【寝子祭2nd】寝子高水泳部　真冬のかき氷屋さん｜リアクション

【寝子祭2nd】寝子高水泳部　真冬のかき氷屋さん

●かき氷屋さん開店

「よし、準備も終わったから早速呼び込みなのだ！」
　開店の時間になったので、李小麗は呼び込みを始めた。
「いらっしゃいませーっ、なのだー！　水泳部のかき氷はいかがですかー！！　かき氷は食べたいが寒くて無理！！　という方ーっ、あったかいおこたもあったかい飲み物もあるからバッチＯＫなのだ、大丈夫なのだ♪」
　本当にこたつがあるのか、と興味を持った客がそう言うと「本当にあるのだ」とかき氷屋さんに案内する。
　案内された客が見たものは、プールサイドに並んだこたつだった。
　本当だったんだと思った客は、面白そうだとかき氷屋さんへ。
「レアなイベントに目がない人、挑戦してくださいなのだっ。真冬にかき氷は今しか！　今しか味わえないのだっ！　かき氷ーかき氷ー、美味しいかき氷ー、召し上がれなのだー！！」
　一生懸命呼び込みをしたこともあり、小麗の身体は少し温まってきた。

「いらっしゃいませ、かき氷屋さんへようこそ」
　メイド服に身を包んだ水上桜が、客をプールに誘導し、空いているこたつへと案内する。
「ご注文が決まりましたら声をかけてください」
　こたつに置かれたビート板を差し出し、こたつを後にする。
　別の客からの注文を取って、できた品を運ぶのが桜の役割だが、ただでさえ11月の肌寒い季節にかき氷。
　かき氷屋さんをしましょうと言い出した自分が言うのもなんだが、やはり寒い。
　こたつに入って温かい飲み物を飲んだり、かき氷を食べている客が時折、羨ましくなるくらいに。

「いやぁどう？　盛り上がってるー？」
　お店の盛り上がり具合を見ながらかき氷屋さんに来た志波武道は、盛り上がっているようだねーと周囲を見渡す。
「志波先輩、来てくれたんですね。いらっしゃいませ」
「頑張ってるね、桜ちゃん。これ頑張る後輩たちに差し入れ！」
　他の出店からクッキー等軽食をいくつか買ったものを桜に手渡した。
「ありがとうございます。ゆっくりしていってください」
「さーて、プールサイドでかき氷、俺もさっそく味わおうかな！」
　ご案内します、と桜は武道をこたつに案内する。

　こたつに入りながら何にしようかなー、と武道はビート板のメニューを見て考える。
「かきごおりー！　何味にしようかなー！　って、チャレンジメニュー、だと……？」
　どうしようか悩むが、うーん……ここはやっぱりのらなきゃな！　と挑むことにした。
　チャレンジメニューは、器がバケツとたらいの２種類がある。どちらにしようかこれまた悩む。
　バケツのほうがましかな？　ということでチャレンジメニューのバケツを選んだ。
「志波先輩、ご注文お決まりですか？」
　注文を聞きに来た桜に
「あ、ホットコーヒーでおねがい！　チャレンジメニューはバケツで！」
　と注文し、チャレンジメニューかもん！　と食べる前からやる気マンマン。

　小麗が頑張って呼び込みをしたこともあり、プールサイドに客が集まってきた。
　忙しくなりそうなのだ、とプールサイドに行き、注文を聞いたり、かき氷を運んだり。
「ご注文のかき氷をジャンジャン運ぶのだ。接客はうみねこ食堂で慣れているからドンと来い！　なのだ♪」

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