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ぶらり、マタ旅!
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寝子島駅から参道商店街に向かって少し歩いたところで、案内役である刀の足が止まった。どうやら一軒目の店に到着したようだ。
「まずはここ、
ラーメン屋 一番猫
!」
その店の扉を開けると、店内から威勢の良い声が響く。
「いらっしゃい!」
店内に入ると茶色い髪をポニーテールに束ねた女性が出迎えた。ラーメン屋 一番猫店主、
萌葱 壱弥
だ。
「お、マタ旅の取材か? よっしゃ、どんどん宣伝してくれよ!」
「可愛らしいのに、威勢の良いお姉さんだねー!」
見た目とその男勝りな口調とのギャップに驚いた四々郎は、ついついそんなことを口走った。
それをやんわりと諌めつつも、このみは番組をつつがなく進行しようと、壱弥に問いかける。
「ここはどんなお店ですか?」
「見ての通りラーメン屋だよ。一番猫は『猫も喜ぶ魚介ラーメン』って売り出し文句でやってるんだ。寝子島魚市場で仕入れたサンマにかつお節に煮干し……いかにも猫が喜びそうだろ? もちろん、本当に猫に食わせたら駄目だけどな」
産地にも拘ってるんだ、とその日に仕入れた食材を順番に説明していった。
「ところでさ、このお店は貴女一人でやってるの?」
他の従業員の姿が見えないことに気付いた四々郎が問う。
「ああ。元々は親父の店だったんだけどな。それをあたしが継いだんだ」
「その親父さんは、今どちらに?」
「今はもう、いないんだよ」
壱弥は少し困ったように笑って、言った。それから父とこの店との思い出を語り始めた。
「あたしの親父はな、一人でこの店をやりながら、あたしを育ててくれたんだ。大変だったろうけど、寝子高にも通わせてくれたし、調理系の専門学校にまで行かせてくれた」
「良いお父さんだったんですね」
「そうだな。だから結局は寝子島に帰って店を継ぐことを選んだんだ。一人でも店が切り盛り出来るようになった頃、親父が体調を崩してな……三年前に、死んじまったよ」
壱弥は自分を大事に育ててくれた父の温かさと、父と共に過ごした記憶を思い出し、懐かしさに浸っていた。
「今までの感謝と味を受け継いだ誇りって言うのかな? そんなことを思いながら毎日この店をやってるさ」
そこまで話して、壱弥はしんみりとした空気が流れているのに気がついた。
「あ、話を重くさせたかな……とりあえず食べてくだろ?」
「もちろん頂きます。えっと、メニューは……」
「うちのラーメンは一種類だけだよ」
一番猫ラーメン、と壱弥が言った。それに続けて海が補足を加える。
『このおみせは、じぶんでトッピングをえらべるんですよ。そこがにんきのポイントかな。じぶんですきなふうにつくれるし、あるていど、りょうのちょうせいもおねがいできるんですよ』
「トッピングの種類は、かつお節、茹で卵、チャーシュー、もやし、ネギ、海苔があるよ」
「それなら私は茹で卵、もやし、ネギで」
『せっかくだから、わたしもたべていこうかな。めんをすくなめに、もやしとネギ、でおねがいします』
「あ、じゃあ俺も。チャーシューに海苔で!」
「学生さんは控えめだね。ふふん、僕は社会人の財力を見せつけるが如く全部乗せだ!」
言った後に、まあ番組経費で落ちるんだけどね、とも付け加える。
しかしトッピング全部乗せでも1000円でお釣りが来るお手頃価格。懐が寂しくなりがちな学生にも優しい。
『ねここうのがくせいさんなら、がくせいしょうをみせるとトッピングがひとつ、むりょうになるよ』
そう書いたスケッチブックをカメラの方に向けてから、海と刀は壱弥に学生証を見せた。お小遣いが足りなくなりがちな寝子高生には嬉しいサービスだ。
「うっし、じゃあ今から作るんで、カメラさん、バッチリ撮っていくんだぞ!」
壱弥は厨房にカメラを招き入れ、調理に取り掛かった。
まだ六月とは言え厨房はさすがに暑く、壱弥は首にかけたタオルで何度か汗を拭いていた。それを一部始終撮影していたカメラマンは、壱弥のその真剣な姿から職人魂のようなものを感じた。
「はいよ、お待ちどう!」
四人は出されたラーメンを一口食べる。
「魚介の出汁が効いてるねー。これは猫も喜ぶっていうのも納得だ」
「この太麺も良いですね。よくスープに絡んでて、美味しいですね」
この手の番組で最もレポーターらしい仕事といえば、食レポだろう。さすがに慣れたもので、四々郎とこのみはさらりと味についてのレポートをする。
海と刀はそれに感心しながら、美味しそうに麺をすすっていた。
他の撮影スタッフたちはというと、それを羨ましそうに眺めながら、粛々と自分の仕事をこなしていた。
全員がラーメンをほとんど食べきった頃に、壱弥は皿を一枚持ってきた。
「良かったら、これも食べてみてくれ。新メニューの『魚ーザ』だ。魚の身をギョーザの具にしてみたんだ」
出演者全員がそれを一つずつ口に運んだ。
「美味しいです! 臭みもなくて、とってもジューシー!」
壱弥は、だろ?と嬉しそうに笑った。それからカメラに向かって、宣言する。
「『マタ旅を見た』って言ってくれたお客さんには、この『魚ーザ』を先行お試し価格100円でサービスさせてもらうよ!」
一番猫への取材は無事に終わったのだが、スタッフにはもう一つ大事な仕事があった。『ぶらり、マタ旅!』のミニコーナーの撮影だ。
「うちの番組に、街の女性のファッションを紹介するコーナーがあるんです。寝子島コレクションって言うんですけど、良ければ出ていただけませんか?」
「ん? 構わないけど、ファッションったってこんな格好でもいいのか?」
「もちろんです! 働く女性って感じでかっこいいんで!」
どうやらこのコーナーは、スタッフの好みといい加減な匙加減で構成されているようだった。
次の目的地に向かっている途中、一行は商店街にあるもう一軒のラーメン屋の前を通り過ぎた。
「あそこもラーメン屋ですよ。
『猫島軒』
って店なんだけど……」
通りすがりに、刀はちらりとその店内を伺った。
「今日は看板娘さん、いないみたいだね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月10日
参加申し込みの期限
2013年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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