this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
部活動のお時間です! ~運動部編~
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
つぎへ >>
【ボクシング部編】
「試合……ですか?」
北条 冬華
はきょとんとした顔で聞き返す。
「そう、インターハイの予選なんだけど。3人で出てみようかなって」
「私にできるでしょうか?」
「負けてもいいの! はじめて間もないんだし、一区切りとしていいかなって」
桜庭 円
は冬華の腕をつかんで離さない。どうやら彼女の中でこれは確定事項のようだ。
「笠原さんも出るんですよね」
「もちろん!」
冬華はいつも通りのおっとりとした動作で頷いた。
「私にどこまでできるかわかりませんが……やってみます」
この会話がなされたのは、大会の1週間前だったという。
「んー! いい天気っ! 試合日和っていうやつ?」
会場の前で大きく伸びをしているのは
笠原 ひびき
。顧問の
牛瀬 巧
先生の引率で入場手続きを済ませたところだった。
円はピン、冬華はライトバンタム、ひびきはフェザーと、試合会場が異なるため入ってしまってからは自分との戦いとなる。
「円陣組むよー!」
円の声掛けで3人と巧先生が肩を組んだ。
「いーい? 終わってから応援には行けるけど、時間が合わなければずっとひとりかもしれない。でも諦めないで。ボクたちはボクたちのできる限りのことをしよう!」
「「はいっ!」」
冬華のバンタム級の試合会場では身長の割にほっそりとした選手が多く見受けられた。
その中でも冬華の、主に胸の部分は一際存在感を放っていた。
「さて、参りましょうか」
冬華がリングに上がる。ヘッドギアとマウスピースをつけて対戦相手と握手。
「本日はよろしくお願いしますね」
「あ、ああ、よろしく」
ボクサーらしからぬ風格の冬華に戸惑いを隠せない対戦相手。
そして開始のゴングが鳴った。
互いに間合いを取りつつ様子を伺う。
冬華は真っ向からの打ち合い経験が少ないため、相手の出方を見ることで勉強しようという姿勢。
相手は冬華がどんなタイプのボクサーなのか計り知れず攻めきれないでいるようだ。
すこしずつ冬華がジャブを出し始める。利き手とは逆の手で細かなジャブを繰り出していく。
相手がそれに合わせて同じようにジャブを、そして一気に踏み込んでストレートを放ってくる。
「ひゃっ!」
反射的にジャブを打っていた手を引き、代わりに握っていた利き手を突き出す。
グローブが何かにぶつかった感触に、冬華はそっと目を開いた。
「あ、あら……」
ヒットしたのか、相手が頬を庇うようにして立ち上がる。冬華自身にはあまりあてた感覚はない。
レフリーが間に入り試合が再開される。
相手は、次はむやみにパンチを狙って来ようとせずガードを中心に冬華の動きを誘う。
しかし当の冬華はどうしようかとおろおろしていた。
「頑張ると言ってしまったからには、何とかしないと……」
思い切って左下からパンチを入れる。
ガード横を抜けまたもヒット。
当たったことに驚きつつも、再度間合いを計りそして殴る。
カウンターをもらうが、頬を逸れて肩のあたりに当たった。
相手も攻撃的に攻めはじめる。
最初と同じようにジャブ、そして右からパンチを出す様なフリをしてみせてから左の拳を突き出す。
しかし冬華も左の拳に合わせて右の拳をふるっていたため、内側に入っていた冬華の拳が先に相手の頬を打ち抜いた。
そのまま相手の動きを翻弄しつつ、的確にカウンターを当て、気づけばほとんど失点なしで終了のゴングが鳴り響いた。
「あら……もしかして勝ってしまいましたか?」
予想外の出来事に首を傾げる冬華。
対戦相手に丁寧にお辞儀をすると、リングを降りて巧先生のもとへ。
「あの、私」
「ようやったな、さすがや」
冬華の言葉をさえぎって巧先生は冬華の頭を撫でる。
はじめての試合で1勝。ビギナーズラックだとしても貴重な経験になったはず。
巧先生に撫でられて、冬華はとびっきりの笑顔を見せた。
「はいっ! 嬉しいです!」
次はピン級、円の試合。
巧先生と冬華は試合会場に赴き試合前の円を探す。
「冬華ちゃんー! 試合終わったの?」
「はい! なんとか勝てました!」
「えっすごいすごい! ボクも負けてられないなー!」
自分のことのように喜ぶ円を冬華は優しげな表情で見つめる。
「円さんも、頑張ってくださいね」
「もちろん!」
2人に手を振って円はリングに上っていく。
相手は円よりも頭一つ高い、高校女子ボクシングではよく名前を聞く選手。
「相手にとって不足なーし!」
一目で強豪とわかる姿に、普通の選手なら緊張してしまうのだろう。
しかし円にはまだ余裕があった。
「セブンにナイフを突きつけられたときに比べたら、どーってことないよねっ」
誰にも聞こえないくらいの小声で呟くのは寝子島に現れる殺人鬼の名前。
円だけが知っている「原罪」
嫌なイメージを頭から追い出し、にっこりと挨拶を交わす。
開始のゴングが鳴った。
円はインファイターらしく相手との間合いを短めにとり果敢に攻め込んでいく。
小柄な体を活かして相手の懐に入り込むが、そこは慣れた相手選手、上手くカバーしつつカウンターを放ち距離をとる。
互いのグローブをぶつけ合いながら牽制しあう。一歩前に出ても片方が下がり、上手く相手に一発を入れさせない。
「むー、入らないなあ」
自分のパンチは入らず、相手のパンチは数発もらっている。円はちょっとすねたような顔をして。
「ここでくじけるようなボクじゃない!」
と自分に喝を入れる。
再び懐に入ろうと距離を測りながら左右のフックでフェイントをかける。
スタミナ作りと足腰を鍛えるトレーニング、それに柔軟性。
今日まで積み重ねてきた練習を思い出しながら攻めていく――
「ふはーっ、届かないよーっ!」
「おつかれさんやな」
巧先生に汗を拭いてもらいつつ円は椅子に倒れこむ。
時間ぎりぎりまで粘っても決め手を掴むことができない。
「先生、どうしたらいいかな」
巧先生にボクシングの経験があることは知っていある。あの雨の日に。
「先生だったらどう攻める?」
「そうやなぁ……」
2ラウンド目が始まり、円が真っ先に取った行動は一気に踏み込み、そして一気に離れるという動作。
つっこんできたと思った相手がバランスを崩したのを見計らって顔に一発、ボディに一発。
相手が膝をついたのを見て、円は小さくガッツポーズを取った。
「お疲れ様です、円さん」
「うあーん、まけちゃったよー」
スポーツドリンクを飲みながら円は心底残念そうに天井を仰ぐ。
巧先生の作戦でポイントを稼ぐことはできたが、2度目は使えない騙し技だったためそれ以降は相手のラッシュに押し負けてしまった。
「でも一矢報いたじゃないですか」
「あれも巧先生の作戦だしなー……よし決めた!」
そう言って円は勢いよく立ち上がる。
「次の試合では巧先生の助言がいらないくらい完璧に勝ってやる!」
「おう、頑張ってくれや」
巧先生は威勢のいい円を見てにやにやと笑っていた。
最後はひびきの試合である。
既に試合の終わった冬華と円も応援のためにスタンバイ。
「え、もしかして私が最後なのか?」
2人に見られていることが恥ずかしいのか少し頬を染めながら、それでも歯を食いしばり相手に対峙する。
ボクシングをしている兄との兄弟げんかをするために始めたとはいえ、通用しなければ意味がない。
ひびきは相手を見据えて頭を下げた。相手の体格は同じくらい。一発一発の重いパワー型の選手だった。
開始してすぐにひびきは相手のパワーを知ることとなる。
「重いっ!」
ぎりぎりのところでグローブではじいたが、それでも腕に伝わる衝撃は今まで経験したことのない重さ。
「女子でこれって、強いっ」
一度距離をとり、ジャブを繰り出す。
空手の経験があるひびきにとって、間合いをとるのはさほど難しくない。
「ああそうだ……相手をアニキだと思えばいいんじゃないか?」
ふとそんな考えが頭をよぎる。
そう思えば意外にすんなりと相手をいかに「負かすか」に集中することができた。
相手の動きをよく見てジャブで間合いを測る。
集中していると相手のパンチのタイミングが見えてくる。
わざとジャブを緩めて拳を下げると、待ってましたと言わんばかりに拳を叩き込んできた。
「やっぱりね」
ひびきは一歩足を下げ上体を後ろに逸らしその拳を交わすと、起こすと同時に空いたボディに叩き込む。
綺麗に決まったところを追撃せずに一歩後ろに下がり、不敵な笑みで相手を見つめた。
起き上がった相手を同じように誘い込み、今度は拳と同じ方向に顔を逸らす。
衝撃を和らげながら腕を払い、代わりに頬に一発。
そのまま相手はリングの上に倒れこんだ。
KOの宣言がなされレフリーがひびきの右手を持ち上げる。
一瞬呆然としていたひびきだったが、腕を持ち上げられたことで我に返り一気に顔を赤くする。
「ひびきちゃんおめでとう!」
「すごくキレが良くて、かっこよかったです!」
「なんやお前、ええもん隠しとるやないか」
円に飛びつかれ冬華に拍手され、揚句に巧先生にため息をつかれ。
ひびきは嬉しいやら恥ずかしいやらと表情をころころ入れ替える。
「ま、3人ともよう頑張ったし飯でも食うて帰るか」
「え、本当!? 先生のおごり!?」
「あーそう言えば焼肉食いてぇわ」
「私はみなさんとならどこでも」
「おい勝手に話進めんなや!」
円とひびきは焼肉コールをしながら飛び跳ね、冬華はそれを楽しそうに見守っている。
女子ボクシング部、初の公式戦が幕を閉じた。
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
部活動のお時間です! ~運動部編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!