【寝子祭2nd】寝子高水泳部　真冬のかき氷屋さん｜リアクション

【寝子祭2nd】寝子高水泳部　真冬のかき氷屋さん

●お疲れさまでした

「激しい戦いだった……」
　三種混合チャレンジメニューに挑んだ志波武道は、フラフラしながらお会計を。
　お金を払う時に、会計担当の水泳部員に「これ、荒太郎くんに渡しといてー」と折りたたんだ一枚のレポート用紙を渡した。
「志波先輩、大丈夫ですか？」
「武道、フラフラなのだ。寒いのだ？」
　水上桜と李小麗が、武道を心配する。
「大丈夫だよー、ちょっと寒くなっただけだから。最後まで頑張ってねー」
　それじゃ、とくしゃみをしつつ、武道はプールサイドを後にした。

　楽しい寝子祭は、忙しかった水泳部員にとってはあっという間に終わったような気がした。
　部員達はこたつやかき氷機を片づけたり、ゴミを拾ったり、プールサイドの清掃をしたりと後片付けを。
　客と一緒にかき氷を楽しんでいた野々ののこはスタッフのとしての仕事を思い出したのか、ビート板を集めるといった後片付けを始めた。
「皆、お疲れ様。寒い中、良く頑張ったわね」
　相原まゆ先生が、差し入れを持って後片付けの様子を見に来た。
　後輩達の様子が気になった武道も、まゆ先生と一緒にプールサイドに来た。
「まゆせんせも武道も様子を見に来てくれて、ありがとうなのだ♪　店じまいだからサービスでかき氷大盛はできないのだ。ごめんなのだ」
　そんなことは気にしなくていいの、と、まゆ先生は小麗の肩をポンと叩く。
「これを飲んで温まってちょうだい」
　まゆ先生が持って来たのは、缶しるこ、缶コーヒー、温かいお茶のペットボトルといった温かい飲み物。
「ありがとうございます、先生。イベントが終わったら、お汁粉とか食べたいと思っていたんです」
　桜は迷うことなく缶しるこを取る。両手で持ち、缶の温かさを実感する。
「しゃおりーも缶しるこにするのだ。まゆせんせ、ありがとうなのだ」
　小麗に続き、ののこも缶しるこを選んだ。
「ぼくは缶コーヒー」
　かき氷を作り続けたこともあり、雨崎荒太郎は人一倍、身体が冷えていた。

「先輩、これ……ありがとうございます」
　会計担当の水泳部員から受け取ったメモを見て感激しました、と荒太郎は武道に礼を言う。
　その時、冷えていたはずの体が燃えてきた。
　腹筋に力を込めすぎて、少しだけシャツが破れたことに気づいた。
「やば、破れちゃった……まてよ、これを応用すれば？」
　咄嗟にアイディアとして神速脱ぎを超える『爆速脱ぎ』を思いついた。
「俺のメモ書きが役立ったようで何より。頑張ってね」
　後輩が自分の技を受け継いでくれれば、と思い、嬉しくなる武道だった。
　
　後片付けが終わった後、水泳部員達は温かい部室で、温かいものを飲んだり食べたりして疲れを癒した。

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

カターレです。
水泳部の皆さん、寒い中でのイベント進行、お疲れさまでした。
皆さんの頑張りもあり、こたつに入ってかき氷を楽しむ真冬のかき氷屋さんは盛り上がっていました。
チャレンジメニューは面白い試みでした。

皆さんが風邪をひかないか、と言うのが心配です。
温かい恰好をして、温かいものを飲んだり食べたりして、ゆっくり休んでください。

ご参加、ありがとうございました。

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