【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状～リゾルブ・ワールド！｜リアクション

【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状～リゾルブ・ワールド！

●新生徒会長は……！

　軽快なドラムロールが鳴り響き、委員長の太陽の手によって、最後の垂れ幕が勢いよく下ろされる。

　　　生徒会長　２年３組　屋敷野梢

「……皆さん、本当にいいんですね？」
　それが梢の第一声だった。
「おー……なっちまったな……生徒会長かよ」
　如月庚のほうが驚いた顔で相棒を見遣る。彼女と様々な事件で一緒に行動しその能力も知っているサキリ・デイジーカッターは、至って真面目な顔で梢に言った。
「君ならきっと知性と美貌を兼ね備えた魅力的な生徒会長になれるよ」
「びぼう……？」
　きょとんとした庚に肘鉄一撃。そして梢はイイ笑顔。
「ありがとうございますサキリ君。当選したからには知性と美貌を兼ね備えた生徒会長になりましょうとも！」
　この宣言に、生徒たちは一気に湧く。
　そこに、ラグビー部のガタイのいい面々が飛び込んで来て、梢の身体を一気に宙に舞いあげた。
「ワッショーイ！　ワッショーイ！」
「おめでとう！」
「頑張れよ！」
「ちょ……こういうのは、慣れてないんですってば！」
　梢の悲鳴が響きわたる。
　こうして、寝子高生徒会の歴史上でも珍しい、全役員が女性という女帝生徒会が誕生した！

◇

「野々さん、お疲れさま。働きづめで疲れたけど……その分、けっこうな達成感があるよね」
　佐藤英二は、いっしょに選管を務めた野々ののこにねぎらいの言葉をかける。
「英二君。いっぱいフォローしてくれてありがとう！」
　にぱっと笑うののこが眩しい。
　英二ははにかみ、選挙管理委員の腕章を外した。

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