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【演劇祭】NK3-寝子高3年連合- 海賊奇譚
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★海賊奇譚(我ら、『まほろば海賊団』)
凪いだ海を、一艘の船が、迷いなく進んでいきます。
船の上、風を真正面から受けるように凛と立ち、
「……もうすぐね」
と、炎神の刀の使い手・
蛍(ほたる)
は小さく呟きました。
この蛍、『まほろば海賊団』の切り込み隊長なのですが、そうとは見えぬ、大人しい声音と様子です。
控えめな印象を周囲に与える美女の、波音に消え入るような独り言。
それを聞き洩らさず、『まほろば海賊団』の船医・
楔(くさび)
は、妖艶な笑みを口元に浮かべました。
「ええ。もうすぐ、『神宿る刀』の一振り、雷神の刀に会える……想像しただけで、胸が高鳴ります」
うっとりとした様子で胸元に手を当てる、楔。
彼は船医であると同時、氷神の刀の使い手でもあるのでした。
楔のことを一瞥して、蛍は、再び音を零します。
「……きっと、“彼ら”も来るんでしょうね」
その声の裡には、燃え盛る炎のような苛烈さが、密かに閃いていました。
そうして蛍は、己の刀を鞘から抜き、天に掲げます。
◇
蛍役の
森篠 琳子
が刀を掲げるのが、最初の曲が始まる合図。
何度となく練習した甲斐あって、音響担当の仲間は、間違いのないタイミングで曲を流し始め、
(っ、今だ!)
本番では主に照明を担当する
呉井 陽太
は、それに合わせて、琳子へとスポットライトを当てた。
白い光が、舞台上の琳子を、くっきりと照らし出す。
(よし、光の加減も、角度もバッチシだ)
立ち位置を事前に確かめ、調整を重ねたその成果に、小さく頷く陽太。
イントロが終わり、琳子が歌い始めるのを、陽太は、静かに待った。
役者を務める仲間達の歌と踊りを映えさせる重要な要素の一つが、陽太が操る照明だ。
曲の始まりから終わりまで気を抜くことは許されない、難しい仕事だが、
(ずっと、皆の練習を見てきた。だからオレも、しっかり決めないとねぃ)
と、陽太は、赤ペンでタイミングのあれこれをびっしり書き込んだ台本を脇に、敢えて口元に笑みを乗せた。
◇
刀を振るいながら舞う蛍の姿は、猛々しくも美しいものでした。
その歌声が、辺りを満たします。
我ら 『まほろば海賊団』
桃源郷は 彼方にはなく 我らの足元に 我らが作る
蛍の、身の内の激しさを現すような勇壮な歌声。
それに代わって、今度は楔の、獲物を絡め取るような、美しくも妖しい歌声が響きます。
我ら 『まほろば海賊団』
帆を上げろ 我らの前に敵はない 決して汚れぬ 桃源郷
蛍と楔は短く視線を合わせ、互い違いに、それぞれの歌を紡ぎます。
心に秘めるは 情熱の炎と 燃える闘志
愛しい刀のためなら 血を浴びることも厭わない
激しく 鋭く 苛烈に 敵を斬る刃
我が刀 蒼に煌めき 全てを美しく 凍り付かせる
そうして、2人は並び立ち、ゆっくりと、己の刀を構えました。
我ら 『まほろば海賊団』
まほろばはここに まほろばはここに まほろばはここに……
◇
スポットライトが消え、完璧と言って微塵の差し支えもないタイミングで、照明が落ちる。
陽太の仕事ぶりに内心感嘆しながら、
志波 武道
は舞台袖へとはけた。
琳子も、それに続く。
大道具の船の向きを変えるため、
北里 雅樹
がその脇をすれ違い、その際2人に、
「お疲れ。早速かっこよかった」
と、小さく告げた。
武道と琳子は顔を見合わせ――武道の方はメイクが崩れないようには留意しながら明るく破顔し、琳子も、
「何だか、くすぐったいわね」
と、つられて微かに笑み、そんな感想を漏らす。
そうして琳子は、己が今笑ったのだという事実に、心底驚いた。
(あんなに、緊張してたのに……)
舞台に上がって、観客席を見て、見てしまったことを後悔した。
それでも、「どうしよう……」と混乱したのは、寸の間だったようにも思う。
自分が演じる『蛍』が、まるで、あっという間に自分の身体に乗り移ったような、感覚。
痺れるようなその感じがまだ、胸に残っている。
(こうなったらもう、流れに任せて演じ切るのみ、よね)
束の間、琳子は、強く凛々しい『蛍』となるのだ。
琳子がそう思い定める横を、
高梨 煉
と
桐野 正也
は、揃って舞台に向かう。
「出番だな。成功できるように、頑張ろうぜ」
「よっしゃ! 俺の本気、見せてやるぜ!」
再び、舞台に明かりが射し込もうとしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月15日
参加申し込みの期限
2019年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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