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◆北校舎二階・職員室前
職員室を訪れた
御巫 時子
は、半開きになった扉から室内を覗いて小さく溜息を着いた。
(やっぱり誰もいませんね……。五十嵐先生は、ここにはいないのかしら)
探していた人の姿は見当たらず、御巫は安堵と同時に少し物寂しさを感じた。
あの細身でおっとりとした先生はとても泳ぎが得意そうには見えないから、ここに来たら溺れてしまっていたかもしれない。そう思うと同時に、しかしこの心許ない状況で先生の顔を見て安心したいというささやかな恋心もまた押し殺すことはできなかったのだ。
これ以上ここにいても仕方ないだろう。他にも誰かいるのか探してみようと思ったとき、背後から声をかけられた。
「ねえ、君」
それはこの混乱のさなかとは思えないほど涼やかな声音だった。振り向いてみると、紫の髪を結いあげた線の細い少年が立っている。
「ええと、あなたは…」
「僕は
逆巻 天野
。君はたしか3組の」
「はい、御巫時子、と申します…」
御巫は小さく頷いて言った。よかった、どうやらこの空間に飛ばされたのは自分だけではなかったみたいだ、と心の中で小さく安堵する。
「あの、逆巻さんもやっぱり突然この空間に…きゃっ」
彼に話しかけた御巫であったが、突然ふくらはぎのあたりをぬるりとした何かが掠めていった。その感触に思わず悲鳴をあげた御巫に、逆巻が訝しげに問いかける。
「どうかした?」
「え、えっと…今何かが、何かぬめってしたものが私の足に……」
一瞬だったが何とも言えない感覚に、御巫は怯えながら彼に伝える。
「ぬめってしたもの……? 魚か何かかな? どうせ一階も見て回るつもりだったし、何なのかちょっと探してくるよ」
「えっ……探してくるって、この中を、ですか…?」
「うん。泳ぐのは得意だから大丈夫。あと、さっき上の方で誰かが泣く声が聞こえたんだ」
ジャージの上着を脱ぎながら逆巻は言った。泣く声? とおうむ返しに尋ねる御巫の上にその脱いだジャージ、タオル、そしてポケットに入れていた携帯電話をぽんぽんと乗せていく。
「もしかして、その泣き声がこの雨の原因なのかしら…?」
御巫は窓の外の雨に視線を向けながら言った。この雨に触れると、どうしてだか悲しい気持ちになるのだ。まるで誰かの涙みたいに……。
「詳しいことは分からないけど、きっとみんなそこに集まると思う。どっちにしろ二階はこのままだと水没してしまうし、悪いけどその荷物持って三階に行っててくれないかな」
どこまでも落ち着いた声で逆巻は言う。原因も大事だけど、溺れている人がいたら大変だから、と。
どこまでもクールで物静かな声ではあったけれど、その短い言葉には真剣さが込められている。彼のその覚悟を感じた御巫は、止めることはせずに頷いて言った。
「分かりました…。でも、無理はしないでくださいね…?」
「ん、ありがと。じゃあまた後で」
逆巻は御巫に軽く手を上げると、廊下の濁流の中に飛び込んだ。
◆北校舎一階・廊下
この状態はなんだ。(ざぶざぶ)
まさに異変、天変地異。(ざぶざぶ)
となればこの先に、僕のもとめるUMAが!(どぼん)
そこまで考えたとき、
晴海 飛鳥
の思考は唐突に水の中に落ちた。
彼女は泳げない。泳げないからこそ三階への階段を目指していたはずだったのだが、どうやら今の状況にテンションがあがりすぎてしまったせいで三階へ昇る階段と一階へ下る階段を間違えてしまっていたようだ。
ただでさえ水嵩は小柄な彼女の胸のあたりまで来ていたのだ。そんな状況で階段を降りてしまうということは、たとえ一段であっても晴海にとっては死活問題であった。急に足元ががくっと下がった拍子に彼女の体は大きくバランスを崩し、一歩、また一歩と前につんのめってしまう。
そして、どぼん、とついに彼女の頭は完全に水面に落ちた。
必死にもがけばもがくほど、まるで底なし沼のように体はずぶずぶと沈んでいく。そんな彼女の指先を、ぬるりとした何かが掠めていった。
(……ぬるり?)
水の中に落ちそうだった意識が急にぐんぐんと浮上してくる。息苦しさすらどこかに忘れる勢いで、晴海は指先を掠めたその得体の知れない感触を求めて必死に手を伸ばした。
(もしかしたらこれがUMA? そうだ、こんな訳の分からないところになら、UMAの一匹や二匹いてもおかしくないはず!)
伸ばした彼女の手が再びぬめぬめしたその何かに触れる。その機会を逃すまいとものすごい勢いでそれを両手で掴みとったとき、唐突に後ろから何者かの手が伸びて彼女の体に組みついた。
(なんだ、まさかUMAの親玉……!)
次の瞬間、息苦しさが限界に達したのか、一時的に浮上したはずの意識は唐突に落ちてしまった。
濁流の中の視界は最悪だったが、それでもまったく見えないということはない。
一階に取り残された人はいないかと探していた
逆巻 天野
は、その濁った視界に何かが揺らめくのを確認した。水中の中でまるで海草のように広がっているのは、長く伸びた黒髪であった。その髪は水流のせいだけとは思えない動きで揺らいでいる。きっとその髪の主は水の中で必死にもがいているのだろう。
(よかった、まだ意識があるみたいだ)
壁を蹴って一気にその距離を詰める。溺れてパニックになった人は無意識に助けを求めてしがみついてくるらしい。間違っても共倒れにならないよう後ろから素早くその人の脇に片腕を回して抱えると、もう片方の腕で必死に水を掻きながら水面を目指した。
階段からさほど離れた場所ではなかったため、すぐに辿りつくことができた。ぷはぁ、と水面から顔を出すと、逆巻は抱えたその人物の方に視線を向ける。
「大丈夫? 意識はしっかりしてる?」
「……う、うう……」
それは小柄な女子生徒だった。鼻と口元に手を当ててみると、わずかだが呼吸はある。水を飲んだ様子はなさそうだったから、単に失神してしまっているだけだろう。ともかく安全な場所に運ばなければと、そのまま一階の階段を上り切って、三階の踊り場までその体を運ぶ。
水のないところに彼女を横たわらせたとき、彼女がその手にしっかりと何かを握りしめているのに気がついた。
「…………なんだこれ」
びちびち、と跳ねるその姿に、逆巻は思わず首を傾げる。
それは彼女――
晴海 飛鳥
がUMAだと思って夢中で捕獲したそれは、鯉、だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月17日
参加申し込みの期限
2013年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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