this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Another World Story
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
★鳥少女のキモチ(
御巫 時子
)
ペキペキ、パキ。
森の中の、大きな大きな巣の上で、淡く青を纏った白い卵が、内側から割れました。
卵の中から現れたのは――艶やかな黒髪の、人間そっくりの少女。
少女は不思議そうにぱちぱちと瞳を瞬いて、
「あなたは……だれ……?」
近くの枝に止まっている、ふわふわの小鳥へと尋ねました。
『僕は、鳥の子供だよ。君は何? 随分へんてこな姿だけど』
「……へん?」
こてん、と少女は首を傾けます。
『変だよ。見た目もだけど、君、お母さんは? いないの?』
「おかあ……さん?」
それってなぁに? と少女がもう一度尋ねるより早くに、
『あっ、お母さん!』
小鳥は、迎えに来た親鳥を見つけて、元気に飛んで行ってしまいました。
「わたしは……へん……? おかあさんは……どこ……?」
問いを零しても、答える者はなく。
少女は暫し考えたあと、巣がある木の枝から、ふわり、と跳び下りました。
小鳥のように空を飛ぶことはできないけれど、少女の身体は、羽毛のように軽いのです。
初めての巣の外は、知らないものだらけ。
少女が途方に暮れているところに、
「おや? 君は……」
人間の男の人がやってきて、少女に声を掛けました。
「もしかして、この上の巣で生まれた子ですか?」
こくり、少女は頷きます。そうして、
「あなたは……だれ……?」
と、男の人に、小鳥に尋ねたのと同じことを言いました。
男の人は、ふんわりと、優しく笑います。
「僕は、
五十嵐 尚輝
と言います。この森の責任者で、君を、保護しに来ました」
「なお……き……?」
「はい、尚樹です。今日から君の、親代わりですね」
「なおきは……わたしの、おかあさん……?」
少女の問いに、男の人――尚樹は、ちょっぴり悲しそうな顔になって、
「残念ですが……僕は、君のお母さんではありません」
と答えました。
実は、あの巣を作ったお母さんは、少女が生まれる前に病気で死んでしまったのでした。
「でも、僕は君に、できる限りのことをします。さあ、僕の家に行きましょう、時子さん」
「とき……こ……?」
「君の名前です。君のお母さんが、君のために考えた名前ですよ」
※
「っ、と、時子さん!」
尚樹の家では、朝、尚樹がそう声を跳ねさせるのが日常になりました。
少女――時子が、毎夜いつの間にか、尚樹のベッドに潜り込んでしまうのです。
「ん……なおき……おはよう……?」
「……おはようございます、時子さん。その、いつも言っていますが、これは僕のベッドで……」
「なおきと、いっしょが……いちばん、あったかい……。……だめ?」
鳥少女(学名はものすごく長くてややこしいので、こう呼びます)の時子には、温もりが必要です。
そのことは森を守る尚樹もよく知っているのですが、
「……心臓に悪い……」
「なお、き……? どこか……いたいの……?」
「……いえ、何でもありません。食事にしましょうか」
気を取り直して、尚樹はそう告げると立ち上がり、時子も、そのあとに雛のように続きました。
※
『君、人間と暮らしてるんだね』
卵から生まれた日に出会った小鳥と、時子は友達になりました。
今日も、尚樹の家の窓辺に、小鳥がちょこんと遊びに来ています。
「また、へん……?」
『変じゃないよ。君の姿も、お母さんがいないのも、変じゃない。あの時はごめんね』
あのあとお母さんに叱られたんだ、と小鳥。
『ねえ、人間との暮らしって、どう? 楽しい?』
尋ねられて、時子はうむむと考え込みました。
楽しいのは確かです。それを、迷ったのではありません。
ですが。
「たのしい……だけじゃ、なくて……。うれしい、も……しあわせ、も……たくさん……」
時子がそう音を紡げば、小鳥は、
『へえ! じゃあ、君はあの人間のことが大好きなんだね』
と、歌うように囀りました。
「すき……?」
『一緒にいると、心がふわふわあったかくなるってことだよ』
小鳥の返事に、時子の瞳はきらきらと煌めきました。
尚樹が部屋に入ってきたのは、ちょうどその時。
「時子さん? お友達とお喋りですか?」
「! なお、き……! なおき……すき……! だいすき……!」
満面の笑みでそう言われて、ぎゅっと抱き着かれて。
突然のことに、尚樹はあわあわと顔を赤くしました。
そんなことは気にも留めずに、
(なおき……ありが……とう……)
時子は、胸いっぱいの幸福に、口元を綻ばせるのです。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Another World Story
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月29日
参加申し込みの期限
2019年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!