this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
花が届けるひとつの天啓
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
【ののこ様の恩寵】
「ふぅ……」
星ヶ丘寮の自室にて。
愛猫 萌々子
は、食いつくように凝視していた原稿のプロットから視線を離して、大きくため息をついた。
今まで集中力の続く限り凝視してきたが、ここ数日、プロット用の紙上をまともにペンが滑ることはない。
「やはり、自分でも分かっている原因は放置してはならない、ということでしょうか……」
その惨状とも言える状態に、萌々子は沈痛さを滲ませた表情で呟いた──
最近、萌々子は自分が描いているオリジナル漫画の展開について悩んでいた。
描いているのは『のののガール!!』という、主人公は明るく元気で、突如『大量のカレーを食べきらなければ出られない部屋』等が出現することもある、今の寝子島をオマージュモデルとしたギャグコメディだ。
今までは、主人公が神魂で起こった出来事を解決していく、という漫画における王道展開を楽しく繰り広げてきたのだが、
「さすがに、ワンパターンすぎる気がするんですよね……」
自覚はあった。だが、かといって即座に新しいアイデアが浮かぶ訳でもなく──気が付けば、そのような状態から何日もの時間が経過していた。
このままではいけないと思い、プロット用の原稿にかじりついてみたが、それでも怖ろしい程に何も浮かばない。
新しいアイデアとなると、まるでアイデアの川の流れを堰き止めるように、頭の中に大岩が置かれているような気分になるし、思考は漂白洗剤でつけ込みでもしたかのように真っ白になってしまうのだ。
「困りました……ですが今日はお休みですし、気分転換に買い物にでも行きましょうか」
今日何度目かも分からないため息が零れる。しかし、机にしがみついていても仕方ない事だけは良く分かった。
良いアイデアを出す為には、まず気分転換から。
ただでさえ、長時間座っていると健康にも悪いのは自覚している。
それでアイデアが出るならば安いものとも思えるが、過ぎるのはじりじりとした焦りと無為な時間だけなのだ。
それならば気分転換はとても大事だと自分に言い聞かせて、萌々子はもどかしい気持ちで机から離れることにした。
長時間座っていた体勢から立ち上がって、一度天井に向けて大きな伸びをする。
「さて、どこに行きましょうか……
──ん?」
季節は秋。窓からの景色はどことなく曇っていて小春日和というわけでもなさそうだ。ならば、コートは必須だろう。
萌々子はそう思い、掛けてあったコートに手を伸ばした。そして、何気なく袖を通そうとして、そのポケットにあったものに目を留める。
「黄色い薔薇……? 入れた覚えはないのですが」
視線の先、コートのポケットには、全く入れた覚えのない一輪の黄色い薔薇が入っていた。
萌々子の細い指が、その花茎を訝しげにつまみ持ち上げる。
それは薔薇でよく見掛けるような赤く豪奢なものではなく、ほっそりとした印象に、花びらは鮮やかな黄色の色合いをしていた。それでも、先端に向かてドレープ状に広がる花弁の形状は、薔薇としての存在感を十分に強調している。
疑念と共にじっと見つめていると、それはふと、萌々子の心に『あるもの』を思い上がらせた。
はっきりとした黄色。ふわりと先端に広がる花弁。
「黄色……あのワンピースの色……」
それは、今まさに萌々子が描いていた漫画『のののガール!!』の主役モデル──萌々子の人生を変えてくれた存在、野々ののこが、初めて寝子島に落ちてきた時に着ていた服の色。
それを認識した瞬間。
萌々子は、まるで何かに導かれたかのように、脳裏に言葉を認識した。
【手に花を持ってじっと見つめると、
ネットでもリアルでも問わず、漫画を描く接点のコミュニティに参加して切磋琢磨した時に、面白いアイデアが浮かぶようになる。
交流を大事にして、ひらめきを全てメモに】
「え──これは……?」
言葉ではないのかもしれない。情報が一斉に駆け込んで来たかのように浮かんだ内容に、萌々子は驚きを伴ってはっと顔を上げた。
萌々子の脳裏に浮かんだメッセージは、もうあっと言う間に頭の中から消えていこうとしている。萌々子は慌てて、忘れないように心の中で思い起こすように復唱した。
(漫画を描く接点のコミュニティに。交流を大事に。ひらめきは全てメモ……ですか)
まるで夢のように消えかけていた存在の裾を掴んだかのように、萌々子は内容を記憶に収めることに成功した。
──にわかに理解しがたいが、胸の奥がその内容に確信を訴えかけてくる。
「そう言えば、ネットで漫画のアイデアや悩みについて相談出来るコミュニティがあった気がします。
偶然見ただけなので、あの時は流してしまいましたが……今日そちらを覗いてみましょう」
記憶を振り返ると、今まで忘れていた本当に些細な事柄が魔法のように浮かび上がってきた。実際に、見覚えのない花が切っ掛けならば、本当に神魂現象なのかもしれない。
「これも、ののこ様のお陰でしょうか……」
世界の何もかものはじまりの神様。ならば、こんな些細な事もののこ様の影響下なのだと思うと、萌々子の心はとても嬉しく感じられた。
「せっかくですから、お買い物にこの薔薇も持っていきましょうか」
萌々子にとっては慣れない事をしているという自覚はある。しかし、これからあける部屋に、ののこ様が関わっていると思える大切な一輪を置いていくのは、少し寂しかったから。
萌々子は、ポケットに黄色い薔薇を差し戻して、先程よりずっと心が沸き立つ思いで買い物へと向かっていった。
帰ってきたら、それだけでも何か新しいアイデアが浮かんでくるかもしれない──そんな、ときめきを胸に置きながら。
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
花が届けるひとつの天啓
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月16日
参加申し込みの期限
2019年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!