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【期末テスト】赤点?満点?? 寒風、四日間の死線<物語編>
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〇テスト一日目
(今年もあとわずか……学生でいられるのもあとわずかね)
3年の
森篠 琳子
は思います。
寝子島信用金庫への就職が決まって、来年の春に寝子高を卒業したら社会人になるのです。
父を高校1年の時に亡くし、母子家庭でまだ9歳の妹がいるうえ、何より父が残した生命保険金と遺産は、お人好しの父が知人の借金の保証人になっていたばかりに跡形なく消えてしまいました。
(保険金と遺産が残っていれば、国公立大学なら進学できていたのに)
保険外交員の母も決して体は丈夫な方ではありません。
そのこともあって、進学は断念しました。
(自分で納得したこと……とはいえ)
心の中でまだモヤッとしたものが残っています。
そのモヤモヤ感が何なのかもわかっていました。
(「子供の時間」があと少しで終わるのが、寂しいのかな……)
大人になる時間は自分で決めたかった、と思うのです。
(モヤモヤ……といえばなんだか暑いわね。暖房効き過ぎじゃないかしら)
そんな物思いに更けっているうちに、1日目最後の社会科のテストもいよいよ残り時間わずかとなリました。
琳子は手元の答案用紙を見ます。
すでに全部埋めており、空欄はない用紙を軽く見直しましたが、特に問題はなさそうでした。
キーンコーンカーンコーン。
テストが終了し、琳子は教室を出ました。
(12月にしては暑いわね)
ストレートヘアをかきあげながら思います。
そのせいか、学食に行くと『ジャンボかき氷セール』と書かれた張り紙がありました。
暑いし、ちょうど喉も渇いていたので、ジャンボかき氷を注文することにしました。
「シロップはメロンでお願いします」
出て来てみると、思った以上の大きさに、食べきれるか心配になりましたが。
(誰に断ってこんなに暑くしたのかしら?)
と目つきも口ぶりも鋭く尖った程のエアコンの熱さから逃げるように、2年の
吉住 志桜里
は学食へやってきました。
「ジャンボかき氷セール? ください!」
少し冷静になれば頼まなかったでしょうジャンボかき氷も、勢いのまま頼んでしまいましたが。
かき氷の大盛なら
プレミアムなかき氷
で経験済みです。
(がっつり平らげてやりましょう。……と言っても、普通に食べるのでは味気ないなぁ)
と暑さとイライラが覚めやらぬ志桜里は思ってしまい。
そこへちょうど、隣に同じ体育科の
詠 寛美
の姿が見えました。
標的を見つけたとばかりに、志桜里の目が光りました。
さっそく寛美に声をかけます。
「テストお疲れ様ね。不躾に誘うけれど、ジャンボかき氷で早食い勝負してみない?」
「何?」
きょとんとした様子の寛美でしたが、「勝負」の一言を聞いた途端スイッチが入ったようでした。
「勝ったらおごりと1つ、簡単なお願いなら聞くわよ」
志桜里は流し目で寛美を見下ろしながら、鯉口を鳴らして挑発するようにチラ見せした八重歯をかちんと鳴らして。
「ふーん? ジャンボかき氷なら今食おうかと思ってたし、悪くねえな」
二人は注文したジャンボかき氷を持って隣の席に着きました。
「駄菓子に悖るチープな喧嘩売りは承知の上、だが意に背く理性なんざ今は要らねぇから買いなこの揶揄いも、いざ恃もう」
有無は言わせないと志桜里は目で合図しながら、言い終えるや否やフードファイト、開始!
すごい勢いで食べ始めた二人に学食中の視線が集まり、ざわめきが起こりました。
たまたま近くにいた琳子も驚いて二人を見つめました。
(すごい……スポーツでも何でもないのに、こんなことに熱くなれるんだ)
二人の勝負を見守っていると、なんだか自分も熱くなるようで、琳子はかき氷のスプーンを口に運びました。
(私もこんなふうに何かに熱くなれたら)
抱えたモヤモヤを吹き飛ばせるのかもしれない、という予感を感じ。
とはいえ、今の時点では何に夢中になれるのか見当がつかないのでした。
志桜里と寛美の、あんなに大きかったかき氷の山は、みるみるうちに小さくなり。
カラン。
いい勝負でしたが、先に平らげて皿にスプーンを置いたのは……志桜里でした。
「私の勝ちね」
気分は上々♪ たとえ負けていたとしてもいい気晴らしになっただろうと思えました。
「いい食いっぷりだったぜ。約束通り俺のおごりだ。願い事は何だ?」
寛美もさばさばとした様子です。
「そうねえ……」
思いつきで出した条件、特に願いがあったわけではない志桜里は考えます。
しかしせっかくのチャンス、つまらないことに使うのは惜しい気もしました。
「この次まで保留にするわ。今度会ったら、願いを聞いてもらうわよ」
手に汗握る勝負を見ているうちに、いつの間にか琳子もかき氷を食べ進めていました。
完食した皿を片付けながら思います。
(明日も頑張ろう)
自分の将来にも熱くなれるものが待っていたら、と、とりとめなく考えるのでした。
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担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月08日
参加申し込みの期限
2020年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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