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【演劇祭】Eid Segen そこに在る、対の少女の物語
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【交叉を願い】
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異界を旅する少女達。
行く先によって、少女達の姿も変わり、使える力も変わります。
しかし、苦難は変わらないままに戦い続ける少女と対の姿がそこにはありました。
少女が怪我をしても代われない。対の危険を知っても庇えない……
互いの狭間は埋まらないまま──
そんなある時、異界で大きな戦いがありました。
悪意と共に禍々しく強大な闇を纏う無数の強敵。少女達は、それと立ち向かう者と共に全力で応戦したのです。
「やあっ!!」
シルエットの演出、またはエキストラで演出された敵の猛威に、少女──夏朝は躊躇わずに剣を振るう。
最中、舞台の下手で敵を捌く夏朝の耳に、攻撃を受けた味方の悲鳴が激しく響いた。
練習通りだが、それ以上に身体が勝手にそちらへと駆ける。
──味方を助ける為に走る少女を、弓矢が狙っている事に気づいた対の影が、夏朝の前に立ち塞がる。
そして弓矢は、守ろうとした対の影を容赦無く貫通し、鋭いスポット演出として夏朝の肩に突き立てられた。
(これで、倒れている間に味方の人が敵を引きつけてくれて。そこから対の役に変わ──あ、れ……?)
それはまさに不意の出来事だった。
夏朝の思考が、突然止めどないほどに千々に崩れていく。
激しいまでの眩暈。
演技ではなく、耐えきれずにふらついたまま、夏朝はその場に膝をついた。
(しまっ……夏夜、ちゃん……)
その場に倒れる衝撃を感じながら、夏朝の思考はその場で途切れ落ちた──
◆ ◆ ◆
「──?」
瞬きをした。
視界は仰向けで照明が眩しい。認識が追いつかないが、ただ目に映るその世界は驚く程に鮮明だった。
何が起きたのか、理解するまで時間を要した。遠い観客はこちらを注視しており、周囲では迫真の演技による掛け声が響き渡っている。
(……夏朝? 何故倒れ……本番中!?)
夏朝ではない。夏朝の中にいる、もう一人の本当の『対』──『夏夜』は跳ね上がるように、上半身を起こした。
演出上のタイミングのずれ。観客はそれに気付かない。しかしその舞台の様相は、久隆と理沙に確かに伝わっていた。
(戦闘不能が、僅かに早い……
夏朝……大丈夫か……?)
(倒れるのが少し早い気がするわ……大丈夫かしら?)
久隆のインカムを、裏方の手伝いをしている理沙が受ける。
「理沙、夏朝は平気か……!?」
「起き上がる前にウィッグを外していないから、何か問題があったのかも……」
「スタッフに伝えて欲しい、もしあのまま夏朝が起きられなければ、一度舞台袖に待避させて──」
「ええ。私もすぐに衣装を着て舞台に──あ、立ったわ! 旦那様!」
いつまでもぼんやりしている訳にはいかなかった。夏夜は、今までの夏朝から受ける記憶を整理して、数秒でこの舞台のシーンと台本を思い出すように受け取った。
(僕も夏朝達と一緒に舞台に立ちたかったけど、こうなるとはね……!)
だが、タイミングとしては悪くなかった。丁度ここは少女が対に切り替わるシーン。
立ち上がった夏夜は、夏朝の練習を思い起こしながら、剣をきちりと構え直した。
音響から、敵の哄笑が響き渡る。ほぼ予定通りの演出に、向こうも続行を促してくれている事を知り安堵した。
あとは──やり切るのみ。
怒りだけが沸き上がります。
仲間や少女を傷付けた敵に、そしてそれを守り切れなかった不甲斐ない自分へ向けて。
対の怒りは、氷のような斬撃として、一つ一つに無駄がなく、また向けられた敵の命を確実に奪い取っていきました。
──遠くで、勝ち鬨が聞こえてきます。
それを聞き、仲間を守り、敵を屠り、限界を超えて戦い続けていた対は、ついにその場に崩れ落ちたのです。
荒い吐息で、夏夜は舞台を見渡した。ここで、対から再び少女へと切り替わる為、激しい程に眩しいスポットライトが向けられる。
(後の出番は夏朝──
僕の出番はここまでだ。夏朝、後は倒れずやり通せ……!)
夏朝と入れ替わるには、眠るか気絶するしかない。
ならば、と。夏夜は最後の手段として、頭が舞台にぶつかるよう、思い切り仰向けに倒れ込んだ──
ガツン、激しい音と共に夏朝は意識を取り戻した。
舞台では勝利に喜ぶエキストラの声が聞こえてくる。
(痛い! ……あれ? ここは……
嘘、もう戦闘後!?)
戦闘の記憶が殆どない。倒れた記憶までしかない。もしかしたら最初に倒れたままでシーンが終わってしまったのかも知れない。
「立てますか!? 我々の勝利です!!」
エキストラの一人が、アドリブで声を掛けてくれる。これなら、倒れ続けた後でも自然に演技が続けられる──夏朝は衝撃を受けながらも、これを無駄にしてはならないと、繋がるように演技を続けることにした。
悲しみを通り越した、絶望が、二人の胸を占めていました。
しかし。どうしようもない、そのような思いの少女と対に、世界の人は戦利品の一つとして『願いを叶えてくれるかも知れない存在の欠片』を渡してくれました。
それは欠片でしかありませんが、同じようなものをたくさん集めれば、願いも叶えられるのではないか……その言葉に、少女達は顔を上げて世界を渡り続けることを決めるのです。
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夏朝が舞台袖に戻ると、そこには理沙が栄養ドリンクを用意して待っていてくれた。
話を聞くと、理沙は『倒れるタイミングで少し心配したけれども、演技は問題なかった』という。
しかし、そこに夏朝の記憶はない──
(僕は夏夜ちゃんが表に出てる間の事は思い出せないから、確証はないけど……もしかして……!?)
夏朝は、その空白に夏夜の存在を感じた。それならば全て辻褄が合う。
(今話したら、場が混乱しちゃうかも知れない……後で、後で必ず伝えよう)
夏夜が残してくれた舞台成功の道。夏朝は心に秘めた想いを抱き締めて、終盤への気合いを入れ直した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月10日
参加申し込みの期限
2019年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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