this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【演劇祭】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・寝子島!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
17
つぎへ >>
◆
舞台が一度暗転し、所変わって竜宮城の中。
竜宮城というわりには洋風なお茶会のセットが並ぶ中に、なんとも窮屈そうに衣装を着た熊吉先生が座っている。
「乙姫のヤツ、いったいどこにいっちまったんだろうなあ」
衣装の雰囲気からすると、たぶん竜宮城の王様か何かなのだろうけれど。険しい顔で腕組みしながらぼやく様子は王様といより、帰りの遅い娘を心配する父親のよう。
そんな王様のもとへ、ティーワゴンと共に一人のメイドがやってくる。
「皆さんが探してくれていますから、きっとすぐに見つかりますよ♪」
励ますようにそう言うと、
巫部 紫苑
が扮するメイドはお茶を淹れはじめた。
その所作は優雅でよどみなく、思わず見惚れてしまうほど。
けれど、そこから少し視線を上げようものなら、「きついから」とあらわになった――それでもまだ少し窮屈そうな胸元が視界に飛び込んできてしまうから、なかなかそういうわけにもいかない。
本人が「かわいい=セクシー」な感性の持ち主でその辺りおおらかなのもあって、なおのこと。
「さ、どうぞ王様。気持ちが落ち着きますよ」
竜宮城の王様は、悪いなとお茶を一服。
「うめぇなこれ」
思わず素っぽく呟いたところへ、パタパタペタペタとかわいらしい足音が響く。
「王様ー! おとひめ様見つかったよ! お客さんもいるんだよ!だよ!」
わー、っと。ちっちゃな両腕、もとい翼をいっぱいに広げて走ってくるのは、
柚瀬 玲音
が演じるペンギンだ。
「おおっ! そりゃホントか!」
王様が立ち上がる。勢いがありすぎたのか、イスがほとんど吹っ飛ぶようにして倒れた。
「ホントだよ! 早く早く!」
ペンギンがぶんぶん翼を振りまわすと、少し遅れて
化神 小次郎
演じる乙姫と、
鴻上 彰尋
演じる燕尾服の渡り鳥がやってくる。動きにくかったのか、乙姫は長く伸びるひらひらの裾を一部、渡り鳥に持ってもらっていた。
そんな乙姫に、竜宮城の王様はずんずんと歩みよっていく。
「おお、心配したぞ乙姫!」
「ちょっと散歩のつもりだったんだけ……で、ですのよ……」
語尾がだんだんと尻すぼみになっていく乙姫。
それは王様――舞台衣装に身を包んだ熊センセーをあらためて間近に見たせいなのか、自分が熊センセーの相手役になっていることを、あらためて自覚したからなのか。
どちらにしても、緊張が悪化気味だった。
そんな様子に気付いたのか、メイドが乙姫のもとへイスと淹れたてのお茶を持ってくる。
「乙姫様。お疲れでしょうし、おかけになってください。それから、お茶もよろしければ」
言われるがままにイスにかけてお茶を飲めば、ほんのすこしだけ乙姫のまわりのガッチガチな空気が和らいだような気がした。
間が空いたところで、渡り鳥がセリフで場を繋ぐ。
「王様、乙姫様は道に迷われたこともあって、お疲れのご様子です。僭越ながら、しっかりと休ませてあげたほうがよいのではないかと思います」
――という流れで、なるべく早めに舞台上から退場したほうが、本人としても気が楽だろう。そう思っての助け舟だった。本人が舞台上に残りたそうなら、その時はまたフォローすればいいし。
「では私、用意をして参りますね」
ティーワゴンを押して、メイドが舞台袖へと姿を消す。
直後、照明が赤く染まった。
「どうした!?」
裏方で照明スタッフを務めていた
佐藤 英二
が、急に切り替わった照明に血相を変える。
聞けば、スタッフの誰かがミスをやらかしたらしい。
機器の異常といったものではないから、もとに戻すこと自体は簡単だ。
けれど、もとに戻してはいそのまま――というわけには、いかないだろう。
「おや、一体どうしたことでしょう。海が赤く……」
表では、燕尾服の鳥が辺りを見まわすように舞台の上を歩き回っている。
「な、なんだ不吉じゃねえか?」
不吉。
熊センセーが棒読み気味に口にしたその言葉に、英二はピンと閃くものがあった。
「誰か! 盗賊とか海賊とか、そういう感じの人出てくれないか!」
他のスタッフに伝えつつ、英二は不吉な音色のSEを再生した。
続けざま、
「大変だにゃー!」
響 タルト
扮する猫娘――実はろっこんによるものだが、耳と尻尾だけだからそういうアクセサリー系にしか見えない――が、血相変えて舞台へ飛び込んだ。
「猫さん、一体なにがあったんですか?」
メイドの問いに、猫娘はうにゃーっと慌てた様子で両手をぶんぶん振りながら、
「海賊にゃ! 海賊が攻めてきたのにゃ!」
直後、奈落からせり上がる二つの影があった。
英二の指示で噴き出したスモークが、残りのわずかな時間を繋ぐ。
そして煙が晴れると同時、照明が復旧した。
「繋がったぁ……!」
コンソール席の背もたれに身体を預けて、大きく息を吐く英二。
時間にしてほんの数分にも満たない間の出来事だったが、どっと疲れたような気がする。
とはいえ、ほっとするにはまだ早い。劇はまだまだ続くのだから。
「うひゃー、大変だったね!」
野々 ののこ
の声に、反射的にちょっと背筋が伸びた。ただ劇から目をはなすわけにはいかないから、視線はずっと舞台に向けたまま。
劇の流れを見つつ、コンソールを操作する。
「ありがとう、野々さん」
そういえば、と英二。
「野々さんは出ないの?」
あれだけ熱心にグイグイ勧誘してたんだし、開幕飛び出すくらいのテンションでもおかしくないと思っていたのだけれど。
「実は衣装着てたら出遅れちゃって」
そして無事に衣装を着たあとも、ついつい劇を見ていて出そこねてしまったのだとか。
「でもそろそろ、タイミングみはからって出るよ!」
楽しそうに舞台に立つののこのの様子を想像して、英二は思わず口元を綻ばせた。急にニヤつき始めたみたいに思われたらどうしよう、と口元を隠すようにしつつ、
「野々さんが舞台に立つところ、楽しみにしてるよ」
「うん! じゃあまたあとでー!」
元気な足音が去っていくのを、英二はほんの一瞬だけ横目に追った。
ひらひらと翻っていたのは、のぼり旗だろうか。
桃太郎のようなソレに描かれた絵は、しかし桃ではなくサンマだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【演劇祭】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・寝子島!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月25日
参加申し込みの期限
2019年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!