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「暇だ……」
お好み焼きの店・『うさぎ屋』
では、
宇佐見 望月
が暇を持て余していた。
「部活休みだって言ったら、店番押し付けやがって! 俺様だって新作のニャンプラ買いに行きたかったっつーの!」
うさぎ屋の店長である望月の姉は、同居している姪を引き連れてシーサイドタウンに買い物に出掛けてしまった。
この店のメイン客層は学生であるから、休日は平日ほど人が来ない。そのため望月がやれることと言えば、出前の調理くらいのものである。
店内はとても静かだ。それが望月の孤独感を煽った。静寂の中でテーブルに突っ伏し、時折ため息なんかを吐いたりしているうちに、俄に外が騒がしくなったのに気付いた。
「……?」
望月が店の引き戸を開けて外を見ると、誰かが店に向かって走って来ているのが見える。
「えっとー……あの、何かわめきながら走って来てるのって、真央ちゃん?」
「もっちゃんセンパーイ!」
「ああ、やっぱり真央ちゃん」
駆け寄ってくる後輩に何をやっているのかと問う。
「テレビなのだ! 宣伝なのだ!」
「真央ちゃんちょっと落ち着いて……宣伝って? 俺様の店の?」
「そうなのだ。『ぶらり、マタ旅!』の撮影クルーが旧市街に来てたから、連れてきたのだ」
ほら、と真央が後ろを振り返るが、そこには誰もいない。
「誰もいないけど……?」
「ありゃ、置いてきてしまったのだ。でもたぶんすぐに来ると思うのだ」
「テレビなぁ……」
あの二人、メディアバレしないように逃げたんだな。
望月の姉と姪の二人には不特定多数の目にさらされる恐れのある場に出られない事情があった。恐らくこのことも知っていたのだろう。
そういうことなら仕方ないか、と望月は押し付けられた店番を受け入れた。
マタ旅の撮影スタッフは真央の言った通り、すぐにやってきた。
「突然走って行っちゃうからびっくりしたよ」
「ごめんなさいなのだ」
さて、と四々郎とカメラマンが望月の方を向く。
「は、はひぃ!」
急にカメラを向けられたせいか、声が裏返ってしまった。
「君はこのお店の人?」
「あ、はい! 店番っていうか留守番なんですけど、ここ俺ン家です! お好み焼きの店・『うさぎ屋』やってます」
どうぞ、と言ってその場にいた全員を店内に招き入れた。
「ここのお勧めは何かな?」
「全部入りの満月焼きと、さんまの蒲焼入りの寝子島焼きがお勧めなのだ」
望月が何か言う前に、真央が答えた。
「あ、真央ちゃん……それはまだ……」
真央が言ったその二つの商品はまだどちらも試作の段階。未完成なメニューであったため、まだ表には出せないのだ。
「え、あんなに美味しいのにもっちゃんセンパイの試作メニューなのだ? すぐにメニューに載せて、今日お披露目すべきなのだ!」
「もし良ければ、どのようなものか教えていただけませんか?」
望月は迷った。こんな風に未完成の品を出してしまってもいいものかと。しかし試作品の味の感想は多ければ多いほど助かる。
「うーん……じゃあ今から焼くんで、実際に食べてみてください」
少し考えた後、望月はその二品を焼き始めた。どちらも通常よりは小ぶりの試食サイズだ。
『スペシャル満月焼き』は、全部入りだということもあって試食サイズでもボリューミーな一品に仕上がっている。一方『寝子島焼き』は、さんまの蒲焼入りでかつお節がふんだんに使われた一品。
小さめの照明を持ったスタッフがお好み焼きを照らし、カメラマンはそれにぐっと近付いて撮影した。
「食べ物を美味しそうに撮るコツはなんなのだ?」
「何よりも大事なのは照明かな。明るいところだと食べ物が美味しそうに見えるからね」
カメラマンはそう答えた。
「ふむふむ、勉強になるのだ」
それが済んだら、いよいよ実食。四々郎は『スペシャル満月焼き』、このみは『寝子島焼き』をそれぞれ食べた。
「試食サイズでこれなら、実際はもっとボリュームが増すんだろうね。学生さんが喜びそうだ」
「こっちはたっぷり入ったかつお節がいい仕事してますね。それにさんまの蒲焼ってのも、寝子島らしくて良い」
それぞれ食べた四々郎とこのみは、それぞれにそのような感想を持った。
「ウチの店に来て『マタ旅を見た』って言ったら、この『スペシャル満月焼き』と『寝子島焼き』の二つ、試食サイズをサービスします。食べたら意見もらえると嬉しいッス、是非来てください!」
そんな望月の宣伝文句を最後に、うさぎ屋の取材は終わった。
うさぎ屋から出てきた取材班は、そろそろ旧市街の取材は切り上げて次のエリアに向かおうとする。
しかしその前にやっておくことがあった。
「小山内さん」
撮影スタッフの一人が、海に話しかけた。
「君はまだ寝子島コレクションの撮影してなかったよね? 出てもらえるかな?」
『いいですよ』
海はスケッチブックに寝子島をイメージした簡単な絵を書いて、それをカメラに向けた。
その様子を見ていた真央は、スタッフに何をしているのかと尋ねる。スタッフが真央にそのコーナーの説明をすると、すぐさまカメラの前に飛び出した。
「真央ちゃんも出るのだ!」
真央は何度も何度もポーズを変えて、楽しそうに撮られていた。真央があんまり楽しそうにするため、カメラマンもノリノリで撮影した結果、真央ちゃんコレクションが出来てしまいそうなほどのバリエーションが撮れたようだ。
寝子島コレクションの撮影を終えたら、旧市街での撮影予定はもう無い。取材班は移動の準備に取り掛かった。
「じゃあ俺達はこのへんで」
旧市街案内役の刀と海の役目は果たされた。次の場所へ向かう取材班一同を、二人は手を振って見送った。
『それにしても、かたなくん』
「どうかしたか?」
『かたなくんって、かんばんむすめのこにくわしいんだね』
「えっ」
この時、海が何を思っていたのか、それを聞いた刀が何を思ったのか。それは当人たちにしかわからない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月10日
参加申し込みの期限
2013年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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