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【演劇祭】少年座 『カマル王子とブドゥール姫』
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「これは驚いた。美しい人よ、貴女はなぜ私の隣で眠っているのだろうか?」
目を見開き息を呑んで、同じベッドの上で眠るブドゥール姫に扮している
来島 アカリ
の顔をジッと見つめる彰尋。
その息遣いや観客席からも確かに見える程に驚愕の衝撃に包まれている。ブドゥール姫に魅了されているその演技に引っ張られ今、演技をしているのは彰尋だと言うのに、思わず観客の視線はアカリへと集中してしまう程に。
「……この気持ちはなんだ? 貴女を見つめていると説明できない感情が私の心を埋め尽くす。どうか夢から覚めて欲しい、そして私にこの感情が何かを教えてくれないか」
この空間全てに静寂を与える一拍の間の後に続く彰尋の台詞。
観客席に通る声に熱が篭っている。それはこの劇を見ている人に伝達する不可視の炎。カマル王子が初めて得た感情だ。
だが、それが何かをカマル王子は知らない。知らない解らないと、寝ているブドゥール姫に伸ばす手は、まるで星が欲しいと手を伸ばす幼子のようにさえ観客には見えた。
「もしや。もしや、これが皆が言っていた恋、なのか……? あぁ、これが恋か!」
恋に落ちたカマル王子の姿を観客にこれでもかと示すかのように、両手を広げ観客の方へと向き大声を張り上げる彰尋。
それはただ、声が大きいだけではない。見る人間に恋という感情さえも可視化させるかのような感情の籠った声だ。
「しかし、しかしだ。もしかしたら、これは父の考えなのではないか?」
それまで確かにあった熱が冷めるように手を下ろし、アカリへと視線を向ける彰尋。
実際には魔王の娘と魔神の手によるものだが、作為的なものを感じる以上はカマル王子の立場かればまずは父王を疑うのは当然とも言える。
「そうであるならば。今はまだその時ではないのだろう。けれども私はまた貴女と巡り逢いたい。いや……必ず探し出し、その時こそこの胸の内を貴女へ伝えよう……!」
眼を閉じたまま穏やかに眠るブドゥール姫へとそう語り掛け、そっとカマル王子は自分と彼女の指輪を交換する。
そこでカマル王子に気づかれないようにしていた魔神と魔王の娘がカマル王子を眠りへと誘わせる。
そして、カマル王子が確かに眠ったのを確認してから今度はブドゥール姫を起こした。
「ここ、は……?」
魔神と魔王の娘のやり取りが終わり、自らの出番である事を示すナレーションが流れたところでアカリは閉じていた目を開けた。
ここからはアカリが扮するブドゥール姫の出番なのだ。
姫らしい教育を受けていると解る嫋やか且つお淑やかな動き。だが、どこか色気と気怠さが同居しているようにも見える。それはブドゥール姫という人物が今、どういう心境で毎日を過ごしているのかの片鱗であるかのようだ。
だが、そんなブドゥール姫の様子も自らの傍で静かに寝息を立てるカマル王子を見つけるまでの間であった。
「っ!?」
見つけた瞬間がわかるほどにはっきりと息を呑んだ。ブドゥール姫が自らの口を抑える手が震えている。
「嗚呼、なんて美しい人でしょう……。どうか目を開けて、その瞳に私を閉じ込めて……」
アカリは初めて恋を知りフワフワする気持ちもそこにいるのにこっちを見てもらえない苦しさも経験をしていた。
だから、そう。この役はアカリにはピッタリと言える。思うその気持ちを思い出せば歯車はカチッとはまって恋する乙女だって演じられるからだ。
どれだけ熱い瞳で見つめようとも。どれだけ燃え盛る言の葉を紡ごうとも今のカマル王子には届かない。他ならぬ強大な魔神と魔王の娘の力がそれを妨げる。
『……あぁ、意地悪な人。その唇で愛を語ってくださらないのならせめて一夜の思い出をくださいな』
哀しみを湛える瞳。そう言ってブドゥール姫はそっとカマル王子へと口付けをする。
勿論、それはするフリをする演技だがしかし、練習でも何度もやったにも関わらずここだけはやはり恥ずかしいアカリである。とは言え、アカリも役者として見事にやり切って見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月21日
参加申し込みの期限
2019年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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