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【お三夜】猫と鼠と人と悪魔、四つの世界が交わる夜
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猫の獣人と化した
万条 幸次
は走りながら耳を動かす。
白 真白
は先頭の動きに合わせて付いていく。
「こっちにお三夜さまがいるのよね」
「どうかなぁ。複数の音が混ざっているから、いるとは思うんだけどねぇ」
「それならいいんだけど!」
真白は怒鳴るように返した。引き離されないように全力で腕を振った。
「裏山にいるみたいだねぇ」
幸次は右へと曲がった。ほとんど速度を落とさずに緩やかな斜面を駆け上がる。迫る木々を難なく擦り抜けた。
「音が近いねぇ」
幸次は正面の木に飛び付いた。木肌に爪を立ててするすると登ってゆく。
見つけた太い横枝に腹ばいになって周辺に目を向ける。
「逃げ回っているあの黒猫がお三夜さまだねぇ」
「今の状況を教えて!」
追い付いた真白が叫んだ。ろっこんで強化したリボンを周囲の闇に向ける。
「君から見て右、いや、左になったねぇ。距離は目測で二十メートル、近づいて十、離れたから二十五になって」
「全然、わからないわ! 何がどうなっているのよ!」
「それがねぇ。夜目が利いてちゃんと見えるんだけど、動きが速くて説明しているうちに変わって」
言葉を切って上を見た。黒い翼を生やした鼠が大口を開けて迫る。
「猫パーンチ!」
幸次は剥き出しにした爪を振り下ろす。鼠は回転して躱し、背後に抜けた。振り返るとすでに上昇して黒猫のいる方向に飛んでいった。
「なに、今の何なの! 猫パンツって何よ!」
「猫のパンツは関係ないかなぁ」
「声が遠くて聞き取りづらいんだけど!」
苛立ちは頂点に達した。適当な闇に向かってリボンを振るう。手応えはなく、小枝や枯れ葉を撒き散らした。
突然、乾いた音がした。真白が出所に目を向けると一匹の鼠が猛然と迫る。長い尻尾の先端は矢印のように見えた。
不意打ちに近い突進に真白はバランスを崩した。尻尾は顔面を狙う。横から伸びた手が辛うじて攻撃を阻止した。
「尻尾を掴んだのですなー!」
ミーツェ・M・フェリス
は星の力(虹)で得たろっこんを発動。筋力を増強した状態で鼠を地面に叩き付ける。手を離さずに木の幹に打ち付けた。
容赦ない連続攻撃は苛烈を極めて鼠の尻尾が千切れた。綿ごみとなった本体は枝葉を突き抜けて空へと舞い上がる。
横枝にいた幸次は目で追い掛け、結末を下の者達に伝える。
「黒い煙になって消滅したみたいだよぉ」
「大勝利ですな!」
「ありがとう。助かったよ」
真白は笑顔を見せた。
「幻覚に掛かる前で良かったですな」
「間に合ったようだな」
曖浜 鴻
が遅れてやってきた。背負われた
曖浜 瑠樹
は少し疲れた顔で笑った。
「さっきのねずみにチクってされると、ヘンなものを見せられるんだよぉ」
「瑠樹、蜂はどうなった? まだ見えるのか」
「ううん、もう見えないよぉ。だから伯父さん、オレも戦えるんだぁ」
「無理はするなよ」
穏やかな会話で場が和む。
瞬間、
サキリ・デイジーカッター
が忽然と空中に現れた。間髪入れず、赤く輝いたダマスカスブレードを真横に振った。急降下してきた鼠は力強く羽ばたいて上空に逃げる。
「逃がさないわ!」
烏天狗と見紛う姿で
恵御納 夏朝
が進路を阻み、手にした錫杖を鼠に振り下ろす。翼の一部に当たって失速。再び上空を目指そうとした直後、サキリの二回目のろっこんが発動した。
『斬空赤刃』で瞬間移動を果たし、縦の一閃で鼠は両断された。ひらひらと舞い落ちる過程で黒い煙となり、瞬く間に霧散した。
サキリは武器を構えた姿で着地。警戒を怠らない目で言った。
「危なかったね」
「連携が決まってよかったよ」
別人格の夏夜はろっこんの影響下にある為、ふわりと降り立つ。
「危ないにゃ!」
黒猫が突っ込んできた。一同の隙間を駆け抜けて尚も叫ぶ。
「凄い速さの悪魔がいるにゃ! みんなも逃げるにゃ!」
「僕が止める」
サキリはダマスカスブレードの刃先を前方の闇に向ける。
「もう少し左を十メートルだよぉ」
上からの幸次の声に合わせてサキリはろっこんを発動させた。瞬間移動で距離を縮めた刹那、最小の動きで刃を振るう。
黒い稲妻。鼠は常軌を逸した速さで躱した。夏夜の錫杖と隠し持っていた折り畳み傘の一撃も避けた。
「まだよ!」
最後に控えていた真白は姿勢を低く保ち、凶器のリボンを水平に振った。その下を掻い潜った鼠は黒猫を執拗に追い掛ける。
「オレのろっこんが間にあわないよぉ」
不満を漏らす瑠樹の頭を鴻が撫でた。
「諦めるな。まだ機会はある」
「でも、あの速さは手強いね」
「あと見えない敵もいるですな」
ミーツェは未だに血が滲む足首をサキリに見せた。
「狭いところの戦闘は避けた方がいいかもね」
サキリは黒いコートのポケットに手を入れた。取り出したスマートフォンが振動している。素早く耳元に当てた。
『電話が繋がったということは、デイジーカッターもこちらの世界に来ているのか』
「そうだよ。八神はどうだい?」
『先程、尋常ではない速さの鼠に出くわした。アタッシュケースの攻撃が掠りもしなかった。あおいの攻撃も同じで逃げられたよ。耳福池の方向だ』
修は苦笑いを含んだ声で言った。
「こちらも同じだよ。それと敵の情報だけど、目に見えない敵もいるから気を付けて」
『すでに一度、遭遇した。これは偶然なのだが、鏡のような物体には姿が映るようだ。スマートフォンの機能が使えるから、他の者にも伝えて欲しい』
「わかった。僕は決戦の場は広いところを考えている。じゃあ、また」
『最後の大物は全員の力が必要になるだろう。では、決戦の場で』
通話を終えたサキリは他の者にも情報を伝えた。
「これから僕はろっこんを使って黒猫を保護する。耳福池で落ち合おう」
「俺達も絶対に駆け付ける」
鴻の声を最後にサキリは瞬時に消えた。
「行くのはいいけど、あの速さに対抗する必要があるよ」
「どうするのかなぁ」
木から降りてきた幸次が夏夜に聞いた。
「僕のろっこんを使う」
その場の全員にねこシールを貼った。夏夜のろっこん、『重く軽く』で身体を軽くして速度を向上させた。
「お三夜さまを全力で守るわよ!」
真白の声で気合を入れ直した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月12日
参加申し込みの期限
2020年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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