きっかけは、とある青年の「ねこったー」へのささやかな書き込みだった。
「昔食べたスウィーツをもう一度食べたいんだけど、どうしても思い出せない……」
ここから発展して、質問や噂が飛び交って、どんどん拡散されていく。
しかし肝心の青年はやっぱり思い出せないようで、なんとか思い出そうとして書き込んだ情報はこの程度。
「ふわっふわ、とろっとろのケーキみたいなスウィーツなんだけど、そこらのパンケーキとは次元が違う」
「名前も作り方もわからない……でも、寝子島旧市街あたりで食べた記憶がある」
「旧市街の甘味処にも色々行ってみたけど、どこにもなくて困っている……」
「小さい頃に食べたきりだから、何か思い違いをしてるのかな……」
不思議なことに、この薄い情報がさらに好奇心を刺激したようだ。
こんなお菓子かなと予想したイラストが貼られたり、食べたと言い張るミューチューバーが出たり。
妙にあちこちで話題になって、スイーツ好きはもちろんのこと、そうでなくても気になって探し出そうという一時的なブームのようになってきていた。
名もわからぬスウィーツを食べたい。いや、むしろ食べなくてもいいからとにかく知りたい。
こうして、みんなが立ち上がった。失われたふわとろ食感を取り戻すために——!
こんにちは。ご無沙汰しております。
ゲームマスターのリルカです。
久しぶりのシナリオとなってしまいましたが、これから少しずつ活動を再開したいと思っていますので、何卒よろしくお願いします!
さて、今回のガイドは「失われた食感を求めて」と題しまして、とある伝説のスウィーツのレシピなどを集めてスウィーツ完成を目指します。
アクションは情報を集めることがメインです。
うまく集まれば、その後で実際に作ることもあります。
アクションは、情報集めと調理だけでなく、それ以外でもご自由にどうぞ。
予想外の行動から予想外の真実にたどり着けるかも……?
情報集めに関しては、以下のような噂があるので参考にするとよさそうです。
▼聞き込みを行う
知ってるのではないかと噂の人に、伝説のスウィーツについて聞き込みをしよう。
どのように、何について訊ねますか?
▽不破 甘之助さん(85歳・元お菓子職人・旧市街)
頑固ジジイ。家から出てこない。騒音があるときだけ文句を言いに出てくる。
▽白百合 陽子さん(28歳・有名スイーツブロガー)
今日は寝子島のお菓子店をまわってます。自意識過剰で、声をかけられるとナンパだと思って走って逃げる。
▽牛山 福造さん(45歳・寝子島観光課の職員)
寝子島のあらゆる情報を持っている。自分のオススメばかり話し、サンマさんグッズを押しつけてくる。
▼本を調べる
このスイーツについて掲載されているという噂の本があります。
これも探してみるといいかもしれません。ただ、辿り着けるかどうか怪しいですが……。
▽寝子高の何年も使われていない部室
ぐっちゃぐちゃの埃まみれで、本とゴミ、ねずみとゴキブリ、あらゆるものがひしめき合っている。
▽マタ工の不良生徒、不破 甘三郎(ふわ あまざぶろう)の鞄の中
今日は寝子島駅周辺に遊びにきたが、近づく者みなぶん殴っている。危険極まりない。
▽野良猫のトラがしている腹巻きの中
腹巻きに豆本が入っているらしい。旧市街を散歩したり昼寝したり。かにかま大好き。
お気軽に参加いただけると嬉しいです!
ではでは、お願い致します〜。