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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【弓道部編】
稲場 舞
はグラウンドを走る。ジャージ姿に髪を高い位置でひとつにくくって。
グラウンドではサッカー部や陸上部が部活のアップを始めている。
その邪魔にならないようにグラウンド自体を大きく回る。けして疲れすぎない程度に速度を調整しながら。
プールからは水に飛び込む音がする。帰宅する生徒たちを見ながらもう一週。
全身が程よく温まったら腕や肩を伸ばしながら一度部室棟へ戻り弓道着に着替える。
「ん、よし。今日も部活、頑張りましょう」
弓と矢は弓道場の方へ置いてあるので手拭いを手に歩く。
途中で帰宅部の友達が舞に手を振りながら横切る。
「部活ー? 頑張ってね!」
「ありがとうございます、気をつけて帰ってくださいね」
「また明日ねー!」
手を振り弓道場の前につくと、テニス部の面々がボールをかき集めていた。
「ああ、すみません。いつものようにボールが飛んで行ってしまって」
「ごめんなさいなのですっ」
加瀬 礼二
と
葛城 璃人
がボールを籠に入れていく。
ひょこひょこと揺れる璃人のツインテールを眺めながら、足元に転がっていたボールを拾う。
「拾っていただいてありがとうなのですよー!」
璃人の笑顔に舞も笑顔で返し、籠の中にボールを入れる。
テニスコートと弓道場は近くにあるため、時折こうしてテニスボールが飛んでくるのである。
2人がテニスコートに戻ったのを見送って弓道場に入る。すでに何人かの部員が練習を始めていた。
1年生の一部は執り弓の姿勢を保ったまま弓道場の奥に並んでいる。
舞のように経験のある者は基礎的な部分は省かれているが、初めて弓に触れた部員は最初のうちは姿勢を正すことでいっぱいいっぱいだった。
自分の弓を手に取り弓道場に足を踏み入れたところで裾を払い正座をする。
「お願いします」
入口から移動し、奥にもう一度正座。数十秒目を閉じて黙祷すると、立ち上がって執り弓の姿勢を取る。
その隣に執り弓の姿勢のまま待機していた
天満 七星
がすっと近づいた。
「稲場様、よろしければ私の射法八節の形を見てはいただけませんか?」
「……ええ、もちろんです」
同じ学年の2人だが、経験という事では舞が少しだけ先輩になる。
七星はまだぎこちない動きではあるが、着実に弓道部員としての動きを身に着けていた。
練習用に設置された巻き藁の前に移動し互いに頭を下げる。
巻き藁は主に姿勢に集中する時に使うため、本来の的よりもかなり近い位置に設置されている。
実際に矢を放つ練習ができるので、最初のうちはこちらで慣れる部員が多い。
「まずは執り弓の姿勢から」
舞の言葉に沿って七星は姿勢を正す。
取り弓の姿勢は基礎となる待機の姿勢。右手に矢を、左手に弓を持ったまま軽く踵をつけることを意識する。
「手首が曲がらないように少し注意してください。足踏みからの物見、胴造り」
肩幅程度に足を滑らせ、足の向きが的と一直線になるように持って行く。
そして体重が親指の付け根に乗るように、少しだけ前傾姿勢をとる。
「次、弓構え」
身体の前に輪をつくるように弓に矢を番える。
「イメージは丸太を抱えるような感じです。……そう。次は打起こし」
視線を的に向け、まっすぐに持ち上げる。
「肩が少し上がっています。少し、力を抜いてください」
「ふぅ……はい」
手の向き、肘の方向、肩の場所など、弓道は予想以上に腕に負担がかかる。そのため慣れるまではひとつひとつ確認していかなければならない。
七星は舞のアドバイスに従ってひとつひとつ直していく。
大三の動きで弓を持った左腕を伸ばし、肘を内側に向ける。
「引分け」
弓と矢を持つ両手が地面と平行になるように下ろす。番えた矢が口の高さにくる。
「早気にならないように集中してください。会」
引分けで下した高さで数秒、動きを止める。早気というのは矢を持つ右手が耐え切れないなどの理由から矢を放ってしまう事を言う。
そうならないように会の状態で少し待つのである。
「離れ」
弓を持つ左手を軽く押してやりながら右手を離す。持っていた矢が離れ、巻き藁に突き刺さった。
「残心」
矢を放った状態で数秒、そして執り弓の姿勢に戻る。
一通りの動作を終え、七星が頭を下げる。
「ありがとうございました、ご無理を言ってしまって」
「そんなことないですよ。お役にたてたのならなによりです」
顔の前で手を振り、恐縮した表情の舞。七星はくすりと笑ってから、グラウンドから聞こえてくる声に耳を澄ました。
「グラウンドの……野球部の皆様や陸上部、テニスコートから聞こえる声を聴いているとみんな、それぞれの場所で頑張っているのが伝わってきますね」
「そう、ですね……どの部活動も夏の大会に向けて練習中でしょう」
「私はまだまだですけれど、いつかは必ず彼らと同じように、試合に向けて尽力していきたいものです」
今はまだ、的に皆中させるところからですけれど。そう言って七星は微笑む。
「それでも、筋肉痛は少なくなったのですよ?」
「少し前まで辛そうでしたしね。マシになったのなら何よりです」
「はい! 稲場様のように毎日走るのはまだ体力が持たないですが、いつかご一緒させてくださいね」
「もちろん、待ってますね」
上級生が打ち終え、1年生は矢を抜きに行く。30センチほどの的とその後方に矢が刺さっている。
「何となくわかる……そんな感じなのです」
「え?」
七星の呟きに舞が反応する。七星は矢を抜いたばかりの的に手を添え、すっと目を閉じた。
「私が何をすべきなのか。これをどう扱うべきかが……」
七星の中にもやもやとした雲のようなイメージが浮かび上がる。この感覚を明確な形にするにはまだもう少し、時間がかかりそうだ。
目を開けば不思議そうに見つめていた舞と目があって思わず笑ってごまかす。
「稲場様には……この不思議なお話をしても大丈夫なのでしょうか」
七星は首を振る。この感覚のことを考え始めると自分でもわかる程度に取り乱してしまう。
このままではまともな結果など出るはずがない。そう思い、七星は舞を休憩に誘った。
舞と七星は弓道場の外の木陰に腰を下ろす。テニスコートがよく見える。
「あの、休憩にお誘いしたのにはわけがありまして」
何から話を切り出そうか、そう悩む七星に舞はゆっくりでいいですよ、と声をかけながらドリンクを一口飲む。
七星は意を決して話を切り出した。
「もれいび……ろっこんというものをご存知ですか?」
「……いや」
咄嗟に口から出た返答は嘘。
舞は自分の持つろっこん「雷鳴の弓」があまり好きではない。
雷の弓を放つという、舞らしい形状のろっこんではあるのだが、いかんせん攻撃的過ぎて使用することに恐怖心を抱いていた。
そのため自分がそのくくりでないような返答を漏らす。
七星は少ししゅんとなって、そのあとの言葉を飲み込む。
「ごめんなさい、変なことを聞いてしまいましたね」
「天満さんは、そのもれいび、というものをご存じなのですか?」
沈んだ様子の七星に、今度は舞が質問を投げかける。七星は少し考えてから小さく頷いた。
「詳しいことはわかりませんの。ただ……不思議な感覚がある、というだけで」
「不思議な感覚、さっき言っていた何となくわかる、っていうことですか?」
「ええ。どうすればそれが使えるのか。一度も触れたことがないものでも、そのイメージがわいてくるのです。……ぼんやりとしたものではありますが」
「そう、ですか……」
自分のろっこんについて、話してもいいものかどうか。しかしすでに「知らない」という返答をしている以上今から話を持ち出すのは少し憚られる。
「……弓道場に戻りましょうか。ごめんなさい、忘れていただいて大丈夫です」
そう言って立ち上がった七星の後ろを歩きながら、いつか自分のろっこんに自信が持てるようになったら七星に教えよう。そう心に決めた舞だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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