【星幽塔】第四階層　何故かいきなりタピオカチャレンジ！｜リアクション

【星幽塔】第四階層　何故かいきなりタピオカチャレンジ！

後日談：某日の第三階層及び第四階層

「おぉ……」
　第四階層に生えていた『タピオカの木』の枝を貰った旅鴉月詠は、挿し木したその結果に感嘆の息を漏らした。
　『タピオカの木』はあっというまに成長し、たわわにタピオカの実を実らせていたのである。これには彼女も興味津々だ。
「さて、次は味だね」
「さっそくドリンクにいれてみたらどうかな？」
　気になって月詠に同行していたアリス・ミーティアが提案する。月詠はアリスと共に実を収穫し、洗ってドリンクに入れてみた。すると、ぷにゅぷにゅした感触が口に広がり、楽しい気分になる。だが、猛烈にタピオカチャレンジがしたくなる、という事はなかった。
（ふむ、あれはあの場所だったからこそ起こった現象なのかもしれないな）
　真面目に考察する月詠に、アリスが飛び切りの笑顔でタピオカを楽しんでいた。
「これ、すっごく美味しいよ！　うんうん、これなら第一階層でも流行りそう！」
「ならば、私の店で出してみよう。『Barアストラル』でもいいんじゃないか？」
「うん、提案してみる！」
　月詠の言葉に、アリスはにっこりと笑った。

　後日、『Barアストラル』と月詠の店でタピオカドリンクが販売される。そして、そのぷにゅぷにゅ感の虜になる者が続出。大流行する日も近い……。その様子を見た月詠とアリスは、やはり、とでもいうような顔で頷いていたのだった。

一方、その頃。
「ふむ……、落ち着いたか」
　第四階層にある、タピオカの木の下でシドニウム・カトルがパンケーキとタピオカドリンクを楽しんでいた。だが今の彼は女性になっていないし、猛烈にタピオカチャレンジがしたくなることもなかった。どうやらあの効果はなくなったらしい。
　実に平和な光景がそこに広がっていたが……、また何か不思議な効果が出る食べ物が出現するかもしれない。そう思うとなんだかなぁ、という気分になるシドニウムなのであった。

　まぁ、彼の好みが『真っ平』なのか否かは……誰も知らなくていいだろう。

（終）

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あとがき

担当マスター：菊華伴
ファンレターはマスターページから！

大変お待たせして申し訳ありません。
菊華です。ようやくお届けできます……。
そして、屋敷野梢さん、千歳飴楓子さん、ガイドへの出演誠にありがとうございます。

今回は、タピオカチャレンジ！を楽しんでいただけて幸いです。
しかも星幽塔だからこそ！　という　アイデアもあり楽しかったです！

因みに第四階層の例の木は今もタピオカの実を実らせています。
その上アクションの都合上、第三階層にも……！！
第一階層でもタピオカドリンクが楽しめそうですね。

それでは今回はこの辺りで。
また縁がありましたら宜しくお願いします。

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