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★ときめけ! 薔薇色学園(
海月 珊瑚
)
「……はっ」
気が付くと、珊瑚は、柔らかな草の上に横になっていた。
がばりと身を起こして、辺りの様子を窺う。
珊瑚はどうやら、立派な庭園の、きちりと刈り込まれた植え込みの裏で眠っていたようだった。
頭に葉っぱを付けたまま、珊瑚は、水色の双眸を煌めかせる。
珊瑚は、この庭園を確かに知っていた。
(ここは……薔薇色学園の庭園なのだわ! 間違いないのだわ!)
私立薔薇色学園高等科。
人気作家が手掛けるBL漫画の、主な舞台となる場所である。
ちなみに、薔薇色学園の生徒は男子のみ。
珊瑚の髪もショートになっていて、服装も、ちゃんと学園の制服に変わっていた。
(バッチシなのだわ! これなら堂々と、推しカプのいちゃらぶを観察でき……)
珊瑚がそこまで考えた、その時。
庭園に、2人の男子生徒が現れた。
ひとりは、緑色の髪をマッシュルームヘアにした優等生風の眼鏡男子。
もうひとりは、紫色の髪をして制服を着崩した、目つきの悪いいかにもな不良男子だ。
その姿を目に、植え込みの裏にしっかり隠れたまま、首を傾ける珊瑚。
(あら? どっちも知らないキャラなのだわ。だけど、どこかで見たことがあるような気も……あ!)
珊瑚、そこまで思案してピンときた。
(カラーだからすぐわからなかったけど、偶に出てくるモブ君たちなのだわ! ま、まさかこの2人も……)
ドキドキと心臓を高鳴らせる珊瑚の存在には気づかずに、
「ね、ねえ、待ってよ紫浦くん」
と、緑髪の方が、高めの身長に反した小動物めいたおろおろ加減で言う。
紫髪の方――紫浦くんが、じろりと緑髪の方を振り向いた。
「んだよ、緑沢」
「ま、拙いよ、ここは。誰が見てるかわからないし……」
「ビビりすぎ。ガキの頃から変わんねぇな、お前。誰も見てやしねぇよ」
鼻で笑う紫浦くん。だがしかし、珊瑚がバッチリ見ているぞ! しかも、
(こ、これは、唯我独尊系不良君×気弱系優等生君のイベント発生? しかも2人は昔馴染み設定なのだわ!)
といった調子で、かなり息も荒い!
「……お前さ、」
「な、何?」
ぐいっ、と緑沢くんとの距離を詰める紫浦くん。
「……何で、俺のこと避けるんだよ」
紫浦くんの声が、少し沈む。
ちなみに、珊瑚の位置からは、紫浦くんが切なげに目を伏せるのが、よーく見えました。
「……俺が、お前みたいないい子ちゃんじゃねぇからか? 不良なんかとは、話したくもないって……」
「ち、違うよ!!」
紫浦くんの言葉を遮って、緑沢くんが叫ぶ。
「僕なんかといると……いっくんまで馬鹿にされちゃう」
「ゆう……」
俯く緑沢くん、驚いた顔を見せる紫浦くん。
(これは……昔は『いっくん』『ゆう』って呼び合っていたということ……)
ごくり、唾を飲み込む珊瑚。
(紫浦君は緑沢君との関係が変わってしまったことに心を痛めていて、だけど緑沢君は、紫浦君のことを思って彼から距離を取っているのだわ……。すれ違う2人の心……。それが! 今ここで! 交わるかもしれないのだわ! 私は今、運命の瞬間を目撃しているのだわ……!)
なんかもう、当の2人よりも、珊瑚の方に熱が入っている気がする。
顔を上げた緑沢くんが、目元に涙を滲ませながらも、紫浦くんに笑顔を向けた。
「ねえ、いっくん。いっくんは、昔も今も僕のヒーローだよ。僕は、いっくんのお荷物にはなりたくないんだ」
だから……と続く言葉を、口付けが飲み込む。
ンンッ! みたいな変な声が出そうになるのを、すんでのところで珊瑚は堪えた! 偉い!
「お前、馬鹿すぎ。……ヒーローが、一番大切な奴のこと守れなくてどうするんだよ」
「いっくん……」
「俺が、お前のことを誰にも馬鹿になんかさせねぇ。だから……俺の傍にいてくれよ」
珊瑚はというと、心の中でスタンディングオベーション。
実際にスタンディングオベーションしちゃうと色々とヤバいからそこは我慢の子。
(やっぱり、同性同士が仲良くしている姿は最高なのだわ!)
緑沢くんと紫浦くんが、先ほどまでよりも少し距離を縮めて、庭園を去っていく。
尊い……とか思いながら2人の後姿を見送っていると、
「ねえ、そこの君」
と、背後から声をかけられた。
光帯びた白銀の髪の、神々しいほどの美青年。
彼の情報は、じっくり脳内を検索するまでもなく珊瑚の頭にインプットされている。
「せ、生徒会長の白宮君……!」
白宮くんは、作品にがっつり登場するキャラだ。
物腰穏やかな好青年と見せかけて、やっべぇドSである。
その白宮くんが、今は薔薇色学園の男子生徒たる珊瑚を、にこやかに見つめている。
「君、こんなところで、何をしていたのかな?」
怖い。キラキラの笑顔がめちゃくちゃ怖い。
珊瑚は少し、涙目になった。
(は、早く現実世界に戻らないとものすごーく拙い気がするのだわ……!)
薔薇色学園で珊瑚が過ごすひと時は、あともうちょっと続く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月30日
参加申し込みの期限
2019年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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