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◆北校舎三階・廊下
三階の浸水は徐々に進んでいる。
「そうですか……その女の子が……」
窓際で雨宿り中の鳥に話しかけているのは、
御巫 時子
だった。
行きずりのその鳥は、あるひとつのことを教えてくれた。
音楽室のどこかで女の子が泣いている。
その女の子は今日一日ずっと泣いている。ずっとずっと、洪水でも起きるんじゃないかってくらいに……。
「きっとその女の子が、今回の原因なんですね……」
鳥と会話することができるのは、ろっこんの力によるものである。
そして、この世界を切り分けるほどの大雨も――
「この雨、触れるとなんだかとても悲しいんです……。その女の子は音楽室に……?」
御巫の問いかけに、その鳥は小さくさえずると、やがて空へと高く舞い上がっていった。
「待って、まだ雨が……!」
急に飛び立つ鳥を追うように、御巫は慌てて視線を上空へと向けた。
そしてふと気付く。あれほど絶え間なく降り続けていた雨が、いつの間にか止んでいることに。
「止んでるね、雨」
ふと声をかけられ振り向くと、
逆巻 天野
が同じように空を見上げながら歩いてくるのが見えた。
その姿に、あ、と御巫は小さく声を漏らす。先ほど預かっていたジャージの上着とタオルと携帯は、ずっと胸に抱えたままだ。
「無事でよかったです。あの、これ……」
「ああ、ありがとう。……ところで、原因は分かった?」
濡れたTシャツを絞りながら逆巻が尋ねると、御巫は預かっていたジャージを渡しながら頷いた。
「はい、原因は音楽室で泣いている女の子ですって……。失恋した彼女の涙が雨を降らせていたんです……」
鳥から教えてもらったその真実を御巫は口にする。
その肩透かしを食らってしまうほど些細な原因に、逆巻は小さく溜息をついた。
「恋愛絡みで? こんなに人を騒がせておいて……呆れてしまうよ」
「……でも、私は会って、お話を聞いてあげたいんです」
呆れる逆巻の隣で、御巫は控え目な、けれどしっかりとした声でそう言った。
成就しなかった恋。それはきっと、とても大きな悲しみになっているはずだから……。
◆北校舎三階・廊下
三階校舎を歩いているのは、
晴海 飛鳥
と
神無月 ひふみ
の二人だ。
「結局、どこにもいなかったわね」
神無月の言葉に、晴海も心なしか表情を曇らせて答える。
「……ああ、見つからなくて実に残念だね」
「……そうね。でも一緒に探してくれてありがとね、あーちゃん」
晴海は勝気な幼馴染のお礼のことばに、小さく首を振った。
「大丈夫、私の生き甲斐みたいなものだから……UMAの探索はな」
「……え?」
神無月は晴海の言葉に思わず素の声を出した。
「え? なに、あんた、私の鯉を一緒に探してくれてたんじゃなかったの?」
「鯉? ひーちゃんは鯉を探してたの? それなら早く言ってくれよ、鯉ならUMAと間違えて三回は捕まえたよ」
早く言ってくれとはまさにこっちのセリフである。
もはや言い返す気力も無くしてがっくりうなだれる神無月。と、視線を落としたその先に人が倒れているのが見える。
小柄で華奢な体。
桃原 空音
だった。その隣にはいつもの熊皮を脱いだ
邪衣 士
が座っている。
「ちょっと、どうしたの?」
神無月が声をかけると、邪衣は静かに顔をこちらに向けた。その顔は赤く、怒っているようだった。
「すまない……こいつの様子を見ていてくれないか? たぶんもうすぐ起きるはずだから」
二人にそう言い残すと、邪衣はそれ以上は何も言わず屋上へと向って行った。
「……どうしたんだろ?」
「分からないわ。……ただ、彼女のこと、見てあげないと」
釈然としない二人であったが、今は倒れている桃原を介抱することが先決である。晴海は、脱いだ上着をその下着姿の体にかけてやった。
◆北校舎三階・音楽室の防音室
いったいどれくらい泣き続けただろうか。
泣いて、泣いて、もう本当にほっぺたがふやけるくらいにまで泣いて。
言わなかったらよかった。絶対に気持ち悪いと思われてしまった。
そう思うと引きかけた涙がまだあふれ出してくる。締め切った防音室の中で、そうやって白石 百合は泣き続けていた。
(妹みたいに思われるだけでよかったのに、私、私……)
更なる涙が彼女の頬を濡らそうとしたときだった。
ばたん、と防音室のドアが何の前触れもなく開かれる。それまで周囲のことなどすっかり忘れていた白石は、突然の闖入者にびくっと肩を震わせた。その拍子に、目に溜まっていた涙がぽろりと頬にこぼれる。
扉を開いたのは、
千鳥 雅人
だった。いつもの穏やかな表情は珍しく引き締まっていて、頭上にぴょこっと跳ねるあほ毛もそれに呼応するかのように心なしかぴんと伸びている。彼は締め切った防音室の中に白石の姿を見つけると、そこでようやく緊張を緩めたように笑顔を見せた。
「よかった! ここにいたんだ!」
「え……あなたは?」
突然やってきた千鳥に腕を引っ張られ、白石は鼻をすすりながらも戸惑うような声をあげる。
「あっ、僕は一年一組の千鳥……って、今はそれどころじゃないよ! もう水は三階まで来てるんだ、早く屋上に!」
千鳥の言葉に白石は訳が分からず首を傾げる。しかし防音室から一歩出てすぐに異変に気付いた。床が水浸しだ。はっと窓の外に目を向けると、そこには水に沈んだ学校が広がっている。
「え、えっ、何? なんなのこれ、そんな……!」
完全にパニックになる白石。そんな彼女に声を掛けたのは千鳥ではなかった。
「これ、君の力みたいだね。さっきまで泣いてたんだって?」
顔を向けると、そこには
逆巻 天野
と
御巫 時子
が立っていた。鳥から聞いた情報を頼りに、二人は音楽室の防音室へ向かっていたのだ。
「え?」
逆巻の淡々とした言葉を理解できず、千鳥は思わず首を傾げた。この現象がこの子のせいだって? 頭の上の髪の毛も、まるで疑問符を描くようにぴょこんと曲がっている。
「……え? これが? 私のせい?」
同じく困惑したような表情を見せる彼女に、御巫が優しく語りかけた。
「あの……驚かないでくださいね……。今からお話することを、信じてほしいんです……」
御巫はゆっくりと、鳥から聞いた事の顛末を話し始める。
その横で、千鳥はふとあることに気付いた。
(そういえば、この子はずっと音楽室の防音室で泣いていたんだよね? じゃあ、僕が視聴覚室で見た人影は……?)
◆北校舎三階・視聴覚室
「やっぱり、ここの教室にもいないみたいですね……」
「だね」
視聴覚室を見渡す
哀坂 零葉
の隣で、
八十八旗 信彦
は生返事をする。
その視線は、下着姿になっている哀坂の胸元を一直線に差していた。
「ちょっ、と! 何見てるんですか!」
八十八旗のただならぬ視線に気付いた哀坂は、慌てて胸元を隠した。上は下着姿で下はスカートのままといった出で立ちは、想像以上に気恥ずかしい。その哀坂の様子に、彼ははははと笑ってみせた。
「恥じらう姿も可愛いね、でも仕方ない、あれは不可抗力だったんだ」
「わ、分かってます! けどじろじろ見る必要もないでしょう……!」
もう、と顔を真っ赤にしながら、哀坂はカーテンの方に歩み寄った。このまま下着姿でうろつく訳にはいかない。これを裂いて少しでも体を隠そう。そう思って力いっぱいカーテンを引いたときだった。
カーテンの中から、どさっと人が落ちてきた。
「きゃあ!」
咄嗟のことに哀坂は思わず悲鳴を上げ、そこでようやく八十八旗も哀坂の胸元から視線を外して顔をあげた。
「な、なんだ……?」
そこに転がっていたのは、ツインテールの小柄な少女。
「ふっ。気軽にカーテンを引くな。こういうことが起こるだろう」
唖然とする二人を前になぜか得意げな笑みを浮かべながら立ち上がったのは、
双葉 仄
だった。
屋上から順に三階を探していた彼女だったが、視聴覚室で誰かの気配を察してカーテンの裏に忍び込んだのだ。二人の前にやってきた
東中居 陽二
も見事に驚かされたが、こうも上手くいくと気持ちがいい。
「ちょっ……びっくりさせないでください!」
「安心しろ、受け身はちゃんと取った」
ちぐはぐな回答をしながら、双葉は窓の外を見た。雨はいつの間にかもう止んでいる。ということは、誰かがもう原因を見つけてしまったのだろうか。
「あ、俺の他にも引っかかってる人がいる」
そう言って現れたのは、東中居だった。通りかかったように入り口に立つ彼は身軽な水着姿だ。
「原因の子が見つかったみたいだ。音楽室の防音室にいる……で、えー、えーと」
彼は下着姿の哀坂の姿を認めると、途端にしどろもどろになった。事情が事情だ。見てはいけないと分かっていてもつい見てしまう男心。そのことに気付いた哀坂は、またも慌てて胸元を隠す。
「み、見ないでください!」
「いや、見ないでつっても無理があるって……ほら、これでよかったら着る?」
そう言って彼が差し出したのは、一着の女性用水着。
差し出されたその水着を見つめ、哀坂は逡巡する。
このまま下着姿でいるか、それとも下着よりはまだ露出の少ない水着を着るか――
「……ありがとうございます。お言葉に甘えて……」
哀坂は水着を受け取ると、着替えるからあっち向いててください! と顔を赤らめそう言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月17日
参加申し込みの期限
2013年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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