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【いぬねこの国の名所巡り】
綾辻 綾花
がベッドから目覚めて、カーテン越しの朝日を浴びていると、視界の端にある机の上に、昨日はなかったはずの何かが置いてある事に気がついた。
「これは……? クロワが置いたのかな」
そこにあったのは、うっすらと青みがかった白い花。
綾花は、その花に見覚えがあった。
過去を振り返るようにじっと見つめる。すると、その記憶は
いぬとねことがハロウィンパーティ
をした際の通貨として利用されていた物だと思い出した。
「懐かしいですね、でもどうしてこんな所に」
綾花が、不思議そうにそっとその花を手に取ると、ふいに頭の中で光が走るように言葉が浮かんできた。
【花を朝日に5秒かざしてから、にゃんと3回言うといぬねこの国に行ける】
綾花は目を見開いた。突拍子もないことだが、胸にひらめいたそれは確信だった。
神魂の影響だろうかとも思われる。
だがそれ以上に、綾花の心は喜びで一斉に沸き立った。
「朝日にかざして『にゃん、にゃん、にゃん』!」
綾花は即座にそれを行動に移した。そこには躊躇いも何もない。
むしろ実行されたその行動には、綾花の心躍るものすらあって──
「エノコロ岬にある入り口の大岩は、ある時とない時があるので……ですが、今日ならきっと」
今日ならば、いぬとねこの、過去に偉かったニ匹に会える。そう思うと、綾花の心は一気に高鳴った。
綾花は勢いそのまま準備を始め、外出の準備を整えると、急いで寮の部屋を飛び出した。
「まーた寝ぼけた事を言ってるニャ! 役目を降りたらボケるニャとか、どれだけ年季が入ってる老人だニャ!」
「そちらこそ小姑のよう騒ぎおってだワン! 少しは沈黙の重要性について考え……」
「きゃあああ! ニ匹とも、どいてくださいー!!」
「──!?」
綾花がいぬねこの国の入り口となる大岩をくぐり抜けた先には、いつもならあるはずの地面がなかった。
気づいたニ匹が空を見上げた時には、既に間に合う距離ではなく。
そうして綾花の落下地点に、空を見上げたニ匹のいぬねこを巻き込み見事なまでの土煙が上がった。
「シ、シリウス……ようくんも、お久し振りです……」
「降ってきたのは、あやかか……! その様子ならば壮健そうで何よりであるワン」
「世界同士の入り口がずれているようニャね……後でこっそり直しておくニャ」
そうして、綾花は金茶の毛皮をしたねこ
シリウス・グラン
と、黒白のいぬ
ようくん・しょうそ
を下敷きに、なんとか無傷での着地を果たしたのである──
「今年はハロウィンパーティはしていないのですか?」
気を取り直し、綾花がシリウスとようくんに、それぞれお土産のねこ缶といぬ用おやつをプレゼントしながら問い掛ける。
「それがニャ……ハロウィンパーティは運営をしている『中立共存を目指す会』のいぬねこ達が、寝子島から『禅』などというものを覚えて、今それを如何にハロウィンに組み込むかを協議してるニャ。
きっと終わる頃にはハロウィンは終わっているだろうニャね」
「そうなんですか……
禅パーティ……」
綾花も少し想像してみたが、それがどのようなものかは全く思い至らない。これではいぬねこのハロウィンは当分先の事になるだろう、というのが隠居したニ匹の結論だった。
この『いぬねこの国』の、お祭りをしていない日常の光景を見たい──そう告げた綾花に、ニ匹はせっかくだからと国中を案内することにした。
「ここ『星見の塔』は、人間だった時代から奇跡的に残った建物を修復したものだニャ。ねこの国の建築物の中では一番高い建物ニャね。
昔はここで星見とまじないをやっていたニャが、今でも一匹になりたいときにはここに来るニャ」
その一つ。塔の頭頂は、少し強めの心地良い風が吹いている。
「凄いです……! 遠くの地平線がはっきり見えます」
「ここは『ももえの滝』と呼ばれておるワン。いぬたちの間で広まったものだが、飲むと健康になれると言われておるワン。
……だが、抱えの術士に見てもらったが、魔法の類は一切触れられていないらしいワン。神秘の滝と言ったところであろうワン」
「これは、一口飲んでみてもいいですか?」
「もちろんだワン」
「あやかって吾輩も飲んでいくニャ」
「帰れワン」
「理不尽の極みニャ!!」
そうして、観光がてらにニ匹とねこになった綾花とで、三匹は並んで歩きながらあちこちを見て回っていく。
「今のあやかの故郷はどうであるかワン?」
「寝子島は、今ハロウィンの準備中で、仮装の準備も進んでいます。
私は黒猫の仮装をする予定で……今も黒猫ですけど」
「ほぅ、人間姿で猫の仮装であるかワン」
「今、会にハロウィンのアドバイスを求められていて、無為に動けないのが勿体ないニャね。寝子島こよみの近いうちには遊びに行きたいものだニャ」
「二人とも、来てください! 一緒に是非!」
「一緒……」
ニ匹の間に、絶対的否定の思いを示す、海溝よりも深い沈黙が落ちた。
そうして、寝子島時間が夜になる頃。
帰り際の最後に、綾花はシリウスをぎゅうと抱き締めた。
「なっ、なんと破廉恥なワン!!」
「きゃっ、生毛皮だから恥ずかしいニャ」
シリウスが、照れているのかいないのか分からない仕草で自分の両頬に手を当てて身をよじる。
ひとしきりシリウスをもふった綾花は、次の目標にようくんを見た。
「ようくんの肉球も触ってみたいです」
「これは、くすぐったいから駄目であるワン!」
「それでは、今日はありがとうございました。楽しかったです。
次来るまでに、お土産を買って準備しておきますね。何がいいですか?」
綾花がニ匹にぺこりと頭を下げて、次に来た時の為のお土産を尋ねる。
するとニ匹は、しばらく静かに考えた後『自分の目で確かめてみたい』と。寝子島や星幽塔へと赴きたい思いと共にそう告げた。
「はい──!」
その思いを確かに受け取った綾花は、喜びをじんわりと感じながら、ニ匹に大きく頷いてみせた。
「必ず来てくださいね! 待ってますから!」
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月16日
参加申し込みの期限
2019年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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