- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第四階層 何故かいきなりタピオカチャレンジ！
（ん、安定した。これでごまかせるだろう）
といいながら飲むタピオカいちごミルクはなかなか美味しかった。ぷにゅぷにゅとしたタピオカの食感はちょっと癖になりそうだ。
（この味、まさにタピオカだね。デザートにぴったりだし是非とも採用したい。体形変化も今後続くなら面白いかもしれん）
失敗してぶちまけられるのはアレだけど、と付け加えながら月詠はずずー、とタピオカいちごミルクを飲み干し、小さな声で呟く。
「まあ、繁殖がうまくいかなかったら予定通り爆裂イモでの製造を考えるだけ。まずはあの実の入手……かな」
その顔は、どうみても商人の顔というより魔女の顔だった……と、後に真白と晶は語るのだった。
（……やはりうまくいきますか）
３人の様子を見ていた梢は、タピオカコーヒーミルクを入手し、チャレンジしようとしていたところだった。
最初は普通にチャレンジしようとし……はっ、と何か閃く。
（ここは星幽塔！ 今私に宿ってる力は魔風の光……うまく使えば運命を切り開けるかもしれませんね！）
きらーんっ！ と目を輝かせた梢はさっそく思いついたことを実行に移す。己の腕で寄せてあげ、カップを乗せて……？
（自分の方向へと風を吹かせ、固定する！）
風の見えざる手により、支えられるカップ。どうにかこうにか成功させることが出来た梢は一瞬顔を輝かせ……すぐに真顔になった。
（なにやっているんでしょうね……）
そんな彼女に対し月詠が、優しいまなざしを向ける。
――魔星（おとめ座）の力、貸そうか？
「いいえ、謹んでお断りいたします」
梢が真面目な顔で断っていると、歓声が聞こえた。カップをテーブルに置き、あたりを見渡すと……カップを胸に置いたままゆるやかな舞を見せるティオレの姿が……！ 二杯目にタピオカコーヒーミルクを注文したティオレが難易度を求めた結果がこれである。
（これはこれで、ちょっと緊張感があって鍛錬になりそう）
こぼれそうでこぼれない、という微妙なバランス。でも踊りは素敵で、みんなも楽しんでいるようだ。
凄いな～、と思いながら別の方向へ顔を向けると桜がチャレンジしていた。タピオカミルクティー入りのカップをどうにかこうにか胸に乗せ、慎重に手を放している。
「お、おおお……？」
すこしぐらっ、と傾きかけたがここでどうにか姿勢をキープする桜。咄嗟に梢が魔風の力を使おうとしたが、杞憂に終わったらしくぐらつきも収まった。成功といえるだろう。
「で、できた……」
「おー、いい感じだねっ」
真向かいに座っていたアリスも、難なくクリアしている。だが、彼女はその姿勢で何秒キープできるかを試しているのである。
「この状態で髪も結えそうだねー♪ ちょっとらくかも？ このもちもち感癖になっちゃう～！ 生中も好きだけどこれも好きかも～」
アリスはそう言いながら髪を結いなおしつつ、タピオカミルクティーをたんのうする。梢はなんだかんだ言って楽しんでいる面々を尻目に、少し眉間を揉む。
（……なぜでしょう、自分だけ妙に冷めちゃった感あるんですが……、あ、いいトコにいましたね）
瞳を開き、見つけた人物……女性化したシドニウム……に対し、梢はくすっ、と笑った。
（なんかちょっと達成感があるかも……！）
密かな感動を噛み締める桜は、そこで初めてティオレのタピオカダンシングチャレンジを目撃する。
「……なんか、すごいかも……」
さすがに己はそこまでできないかもなぁ、と考える桜。でも、あれができたらけっこう楽しいかもしれない。
「チャレンジ、あるのみ？」
桜もまた胸にカップを乗せ、踊ろうとして……カップを落としかける。だが、月詠がすかさず魔星の力を発動させた。
「服を汚すのは本意ではないよね？」
桜は感謝しつつ「次の機会があるなら、汚れてもいい服にしよう」と考えるのだった。
「なかなかいいものですね、こんなのも」
「そうだねー」
彼女たちの光景を見つつ晶が呟き、アリスが相槌を打つ。と、アリスは思い立ったかのように立ち上がる。
「どうしたの？」
パンケーキに夢中になっていた真白が顔を上げる。
「ちょっとシドニウムさんに用事があって」
アリスはそういうと席を立ち、晶と真白はそれを見送る。真白はパンケーキを晶におすそわけしつつメニューと胸をにらめっこする。
「んー、このパンケーキも美味しい～。でも、もう１つ注文したら胸にまたついちゃうかなぁ」
（えっ、なにそれ面白そう）
真白の呟きに、晶の眼が光る。
「もう１枚ぐらい、いいんじゃないですか？」
晶はにこやかにそう言った。
といいながら飲むタピオカいちごミルクはなかなか美味しかった。ぷにゅぷにゅとしたタピオカの食感はちょっと癖になりそうだ。
（この味、まさにタピオカだね。デザートにぴったりだし是非とも採用したい。体形変化も今後続くなら面白いかもしれん）
失敗してぶちまけられるのはアレだけど、と付け加えながら月詠はずずー、とタピオカいちごミルクを飲み干し、小さな声で呟く。
「まあ、繁殖がうまくいかなかったら予定通り爆裂イモでの製造を考えるだけ。まずはあの実の入手……かな」
その顔は、どうみても商人の顔というより魔女の顔だった……と、後に真白と晶は語るのだった。
（……やはりうまくいきますか）
３人の様子を見ていた梢は、タピオカコーヒーミルクを入手し、チャレンジしようとしていたところだった。
最初は普通にチャレンジしようとし……はっ、と何か閃く。
（ここは星幽塔！ 今私に宿ってる力は魔風の光……うまく使えば運命を切り開けるかもしれませんね！）
きらーんっ！ と目を輝かせた梢はさっそく思いついたことを実行に移す。己の腕で寄せてあげ、カップを乗せて……？
（自分の方向へと風を吹かせ、固定する！）
風の見えざる手により、支えられるカップ。どうにかこうにか成功させることが出来た梢は一瞬顔を輝かせ……すぐに真顔になった。
（なにやっているんでしょうね……）
そんな彼女に対し月詠が、優しいまなざしを向ける。
――魔星（おとめ座）の力、貸そうか？
「いいえ、謹んでお断りいたします」
梢が真面目な顔で断っていると、歓声が聞こえた。カップをテーブルに置き、あたりを見渡すと……カップを胸に置いたままゆるやかな舞を見せるティオレの姿が……！ 二杯目にタピオカコーヒーミルクを注文したティオレが難易度を求めた結果がこれである。
（これはこれで、ちょっと緊張感があって鍛錬になりそう）
こぼれそうでこぼれない、という微妙なバランス。でも踊りは素敵で、みんなも楽しんでいるようだ。
凄いな～、と思いながら別の方向へ顔を向けると桜がチャレンジしていた。タピオカミルクティー入りのカップをどうにかこうにか胸に乗せ、慎重に手を放している。
「お、おおお……？」
すこしぐらっ、と傾きかけたがここでどうにか姿勢をキープする桜。咄嗟に梢が魔風の力を使おうとしたが、杞憂に終わったらしくぐらつきも収まった。成功といえるだろう。
「で、できた……」
「おー、いい感じだねっ」
真向かいに座っていたアリスも、難なくクリアしている。だが、彼女はその姿勢で何秒キープできるかを試しているのである。
「この状態で髪も結えそうだねー♪ ちょっとらくかも？ このもちもち感癖になっちゃう～！ 生中も好きだけどこれも好きかも～」
アリスはそう言いながら髪を結いなおしつつ、タピオカミルクティーをたんのうする。梢はなんだかんだ言って楽しんでいる面々を尻目に、少し眉間を揉む。
（……なぜでしょう、自分だけ妙に冷めちゃった感あるんですが……、あ、いいトコにいましたね）
瞳を開き、見つけた人物……女性化したシドニウム……に対し、梢はくすっ、と笑った。
（なんかちょっと達成感があるかも……！）
密かな感動を噛み締める桜は、そこで初めてティオレのタピオカダンシングチャレンジを目撃する。
「……なんか、すごいかも……」
さすがに己はそこまでできないかもなぁ、と考える桜。でも、あれができたらけっこう楽しいかもしれない。
「チャレンジ、あるのみ？」
桜もまた胸にカップを乗せ、踊ろうとして……カップを落としかける。だが、月詠がすかさず魔星の力を発動させた。
「服を汚すのは本意ではないよね？」
桜は感謝しつつ「次の機会があるなら、汚れてもいい服にしよう」と考えるのだった。
「なかなかいいものですね、こんなのも」
「そうだねー」
彼女たちの光景を見つつ晶が呟き、アリスが相槌を打つ。と、アリスは思い立ったかのように立ち上がる。
「どうしたの？」
パンケーキに夢中になっていた真白が顔を上げる。
「ちょっとシドニウムさんに用事があって」
アリスはそういうと席を立ち、晶と真白はそれを見送る。真白はパンケーキを晶におすそわけしつつメニューと胸をにらめっこする。
「んー、このパンケーキも美味しい～。でも、もう１つ注文したら胸にまたついちゃうかなぁ」
（えっ、なにそれ面白そう）
真白の呟きに、晶の眼が光る。
「もう１枚ぐらい、いいんじゃないですか？」
晶はにこやかにそう言った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2019年09月07日
- 参加申し込みの期限
-
- 2019年09月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2019年09月14日 11時00分
