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失われたふわとろ食感を求めて
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大和 撫子
編 餅は餅屋?
餅は餅屋。スウィーツの情報は、スウィーツの専門家に……。
きっかけとなるねこったーの書き込みを見かけた時から、
大和 撫子
はスウィーツの専門家からの情報が必要だと考えていた。
色々と調べてみた結果、スウィーツブロガーとして有名な白百合 陽子さんに協力をお願いすることにした。
撫子は失礼のないようにブログの記事をしっかりと読み込み、アポを取ってみた。半分はダメ元だったが、すぐに快諾の返信が来た。
なんと、まさに白百合 陽子も『伝説のスウィーツ』の謎を追って寝子島に来ているという。撫子はその取材に同行させてもらうことになった。
寝子島駅前で待ち合わせて、二人は合流した。
「この度は無茶なお願いをしてしまいすみません。お邪魔だけはしないようにしますので」
撫子が恭しく言うと、白百合 陽子は「いいのよ」と笑った。
「正直、色々と調査をするなら、一人だと大変かもって思ってたし。ちょっとだけど、バイト代もちゃんと出すから」
「い、いえ! お代などいただけません! 私が勝手にご一緒させていただくだけですから」
予想外の話に大慌てで言う撫子。まさかバイト代などという単語が出てくるとは露も思わなかったので面食らってしまった。
「ううん、こういうのはちゃんとしておきたいの。……こういう仕事してるとね、タダほど高いものはないって感じるのよね。だから大丈夫よ!」
白百合 陽子の言葉の意味するところはあまり理解できなかったが、これ以上断ることは逆に失礼に当たると思い、撫子はありがたく話を承けることにした。
「色々と下調べはしたんだけど、実際に寝子島に来るのは初めてなの。案内をお願いしてもいいかな?」
「もちろんです。では、まずはスウィーツに関係がありそうな場所を案内しますね」
——そして二人は、寝子島旧市街を中心に、調査・聞き込みを行った。
商店街にあるスウィーツ店や、ケーキが美味しいと評判のカフェ、それから地元住民だけが知っている八百屋の裏メニュー・桃タルトなどを食べながら。
調査は数時間にも及んだが、有用な手がかりは得られなかった。
旧市街の外にも足をのばして調べてみるも、やはり手応えなし。
「それにしても、寝子島にこんなにスウィーツ店がたくさんあったなんて! 特集が組めるレベルねっ!」
記事になりそうなネタがたくさんあったのか、白百合 陽子は少し興奮気味に語ったが、肝心の『ふわふわトロトロのケーキみたいなスイーツ』は見当たらなかったので、撫子は少し落胆した。
「……ひょっとしたら、伝説のスウィーツはもうないのでしょうか?」
さっき訪れたカフェのマスターの話では、昔はもっとスウィーツ店が多かったらしい。もしかすると、潰れてしまった店の中に『伝説のスウィーツ』を出す店があったのかもしれない。
——そんなことを考えながら、再び寝子島駅前に戻ってきた。
さて、これからどうしようか……と二人で考えていると、白百合 陽子の背後から突然、
「おいっ!」
と野太い声がかかった。
その瞬間、白百合 陽子の肩がピクリと跳ねて、
「ひゃいっ!? そそそそういうのは無理ですっ。他を当たってくださいーー!」
と、全力疾走でどこかへ行ってしまった。
「しっ、白百合さん?」
撫子が驚いて呼びかけると、遠ざかっていく白百合 陽子は泣きそうな声で、
「ナンパは無理なのぉーーっ!」
と叫んだ。
その姿に唖然とした撫子が振り返ると、そこに野太い声の主、学ラン姿の男子高校生・不破甘三郎が立っていた。
彼は慌てふためきながら、必死に弁解する。
「なっ、ナンパじゃねえよ! なんつーか、こう、ちょっとむしゃくしゃして誰彼構わず突っ掛かりたい気分だったんだよ……」
「そ、そうだったんですね……?」
撫子には《誰彼構わず突っ掛かりたい気分》がどういう気分なのか理解できなかったが、ともかくナンパではないことはわかったので、誤解を解くために白百合 陽子を追いかけた。
*
「——というわけで、ナンパじゃないみたいですよ。大丈夫です」
「……本当? はぁ。私、また早とちりしちゃったのかぁ……」
話を聞くと、どうやら白百合 陽子は自意識過剰な部分があり、突然異性から声を掛けられるとナンパだと思い込んでしまうらしい。
撫子は苦笑しつつ、気を取り直して、
「もう少し、伝説のスウィーツの聞き込みを続けてみましょうか?」
と提案した。すると、いつの間にか撫子の背後に立っていた不破甘三郎が驚きの声を上げた。
「ちょっと待て——あんたたち、今、伝説のスウィーツって言ったか?」
「えっ……? はい。言いましたけれど、何か?」
「こっ、これを見てくれ!」
そして不破甘三郎は鞄から一冊の本を取り出した。
表紙には厳しい筆文字で『門外不出 不破菓子店レシピ集』と書かれていた。
*
「これは……!」
レシピ集を読んで、撫子と白百合 陽子は驚愕した。
これまでに見たことのないスウィーツの数々が記されていて、そのどれもがとても美味しそうだった。
「俺のじいちゃんは元々、凄腕の菓子職人だったんだ。親父は跡を継がなかったから、じいちゃんは俺にレシピを継承しようとして、こうして本をくれたんだけど……俺は不器用だから菓子なんて作れないし……」
話を聞くと、不破甘三郎は祖父のことは好きだが、期待に応えられない自分が歯がゆくて、少しグレてしまったらしい。
「でも、この本の中にはふわとろ食感のパンケーキみたいなスウィーツはなさそうですね」
撫子は落胆して本を閉じた。
最後の望みと思っただけに余計堪えたが、ないものは仕方ない。
再び寝子島旧市街を聞き込みに行こうかしら……と考えた時、不破甘三郎がポツリと呟いた。
「ああ、それはきっと『ホワホワ』のことだな」
「……え?」
「じいちゃんの一番の得意メニューだよ。信じられないくらいふわっふわとろとろの食感のパンケーキなんだ」
——それだ! 間違いない。それが伝説のスウィーツに違いない。
撫子は確信した。
「それで、その『ホワホワ』のレシピは今どこにあるのですか?」
しかし不破甘三郎は申し訳なさそうに頭を掻いた。
「それがよ、『ホワホワ』だけは特別だって、別の豆本に書かれてたんだけどよ、少し前にその豆本が野良猫のトラに取られちまったんだ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
リルカ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月14日
参加申し込みの期限
2020年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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