激の涙を流す佐藤 瀬莉。
その横で楡宮 遠海が頷く。
「うんうん。苦労して着いた味だと思うと、感動もひとしおね！」
甘三郎の説得により、不破甘之助はみんなにホワホワのレシピを公開する決意をした。
そして、実際にホワホワを作って振舞ってくれたのだった。
「おいしい〜！ 味勝負をした時もただものじゃないと思ったけど、まさかここまでとは……」
伊藤 佳奈は全力の賛辞を送る。
「みんなで掴み取った勝利という感じね。……それにしても本当にふわっふわで、とろ〜っとしてて、新食感ね」
大和 撫子は幸せそうに頬を押さえて、ホワホワの繊細な味と食感を楽しんでいる。
「……まさか、最後の隠し味がヨーグルトだったなんて、思いもしなかったわ。ヨーグルトの甘み、とろみ、ふわふわ加減が本当に絶妙……はぁ……」
神野 美野梨は感嘆の声を上げ、完成された美味に舌鼓を打った。
「……ふん。さあ、レシピは教えたからな。後は若い奴らで好きにしな」
不破甘之助はそう言い捨てて、家へと戻っていった。
その背中に向けて、スウィーツブロガーの白百合 陽子は頭を下げ、感謝を述べた。
「ありがとうございます！ あなたの作り上げた味、絶対に無駄にしません！！」
＊
＊
＊
後日、白百合 陽子のブログにて、伝説のふわとろスウィーツ『ホワホワ』のレシピ公開記事がアップされるや、誰もがふわとろの虜になり、凄まじい反響が巻き起こった。
——かくして、ひっそりと眠り続けていた『ホワホワ』は、味の探求者たちの奮闘といくつかの偶然によって蘇った。
そして今日もまた、どこかのテーブルで誰かを笑顔にしているはずだ——。
あとがき
担当マスター：
リルカ
ファンレターはマスターページから！
こんにちは！
リルカです。
今回は「失われたふわとろ食感を求めて」と題して、伝説のスウィーツの手掛かりを探すというお話でした。
いかがでしたでしょうか？
無事、伝説のスウィーツ『ホワホワ』の秘密に辿り着くことができて、書いている自分もホッとしています 笑
皆様のアクションがとてもバラエティ豊かで、個性にあふれていて、とても楽しくかけました。
参加された皆様、本当にありがとうございます！
ちょっと裏話を。
当初はそれぞれが別の場所でヒントを集めて、それがねこったー上で一つに繋がる、という展開を想定していました。
しかし、皆様のスウィーツにかける想いを見て、考えを変えました。
みんなの行動が一本の線のように繋がっていく展開にしたいな…と思い、プロットを練り直して今の形になりました。
予定とは違ってしまいましたが、書いていてとても充実感がありました。
近いうちに新しいガイドを発表したいなと思っています。
またどこかで会えましたら、その時はよろしくお願いします！
リルカです。
今回は「失われたふわとろ食感を求めて」と題して、伝説のスウィーツの手掛かりを探すというお話でした。
いかがでしたでしょうか？
無事、伝説のスウィーツ『ホワホワ』の秘密に辿り着くことができて、書いている自分もホッとしています 笑
皆様のアクションがとてもバラエティ豊かで、個性にあふれていて、とても楽しくかけました。
参加された皆様、本当にありがとうございます！
ちょっと裏話を。
当初はそれぞれが別の場所でヒントを集めて、それがねこったー上で一つに繋がる、という展開を想定していました。
しかし、皆様のスウィーツにかける想いを見て、考えを変えました。
みんなの行動が一本の線のように繋がっていく展開にしたいな…と思い、プロットを練り直して今の形になりました。
予定とは違ってしまいましたが、書いていてとても充実感がありました。
近いうちに新しいガイドを発表したいなと思っています。
またどこかで会えましたら、その時はよろしくお願いします！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2020年01月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年01月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年01月21日 11時00分
