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夜歩き話 鏡歩き編
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葉利沢 倫理子
の身体をMaliceが奪い取ってから、早くも三か月の時が過ぎている。
普段は倫理子のフリをして退屈な学生生活を送っているMaliceだが、今も
朝鳥 さゆる
との爛れた関係は続いていた。
土曜の適当な時間にさゆるの部屋へとMaliceが訪れ、その夜から日曜の夕方まで泥沼のような情事に溺れるのがここ最近の二人の週末だ。
今日もまた同じように身体と身体を交じり合わせる。Maliceの手が、指が、舌が情熱的にさゆるを深く熱を持つ闇の底へと誘う。
と言っても、それは愛をもって行われているというわけではない。Maliceがただ、さゆるを求めて行われる一方的なもの。
さゆるからすれば行為に没頭さえできれば相手は誰でも良い為に、向こうからやって来るMaliceを拒否をする事もないというただそれだけなのだ。
だから、Maliceがさゆるに深い深い口付けを落としてもけしてそれに反応が返る事はない。
それでもMaliceはさゆるの身体を堕とそうとし続ける。彼女に自らによる痕を刻む為。
さゆるの心を自らの手中に収める為に。
「ん……」
ベッドへと身を沈めていたさゆるが気怠そうに目を薄っすらと開ける。
さゆるが窓の方を見てみると、そこからは優しくも普段より明るい月光。どうやら窓から差し込む月の光に照らされて起きてしまったようだ。
ベッドの隣には静かな寝息を立ててMaliceが横になっている。行為の後、そのまま眠りの中へと落ちたので毛布を被っているその下は恐らくは裸のままである筈だが、それをさゆるが気にする事はない。
そもそもそれを言うのならば、さゆるとて裸のままだったりする。
さゆるは床に落ちていた黒のニットデニムのズボンとシンプルな白のシャツ、薄い水色のスリットシャツワンピースを手に取ってから順番に着ていく。
その身体には先ほどまでのMaliceとの情事の痕が残っているのだが、それを拭うこともせずに全部を着てから外へと出る為に扉へと向かった。
それはまるでしつこい程に絡んでくるMaliceから離れたがっているようにも見えるが、しかし、それと同時にすぐに追いかけてくるだろうなというのも理解していた。
真っ暗な部屋の中で微かに扉が閉まる音が響く。
すると、先ほどまで確かに目を閉じて寝息を立てていた筈のMaliceが、直ぐに目を覚ます。
即座に身を起こすその姿に、情事に溺れていたが故の疲労は感じられない。
Maliceが隣に目をやればそこにはさゆるの姿はない。とは言え、Maliceは特に慌てるような様子はない。
さゆるの部屋へと来るようになってからそれなりの時が経ち、こうした事は初めてではないので慌てる必要がないのだ。
ゆっくりとさゆるがしたのと同じように、床に散らばる自らのスカートやシャツを手に取って身に纏う。
「ふぅ」
一つ息をついたかと思えば、そのまま部屋の外へと滑るように出て行った。
特に目的もなくうろついてるだけのさゆるはそう直ぐ直ぐ遠くには行かない。――ほら、その証拠に怠惰な背中を見つける事が出来たようだ。
「ふふ。見ぃつけた」
わざとらしく絡みつくような言い方をして、後ろからさゆるの腕を自らの両腕で絡めとるMalice。
流石にここまですればさゆるもMaliceの方へと視線を向ける。それがわかっているからMaliceもこのような行為をするのだが。
視線と視線がぶつかる。しかし、同じ視線でもここまで違うものだろうか。
Maliceの視線は正に欲望の塊とも言えるの。さゆるを傷つけたい、その傷に自分を刻み込みたいという悪意が形となったかのようなものだ。
それをさゆるは全て理解した上で、Maliceを振り払ったりしない。邪険に扱うという事すらする価値がないというような視線なのだ。
しかし、その視線を受けて逆にMaliceは背筋がゾクゾクするのを感じていた。
あぁ、そうだ。その視線をいつか必ず堕としてみせると欲望が燃え上がる。
そうして二人で歩くと、不意に水が撥ねる。
そう言えば日が変わる前に雨が降っていた事を今になってようやく二人は思い出す。今の今まで道が濡れている事にさえ気づいていなかったのだ。
月明かりに照らされた二人の姿が足元の水の鏡に映りこむ。だが、どうにも様子がおかしい事にMaliceが気づく。
「ねえ、鏡の向こうにもうひとりの私たちがいるよ」
「……さぞウザッたいものが見られるわね」
そこに映っているのは今のさゆるとMaliceとは様子が異なるものであった。良く見なくても違いを見つける事は難しくない。
例えば、水鏡の中の二人も腕を絡めているのだが良く見ると、それは一方的なものでなくさゆる側からも少しぎこちないながらも絡めているように見える。
水鏡の中、並んで歩く二人は月の下で怠惰に溢れている彼女達とは違った様子を見せている。
さゆるはアンニュイさは残っているものの大分薄れており、どちらかと言えば穏やかな様子だ。
一方のMaliceもさゆるに対して情熱を感じる視線を時折向けてはいるが、それは欲こそ感じはすれど悪意のようなものではない。どちらかと言えば、さゆるを二度と離さないというような類であるような。
さゆるとMalice。二人はただ黙って立ち尽くし水鏡を見つめたままだ。
果たしてどれだけの時間が経った後か。朝日は上り、水鏡は朝焼けの中に消えていく。
だけど、二人は変わらずに立ち尽くしたままだ。
さゆるは水鏡があったところを無表情に見つめ、Maliceは驚きで目を見開いてる。
「……何、今の?」
「さあね」
あまりにも珍しい様子のMaliceがそう呟けば、硬い声でさゆるが一言だけ返す。
今見たものは何なのか。分らないワカラナイわからない。
彼女達という存在を今、作り上げている全てが拒否をする。だけど、それでも深いものを確かに残した。
果たして、この水鏡によってさゆるとMaliceの未来にどのような影響が出るのか。それはまだ解からない。
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担当ゲームマスター
昂祈
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月09日
参加申し込みの期限
2019年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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