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【演劇祭】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・寝子島!
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◆
一度舞台が暗転し、戻る。
海にドボンしたサンマ太郎たち一行は、岩だらけの浜辺にぐったりと横たわっていた。
「――はっ!」
最初に目を覚ましたのは、
高梨 彩葉
の魔女だった。
ガバっとバネじかけのような勢いで身体を起こし、周囲を見回す。
「……」
岩陰に半ば隠れるようにして、たぬき姿の
嘉渡洲 稀跡
が突っ立っていた。
それもただ突っ立っているのではなく、腕を広げた格好でじっとしている。
「……たぬきさん? 何してるの?」
魔女が呼びかける。たっぷり数秒ほど間を置いて、たぬきははっと背筋を伸ばし、
「私は木よ……じゃない、木ですぽんたぬき」
などとのたまう。
どうやら、「木の役」のつもりらしい。広げた腕は、きっと枝かなにかのつもりなのだろう。
だがたぬきだ。
「目立たずにじっとしていないと、切られて薪にされてしまうたぬ木。だから私のことは放っておいて、そこな皆さんを起こすが良いぽこ」
残念ながら、すでにかなり目立っているのではないだろうか。
それはともかく、たぬきの、いやたぬ木の言葉も一理ある。
依然として横たわったままの皆を見やる魔女。絨毯はどこかへ行ってしまったが、海を渡る時に居たメンバーは全員ちゃんと居るようだった。
「よかった~」
ホッと胸をなでおろし、皆を起こそうとしたその時である。
「み”~つ”~け”~た”~」
地の底から響くような声。
愛猫 萌々子
演じる、白蛇を纏った般若面の少女――清姫が、岩場の陰から姿を現した。
たぬき共々、実に冒頭以来の出番である。
「やっと、やっと見つけましたよ……! 竜宮城は行ったら廃墟になってるし、探したのですよ……!」
炎を思わせるエフェクトが重なり、まさに恨みの炎を燃やす般若といった雰囲気の清姫。
ずるりずるりと、地を這う大蛇の如くに歩みよっていく先には、サンマ太郎が居る。
「すごいの来ちゃった! 皆起きてーっ!」
魔女が杖をぶんぶん振るうと、目覚まし時計のベルのような音が鳴り響いた。
「ええいうるさい! 魔女め私の邪魔をするなっ!」
苦痛に呻き耐え忍ぶように、目を見開き髪を振り乱す清姫。
苦悶と怒りのままに振るった尾が炎を呼び起こし、そのまま魔女を包み込んだ。
「うわーっ!?」
配達員さんにヘルプをお願いする間すらなく、倒れ伏してしまう魔女。
そしてもうひとり、いやもう一本。
「そこのたぬきも! 私を適当に案内したことは許しませんよ!」
冒頭部のやり取りもばっちり覚えていた清姫が、たぬ木を見やる。
「私はたぬ木。あのたぬきとは別人……別木? ぽこ」
「問答無用ーっ!」
「めきめきめき……ばさーどしゃーたぬ木ー!」
迫真の木の役虚しく攻撃され、たぬ木も無残な悲鳴をあげてぶっ倒れるのだった。
なお、倒れる時の効果音は全て稀跡が自分で言っている。ノリノリである。
ちょうど入れ替わるようにして、ペンギンが、ウェンディが、サンマ太郎が目覚ましの音に跳ね起きた。
三人の視線の先で、魔女と配達員を屠った清姫がぐるん――と、ホラー映画の怪物のような動きで振り返る。
サンマ太郎を見、ペンギンを見、そしてウェンディを見、操り人形の糸が切れたが如くにガクンと深く頭を沈めた。
「お目覚めになったのですね……。ふふ、私を置いていったばかりか、他のおなごを連れて旅をしていらっしゃるなんて……」
しばし、沈黙。
サンマ太郎が刀を抜き、ペンギンとウェンディが身構える。
そして、清姫が顔を上げた。関節が錆びつき軋む音が聞こえてくるかのように、ゆっくりと。
「共に地獄へ参りましょう。そうでなくてはこの怒り、とても鎮まりそうにありません……ッ!」
ほとんど悲鳴じみた絶叫。仕込まれていたワイヤーによって、ほんの少しだけ身体が浮き上がる。
舞台の上を音もなく滑るように、サンマ太郎のもとへと駆けていく。
「サンマ太郎!」
「ぐえっ」
ペンギンとウェンディに衣装を引っ張られ、カエルが潰れたような声をあげて後ろへさがるサンマ太郎。
その目の前を、振り抜かれた清姫の尾が掠めていく。
「どうしてお逃げになるのですか? 私の想い、どうして受け止めてくださらないのですか? せめて、せめてこの怒りだけでもっ!」
それこそ般若の形相で叫ぶ清姫。
声の張り方や身振りが、この短時間の間に激しさを増していっているのは、萌々子自身やっていて楽しくなってきているのもあるのだろう。
「何一つ受け止めてくださらないのなら、この蛇の尾で薙ぎ払ってくれるッ!」
ひときわ強く、けれど一方でいきいきと叫んで、清姫は再び尾を振るう。
その時、ワイヤーアクションで飛び込む影があった。
白いスーツ姿のその影は、一度は姿を消した
八神 修
のピーターパンだ。
剣で清姫の尾を受け止め、しかし耐えきれずに大きく後ろへ跳んで膝をつく。
「ピーター!?」
まんまるに目を開くウェンディに、振り返ることなくピーターは言う。
「ありがとう、ここまで来てくれて。これであの探偵が言っていたことについて、本当のことを話せる」
でも今は――と、ピーターの視線は清姫に。
「彼女を止めるのが先みたいだな」
「邪魔をするなッ!」
炎のエフェクトが、ピーターの行く手を阻むように一気に広がる。
ならばと飛び上がって行こうにも、清姫から溢れる怒りの炎は広く高く燃え上がって、近づく隙を与えない。
「これならどうだー!」
倒れたまま機を伺っていたらしい魔女が、ガバリと跳ね起き杖を振る。
突風が吹き抜け、清姫の周囲を覆う炎を吹き消す。
今だ、と突撃するピーターとサンマ太郎。しかし、清姫がすかさず振るった尾から炎が迸り、またしても行く手を阻まれてしまう。
けれどその時、
「てやぁー!」
ウェンディが清姫めがけて突進した。
「んなっ!?」
応援するばかりだったウェンディの突然のタックルを、反応できずにもろに受ける清姫。
「今だよピーター! ――きゃっ!」
しかしウェンディもまた、清姫の反撃を受けて吹き飛ばされた。
「配達員さーん! ウェンディに勇気の指定配達お願いしまーす!」
魔女の呼びかけに、切り札を配達する男
志波 拓郎
が、台車をガラガラ押して現れる。
そこに乗っているのは、今度は一本の白銀の剣だった。ウェンディの前までやってくると、「どうぞ」とその短剣を差し出す。
「えっ、あっ、うん! ありがとう!」
受け取ると、短剣はウェンディの手の中でキラキラと光を放つ。
その光に、清姫が眩しそうに、そして苦しそうに背を向けた。
「ウェンディ、この剣ならきっと彼女を止められる!」
「うん!」
白銀の剣を二人で握ると、ピーターとウェンディの身体は光のエフェクトとともにほんの少しだけ浮き上がる。
そのまま滑るように駆け抜け、清姫に白銀が一閃。
照明が目まぐるしく明滅し、スクリーン上に影絵芝居のようにその姿が焼き付いた。
清姫が白銀光のエフェクトに包み込まれ、そしてゆっくり倒れ付す。
寸前、
「清姫ー!」
滑り込んだサンマ太郎が、なんとかその身体を受け止めた。
「せめて二人で地獄へ……堕ちたかっ、た……」
消え入りそうに呟いて、そのまま清姫は瞳を伏せ――
「ちょっと待った! 待ったー!」
ーーられなかった。
ペンギンが清姫のほっぺをべしべしと、文字通り叩き起こす。
ぽかんと小さな身体を見上げる清姫の肩を、ペンギンは激しく揺すった。
「清姫はサンマ太郎のことが好きで、ここまで追いかけてきたんだよね!?よね!? だったらこのままお別れなんて、よくないと思んだよだよ! サンマ太郎もそう思うよね!」
ね、とペンギンが見つめれば、サンマ太郎もそれには頷いた。
「そうだよ! せっしゃが清姫を置いてちゃったって誤解も解きたいし!」
話の流れが、次第に清姫との和解ルートへと向かっていく。
即興劇が、いい感じにまとまりそうに思えた。
ーーそんな時だった。
氷の魔女こと
滝原 レオン
が、唐突に舞台上に戻ってきたのは。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月25日
参加申し込みの期限
2019年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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