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Another World Story
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★ミッション:輝石の洞窟を踏破せよ!(
吉住 志桜里
)
「遂に、ここまで辿り着いたんだね……!」
金髪の少年剣士が、燃えるような輝きの中で、呟きを零す。
ここは、巨大な竜人・フェラマの住処たる、輝石の洞窟の最深部。
少年剣士を照らす煌めきは、洞窟を構成する鉱石――輝石が、自然と放つものだ。
「って、それっぽい台詞を言ってる場合なのかなぁ?」
紫髪の魔導士の少女が不安げに首を傾げ、ちらりとフェラマの方を窺う。
彼らの様子を目に、器用に、かつ悠然と宙に腰かけたフェラマは――意外にも、にこにこと笑んだ。
『構いませんよ。悠久を生きる身ですから、時間はたっぷりあります』
「……と、フェラマも言ってくれているし!」
「でも、私達はフェラマの討伐依頼を受けてるんだよ……?」
金色が溌溂と言い、紫色がおずおずと言い返し、フェラマは、小さく首を傾ける。
『おや? 討伐ですか。物騒ですね』
「物騒なのはそちらでは? あなたにぶっ潰された人間は数知れず、だし……」
『成る程、そんな噂が。まあ、こちらの話に聞く耳を持たない人間が多いですからね』
軽く嘆息して、フェラマは足を組み替える。
その身体中を覆う金属めいた鱗が、美しくも猛々しく光った。
『あなた達も、輝石を手に入れて一攫千金! といったことを考えているなら、諦めた方が身のためですよ?』
細められる茶色の双眸もまた、うっとりとするような色を湛えながら硬質でもある。
魔導士の少女が気圧されたように身を引き、けれど金髪の少年は、怯むを知らず前に出た。
「忠告痛み入るが、俺は引くわけにはいかない!」
『蛮勇、或いは無謀ですね。では、残念ですが……、』
抜き放たれる剣。力強い羽ばたきに、しなる竜の尾。
そして。
「っ、やっぱり駄目! ちょっと待って!!」
その間に、魔導士の少女の悲鳴じみた叫びが、割って入った。
※
竜人の翼が、洞窟内に暴風を生む。
歴戦の猛者達が、竜人の近づくことさえ敵わず、吹き飛ばされ、壁に激突し、地に落ちた。
「ち、畜生っ!」
背後から襲う鋭い槍の一撃を、敢えて尾で薙ぐことはせずに、竜人は真正面から受け止める。
金属の鱗に覆われた脚が、特別製の槍を粉砕し、
『中々の腕ですが……私を満足させるには足りませんね』
竜人は破壊された武器ごと、特攻をしかけた男を蹴り飛ばした。
「う、撃て! 撃てぇ!!」
叫びと共に放たれる魔弾の嵐を、竜人は振り返りもせずに、金属の尾で悉く撃ち落とす。
そうして竜人フェラマは、壊滅状態の軍勢を指揮する男へと、滑らかに、いっそ艶めいて笑いかけた。
『チェックメイトですよ。悪名高い貴族様』
※
魔導士の少女の目から涙が零れるのを、フェラマは見た。
「やっぱり……やっぱり、帰ろうよ。君までいなくなってしまったら、私は……」
「だけど、フェラマを倒さないと、君のお母さんは……」
『……何か事情があるような感じ、でしょうか?』
そうして、フェラマは知る。
少女の母親が病に侵されていること。
少女がとある貴族から、輝石の洞窟の完全攻略と引き換えに、病を治す薬の提供を持ち掛けられたこと。
そうして少女と幼馴染の少年は、フェラマの元を訪れたのだということ。
一通り話を聞き終えたフェラマは、ふむ、と口元に、金属の爪を宛がった。
『……そうですね、すっぱり真実を告げてしまいましょう。あなた達は、その貴族に騙されています』
「え……」
『その病は、人の子が作る薬では治せません。それに、その貴族の名にも、覚えがあります』
彼の男からの依頼、或いは命令を受けて己に戦いを挑んできた者を幾らも知っている、とフェラマは語る。
『その中には、あなた達のように、その貴族の男に謀られた者も多くいました』
「そんな……!」
少年が、悲痛な声を漏らした。
(話を聞かない相手はぶっ潰し、私の話を信じた者は、加護を与え、見逃してきましたが……)
最早その男の欲は抑えられぬところまで来ているのだと、まだ幼さを残す2人組を前に竜人は思案する。
じきに――フェラマは、凛として顔を上げ、口元に笑みを乗せた。
『……あなた達、』
『私の策に、乗ってみる気はありませんか?』
※
かくしてフェラマは、2人に、洞窟の魔物を仕留めたという知らせを持ち帰らせた。
輝石を掘るには多くの猛者が必要だが、不正を防ぐため、貴族自身が監督役をすべきだとも、言葉を添えて。
(実際のところは、輝石は、人間には扱いようもないものなんだけど)
ともかく、貴族は確かに、フェラマの罠にかかったのだ。
(惜しむらくは、彼の集めた猛者達も、私の前では赤子同然だったことね)
無暗な殺生は好まないが、強き者との戦いには胸躍る性質のフェラマである。
故に、満足の行く戦いができなかったことは彼女を幾らか落胆させた。
けれど。
(あの少年との約束が、今から楽しみだわ)
少年剣士の中に、フェラマは、戦いの才能、それが放つ光を見た。
そしてフェラマは、彼らに策と、病など軽く退ける加護を与えた上で、約束を結んだのだ。
10年後、再び戦いを挑みに来るように、と。
ひとりきり、洞窟に座する竜人の瞳の奥に、炎がちらと燃えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月29日
参加申し込みの期限
2019年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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