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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア2020! ~紅編~
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【彷徨う】
はためくジョリーロジャーが、大海賊時代の到来を告げていた。
数多の海賊たちが七つの海を駆け巡り、宝を探し、富を奪い合う。彼らの骨肉たる争いは熾烈を極め、数多の船団が水面に映る星のごとくに生まれては消えていった。
まさしくそれは黄金時代と称するにふさわしい、狂熱の宴であった。
風に吹かれて縦横無尽、洋上を巡る無数の船たち。
生まれも育ちも、気質までも大いに異なる男たちの多くに共通して、広く語られる女の存在があった。
「乗り込むぜ、
サユル
!」
「アイサー、キャプテン」
カトラスを抜剣し、サユルは炎を上げる敵船へと果敢に乗り込む。
いつもは気だるげに見えて、サユルの白兵戦は苛烈のひと言だ。といっても気勢の一つも上げるでなく、物言わぬままただただ己を投げ出し肉薄し、懐から切り裂いてゆく。次から次へと標的を定め、無心の表情で迫りくる女の凄絶な剣に、男たちは慄きながら屠られてゆく。
今回も同じ手管で着飾った男の喉を裂くと、敵船の船長であったらしい。
「サユルが船長を獲ったぜ! 勝鬨を上げろ! この船は俺たちのもんだ!」
我らがキャプテンも頬を緩ませ、サユルへ親指を立てて見せた。
「流石だな、サユル」
「別に。やるべきことをやっただけよ」
「はっ、相変わらずツレねえ女だぜ!」
そっけなく言った彼女へ、キャプテンは途端に下卑た笑みを浮かべてサユルの肩を抱く。
「殺しの後は疼くだろう? 今夜も俺の部屋へ来い。分かったな?」
「アイ・サー」
多くの男が、サユルを欲した。剣技の冴えや類稀な美貌のみならず、サユルは男を惑わせる危険な魅力を備えていた。海賊たれば言わずもがな、のめり込まずにはいられないようだ。
サユルはそうして、男らの褥を渡り歩く。
感情を現さない彼女だが、しかしその行いには確固たる意志が介入している。サユルには目的があったのだ。
「で……まだ昔の男が忘れられないか? 心まで俺のものになるつもりはねえってかい」
「ええ。あの男を追うことだけが、あたしの全てだから」
汗みずくで尽きるまで絡み合ってなお、サユルの答えは変わらない。幾多の男の腕をとおり抜けても、幾多の男が自身を貫いても、サユルの心は変わらなかった。
「あの男の胸に刃を突き立てるまで、あたしは止まらない」
「そ……そうか。そうかよ」
虚ろな瞳の奥底に潜む狂気を垣間見た男は、やがてサユルから離れていく。
サユルは男という船を乗り継ぐのだ。
幾度となく船を変え、男を変え、洋上での生活も数年が過ぎた頃だった。
「……『アイト』、が」
「ああ、お前の探してる男だろう。トルトゥーガを拠点とする、とある海賊の船に乗っているらしい」
その名を口にするのも久方ぶりだ。気のないフリを保ちつつ、サユルは芯の奥が熱く疼くのを感じた。
わななくように肩を震わせたサユルに、男はベッドから身を起こして問いかけた。
「なあ……行くのか?」
「ええ。この船はトルトゥーガへは向かわないでしょう。すぐに出ていくわ」
「いいや。悪いがおれは、一度手に入れたお宝を手放すつもりはないぜ。力ずくでも……」
言いかけて、男は言葉とともに息を呑む。
サユルの瞳は既に男を見てはいなかった。
虚空。そこにあるのは果てしなき渇望と絶望、渦巻く狂気。虚無の粋だ。吸い込まれそうなほどの、絶対的な虚無がそこにあった。
「ひ」
これまで幾人がサユルの深淵を覗いては、身を引いたか。中には彼女の狂気に半ば引きずられ、取り乱す者さえあった。
どんなに屈強な男であれど、サユルを腕の中へ置いておくことはできない。内側からずたずたに切り裂かれてはたまらない。
サユルは明け方に小船を繰り、船を発った。大洋に臆することもない。
必ず今一度巡り合うと信じていた。あの男に。
二日の後、サユルの姿は海賊の島トルトゥーガにあった。
荒くれ者どもど集いに集う坩堝であり、道行くサユルの美貌に目を留めない男などいない。
だが、
「よう姉さん、どうだい。今夜は俺と……ひっ?」
「知ってるぜ、あんたのこと。いつも男をとっかえひっかえしてるんだろ? なら俺とも……う、うわっ!?」
「いい女だ、気に入ったぜ。俺の船に来いよ……、っ!? お、お前は……?」
サユルの瞳の虚無を覗き込むなり、海賊たちはいずれも震えあがった。
「……アイト……アイト」
膨張していた。はちきれんばかりに膨らむ情念はもはや肉体に収まりきらず、サユルの狂気を目に見えるものとして引き出し、蛇が鎌首もたげるがごとくに周囲を威圧した。
「く、ふふ……アイト……アイトぉ……突き刺して……切り裂いて、ねじ切って、それから……」
夢想する。彼の胸に突き入れる刃の感触を。彼のナイフに貫かれる痛みを。その快楽を。
突き刺し、突き刺され、切り裂き、切り裂かれ、噛みつき、引き千切られ、そうして二人、果ててゆく。ずぶずぶと絡み合ったままに。
そんな瞬間が、間もなく訪れる。あの船にいるのだ。彼が。
「アイト……今……そこに……!」
サユルは止まらない。絶頂に狂うその時まで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月01日
参加申し込みの期限
2020年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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