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花が届けるひとつの天啓
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【カモミールの誓い】
「ん……」
桜花寮の自室にて。
学校は、今日は休日。朝日が部屋を暖かく照らす中、
恵御納 夏朝
が目を覚ますと、机の上には全く知らない花が置かれていた。
「何かな、これ……」
不思議に思いながら、机の上に乗っている花を改めてじっと見つめる。一輪の花茎から分かれた先には、金の花弁と銀の花弁二つの花が咲いていた。
自然界の摂理からは異なる色をしているそれに、夏朝はいよいよ心当たりがなくなっていく。
「そうだ、Nyaphoneで検索してみよう」
夏朝は充電していた携帯を手に、恐らくあてにはならない金銀の花色以外の特徴を入れて検索をしてみる。すると、表示された一覧の中から、形状のそっくりな品種見つける事が出来た。
「カモミール……かな? でも……」
携帯を見ながら、その違和感から首を傾げる。再度検索して見るが、やはり当然のことながら、検索上では金と銀の花びらについての情報は載っていなかった。
最初、夏朝が目にしたときには、当然作り物だと思った。しかし手を伸ばして花びらに触れれば、金銀は塗装ではなく自然物の中に練り込まれたものだと分かる。その綺麗で繊細な金銀の色合いは、到底人造のものとは思えなかった。
しかし、携帯の画面上には白のカモミールしか映し出されておらず、そもそも今はこの花の咲く季節ではない。
「神魂の影響なのかな……?」
夏朝がそう思い悩んでいる時、足元で猫の鳴き声がした。
「あ、猫さん。ごめんね、朝ご飯出さなきゃ」
目を向けると、そこにはペット基本禁止の桜花寮にて夏朝が秘密裏に飼っている、黒にオレンジのリボンをつけた命名『おはぎ』がちょこんと座っていた。
おはぎは過去、大きな事件と共に『レンズキャッツ』と呼ばれた猫たちの一匹で、夏朝が飼い始めてそれなりの時間が経った今、もうすっかり日常に馴染んでいる。
「うん、カモミールなら猫さんが食べても平気みたいだし……一旦、朝ご飯を食べてこよう」
まずは朝食を食べないと、思考も回らなくなるというもの。夏朝は食事をとりに、机に花を置いて部屋を出た。
今日、休日は外出をしようと思っていた日。
しかし部屋に戻った夏朝は、神魂の影響にしては、今のところ何も起こっていない謎の花が気になって仕方がなかった。
神魂の影響は何が起こるか分からない。大変な事が起こるかと思えば、このような不思議な花が置かれるだけという事も十二分に考えられる。
「せっかくだし、押し花にでもしようかな」
金色と銀色の花──夏朝がそれを手に取り見つめれば、その色合いにふと、金に自分を……そして、銀にもう一人の人格である夏夜の存在が浮かび上がった。
「……」
不可思議な寝子島において、夏夜と相見える機会は今までにも有りはした。
だが、夏朝がそこに掛けた願いは『ずっと並んでいられること』だ。望んでいるのは、陽炎のように記憶にしか残らない状態ではなく、存在している間の恒久。
そう思うと、未だ自分の努力の範囲外にある現状は尚遠い。
(僕と夏夜ちゃんが心身ともに分離・共存する願い……)
その状況を憂いながら、無為な皺にならないようにその花を本に挟む。すると、
【その花を挟んだ本を布鞄に入れて、外出し持ち歩くと、
ただ考えるだけで思い悩むだけの時間から解放される。
自分と、自分が今まで積み重ねてきた行動と、その結末を信じること】
その言葉は、まるで突如天から雪が降って来たかのように、夏朝の心に舞い込んだ。
「え……?」
悩んでいたものが、ただ現実に見るだけでは相容れない思いであることは、夏朝にも重々承知していた。
それでも尚、今までずっと道理を押し遣るつもりを以て、ただがむしゃらに行動してきたのだ。
「確かに……思案しているだけじゃ意味がない」
──悩んでいる間、足が止まっていたような気がする。
夏朝は、ひらめきの言葉を脳内で反芻した。
少なくとも、今のように悩んでいるだけでは駄目なのは、自分が何よりも良く知っているのだから──
「うん……! 気分転換も兼ねて出掛けてこよう。
古書店を巡ってみようかな。何か、参考になる本があるかもしれない」
手元にある本のつながりで、行く先として古書店を思い浮かべる。
夏朝は先程のカモミールをもう一度見たくなって、閉じた押し花のページをゆっくりと慎重に開き直した。
そこには、金と銀の色合いはそのまま、神魂の一端でありながらも、珍しく押し花として形を残そうとしているカモミールの花があった。
「『逆境に耐える』……『逆境で生まれる力』」
夏朝の唇が、確認するように先程目にした花言葉を紡ぐ。
そして、バッグに持ち歩くようになったカプセルギアの
アマネ
と、いつも手につけて一緒にいるパペット人形の
ハルくん
を伴って、夏朝は外に出た。
「僕は、僕は、僕等は願いを必ず叶えたい。
互いの幸せの為に……!」
そう、ただ悩んで心を痛めるだけの時間はない。
──その願いは、互いの存在を位置づける、何よりも大切な約束なのだから。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月16日
参加申し込みの期限
2019年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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