「これは……すばらしいね」
夜半過ぎ、散歩に出かけた
桜 月は、思わず笑みをこぼした。
月光が明るく照らす夜は、日が変わる前に降った小雨のせいだろうか。
いいや、きっといつもの素敵なあれだろう。
「まるで、鏡だ」
月の歩く地面は星ヶ丘の舗装路のはずだが、今、そこは薄く張った水が、月の靴底を濡らしていた。
水面には目もくらむような星空と、煌々と輝く月が映り込んでいる。水鏡だ。
「おや?」
よく見ると、それだけではない。
鏡の中に、虹の尾を引いて飛ぶ天馬が映り込んでいた。
驚いて頭上を見上げるも、本物の夜空には当たり前のように、何もいない。
「鏡の中の世界か」
きっとこれは、今夜だけの現象だろう。
何だかそんな気がした。
「なら、楽しまないとね」
月は、鏡の上をそぞろ歩く。
向こうの世界で、天馬は甲高くいなないた。
こんにちは、昂祈です。
まずは桜 月さん、ガイドに登場して頂きありがとうございました。
もしご参加頂ける場合はアクションなどはご自由にお考え下さって構いません。
概要
とある秋の夜。
何気なく外を見たあなたは、地面が非常に反射率の高い水鏡になっているのを見つけます。
水鏡は夜空を美しく映し出しているだけでなく、
鏡の向こうを覗くと、この世のものではない不思議な映像が見られるようです。
ファンタジーな映像、SFな映像、ホラーな映像など、
見られるものは人によって様々です。
(見えるものは、お任せでも、自由に指定しても構いません)
鏡の向こうとは声や音は届きませんが、
身振り手振りなどで意思の疎通はできるかもしれません。
恐らくは神魂の影響と思われるこの現象は、どうやら今夜いっぱいは続きそうです。
水鏡を見つけると、何となく終わりの時間が分かります。
窓から見える交差点に映る大スペクタクルを、部屋から眺めたり。
思い切って外へ飛び出し、不思議な映像の上をゆったりと歩いてみたり。
あるいは、鏡の向こうの世界の何かに追いかけられる、なんて体験も?
ガイドでは星ヶ丘が舞台になっていますが、寝子島の中ならどこでもOKです。
夜ですが、子どもも大人も、ほしびとも、誰でも参加可能です。
お一人で、友だち同士やNPCといっしょに、
不思議な夜を自由に楽しんでください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCたちもふと夜中に目覚め、何気なく窓の外を覗き見てこの現象を発見し、外に出たようです。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!