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タピオカにゃんにゃん
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2 本日初めての男性客
真っ白な壁に、木枠で囲まれた硝子戸。戸の上に下がっている、猫と太いストローをモチーフにデザインされた金属板。それに、ミルクティー色の地にこげ茶色の丸文字で店名の書かれた看板、薄桃色と茶色の縦縞模様の雨樋――
可愛いか可愛くないかと言えば確実に可愛い外観の店の前で、
八神 修
は
恵御納 夏朝
を待っていた。その間にも、何人もの女子達が店に入っていく。
(確かに男1人じゃ一寸ハードル高いよな)
入口の側にはメニューの書かれた看板があり、実物がどんなものか想像しながら何を注文しようかと考える。この時間もまた楽しい。
「あ、八神君。早かったんだね」
「恵御納もな。まだ10分前だぞ」
そこで夏朝が到着し、2人は店に入っていった。カウンターに近い席に案内され、向かい合って座る。
「この店には興味があったんだ。猫もタピオカも好きだから入れて嬉しいよ」
「八神君の助けになれるなら喜んで!」
夏朝はにっこりと笑うと、テーブルの上でメニューを開いた。
「僕、タピオカ食べた事がなくて……。初タピオカ……楽しみ!」
「ああ、楽しみだね。恵御納に感謝だ」
これがいいあれがいいと言いながらメニューを決め、カウンターで注文する。やがて、夏朝の前にカフェラテとタピオカプリン、修の前にミルクティーとタピオカケーキが揃った。
「猫さん型の……タピオカ……!」
プリンを見て、夏朝は目を輝かせている。早速タピオカを食べた彼女は、初めての触感に目を瞬く。
「もちもちしてて、味も……面白いし、おいしい……!」
次に、カフェオレを飲んでみる。いつもより力強くストローを吸うと、スポンッとタピオカが口に入った。プリンとはまた違った感じだ。
そんな夏朝を前に、修は微笑ましい気持ちに包まれていた。
(やっぱり、初めての味を楽しむ時には余計な知識は無い方が良いな)
純粋な笑顔の彼女を見て思う。そして、修もミルクティーを飲んでからケーキを口に入れる。生クリームとスポンジと一緒に食べるタピオカも悪くない。
「食感が不思議だよね。グミでもなくゼリーでもなくナタデココでもない。店によって大きさも味付けも実は違うんだよ」
「材料は何を使ってるの?」
「キャッサバっていう……」
修は原料からどうやってタピオカが出来るのかを説明する。
「おや、詳しいんですね」
そこで、店長が話しかけてきた。禿頭で色黒の、しっかりとした体つきの男性だ。表情が柔和だからか、そこまでの威圧感はない。
「店の前にしばらく立っていましたよね。看板を見ていたり……。入ってくれるのかどうかドキドキしていたんですよ」
男性客が少なく、来店してもらえると非常に嬉しいのだという。修は、自分も1人だったら勇気が要ったと答えつつ、提案をしてみた。
「タピオカの食事メニューを増やしてみたらどうだろう。カロリーが高いから主食代わりにもなると思うし。例えば、モーニングにタピオカ入りのスープとかどうかな。食べてみたいかも」
「スープ……ですか」
「軽食のラインナップが増えれば、男性も入り易くなるかもしれない」
店長は少し考えるようにしてから、笑顔になった。
「そうですね。タピオカには透明なものもあるのですが、それはコーンスープやコンソメスープにも使われるんです。メニュー化を検討してみますね」
その時、にゃーん、と黒猫が寄ってきた。「たぴおかです」と店長が紹介してくれる。夏朝が嬉しそうに猫を見つめた。
「たぴおかちゃん、可愛い……!」
「色んな角度から見てみてください。毛の色がこげ茶にも見えるんですよ」
「ほんとだ……! 僕の髪もこげ茶だから、親近感あるかも……撫でたりしてもいいかなぁ?」
「ええどうぞ。彼女は撫でられるのが好きですから。人に危害を加えられたことがないので、お客様も大好きなんですよ」
「彼女ということは、雌なんだね」
たぴおかが夏朝の膝に飛び乗った。ごろごろと喉を鳴らす。食事が終わった頃に修が猫じゃらしを出してみると、にゃっ、にゃっ、と、跳ねながら両前足で狙ってくる。満足すると、修の体に登って膝に落ち着く。
「ふかふかだなあお前」
撫でているうちにたぴおかはまどろみ始め、修は避暑旅行の土産を夏朝に渡す。
「チョコさ。一寸スイスにね」
「スイス……いいなぁ。ありがとう、八神君……! えぇと……」
お礼になりそうな物はないかと、夏朝は鞄の中を探してみる。だが、何も見つからなかった。
「また今度お礼するね。スイスはどうだった?」
「空気が澄んでいてね、遠くまでよく見える。山が美しいんだ。それと、チーズが美味しかったよ」
添加物等が入っていないナチュラルチーズのは、今まで食べたものとは違う味わいだった。
「ホテルの猫も凄く可愛くてね……。また会いたいな。秋は紅葉を見に行ったり、瀬戸内海にある猫だらけの島に行く予定だから行けないけどね」
「猫がいっぱいの島かぁ、良いなぁ……!」
「恵御納はどこか行く予定ある?」
「僕? 僕は……考えてなかったかも」
時々1日バイトを入れて、勉強を怠らず、気ままに過ごすという日常を想像していた。
(……そうだ、行きたい所はあるんだった)
そのうち行こうと思いながらも、機会がないままに秋になってしまった。
「願いが叶う、ご利益のある神社に行きたい……!」
「神社か。恵御納には叶えたいことがあるんだね」
「うん……!」
夏朝は頷く。その時、たぴおかが目を覚ましてにゃあと言った。
「そろそろ出ようか。その前にこの子と一緒に写真を撮ろう」
「よろこんでー!」
写真を撮って店を出る。夏朝は、たぴおかを撫でるとささやかな幸せが訪れるという噂を思い出していた。彼女の願いは重大なもので、そこまで明確に願いが叶うことはないだろう。
(ちょっと期待しかけたけど……どんな幸せが訪れるか……楽しみ!)
歩いていると、にゃおー、と猫の声が聞こえて立ち止まる。足元を見ると、灰色の猫や真っ白の猫、背中が黒い猫が2人を見上げている。3匹はそれぞれに鳴き声を上げると、先を歩き出した。
「? 何だろう?」
「ついていってみよう」
猫達についていくと、小さな広場のようなところに出た。そこにいた沢山の猫が2人に寄って来る。口々ににゃーにゃーと言う猫達を見て、修は察した。
「お腹が空いているみたいだ。餌の匂いがするのかな」
鞄からカリカリを出して、夏朝にも渡す。彼女はテンションが上がっているようだ。
「わぁ……!」
2人はしばし、猫に囲まれて時を過ごした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月12日
参加申し込みの期限
2019年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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