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遊月会の誘い
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初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
。
恋人同士である二人は九夜山へとお月見デートへと行く予定となっていた。
待ち合わせ場所である寝子島駅で合流した理緒と紗月は互いの姿を見て、可愛いと褒め合う。
「紗月、そのロングワンピとても似合ってるわよ」
「理緒ちゃんこそ、デザインスカート可愛いっ」
デートをする事自体は前から話し合っていたので、二人は互いに恋人に見せる為に新しい服を着て来たのだ。
長い時間を共に過ごす親しい相手とは思考や仕草が似るという話があるが、これもそういう事だろうか。
(前に九夜山に来たのは夏休みの終わりだから……あぁ、もう一カ月も前の事なのね)
理緒が考えている通り、彼女達が以前、九夜山へと来たのは一月前の事だ。その時は二人とも浴衣を着ていた事を理緒は思い出した。
(浴衣の紗月も良かったけど、ワンピースの紗月も良いわねぇ)
眼福と思いながら自らの恋人の姿を目に入れる理緒。その視線に気付いて紗月が小首を傾げるも理緒はそれに対して何も言わず、そろそろ行こうと促すのであった。
「あれー、もう着いちゃった?」
「ふふ。そうみたいだね」
ロープウェイが軽く揺れた事で頂上展望台駅についた事に気付く理緒。どうやらそれ程までに会話を楽しんでいたようで二人はそっと笑い合う。
語れば花が咲き誇る。それは見事な二輪の花が。
ロープウェイから降りて、頂上展望台へと出てみれば人の姿はやはり多い。
だけど、日頃の行いによるものか、少し解り難いところに一つだけ離れているテーブルが空いている事に紗月が気付く。紗月が指を指して理緒へと知らせた。
「理緒ちゃん。あそこ、空いてるよ」
「ん……あ、本当ね」
少しだけ足早にテーブルへと寄って確保をする二人。
眺めそのものはとても良いテーブルだが、位置関係の為に少し解り辛くまた他のテーブルと離れているというのが空いている原因だろうか。だが、紗月と理緒からすると二人きりになりたいので利点とも言えた。
「じゃあ、ちょっと私、食べ物を買いに行って来るから紗月はここで待っていてね」
「うん。お荷物の番をしてるね」
それは二人からすれば自然なやり取りでありおかしいところなどない。だが、結果としてこの日はそれが少しだけ悪い方向に傾かせる事となってしまう。
「うん、とりあえずはこんなもので良いかしら」
理緒がそういって両手に持っているのはお月見カルボナーラと満月のオムライスだ。この二つの料理を紗月と分け合うつもりであり、お菓子はまた後で買いにくれば良いだろうと考えての事だ。
二人で別け合い料理を食べながら景色を見る。それはきっと素敵な時間になる――筈だった。
「っ!?」
テーブルの方へと戻ってみれば軽薄そうな二人組の男が紗月の手と肩を掴んでどこか連れて行こうとしているところが目に入った。
理緒の目の前が赤くなる。全身が炎に巻かれたように熱くなるが、思考は氷のように冷たい。
「ちょっと」
「……あん? 何だ、ねぇっ!?」
理緒が男達に声をかければ片方が振り向いて、理緒へと返事を返してくる。
しかし、言葉を最後まで言わせない。これ以上その口から言葉を吐くなと言わんばかりに手に持っていた料理の片方を顔面へと勢い良くぶつける。
「あっつっ!?」
「お、おいっ!?」
熱々のカルボナーラを顔面に押し付けられた方が悶え、その様子を見ていたもう一人が驚くもその隙に理緒は無事な方にもオムライスで顔面へのダイレクトアタックを行う。
「ぎぃっ!?」
「あっ、り、理緒ちゃんっ!」
「紗月っ、こっち! 誰かっ! こいつら、痴漢よっ!」
二人共が顔面を押さえてうずくまっている間に紗月の手を取って駆け出す理緒。
紗月の目に微かに浮かぶ涙を見て男達を蹴り上げたくなるが、それも一瞬の事。少し離れたところにあるテーブル群の方へと駆け込んでいく。
すると、直ぐに騒ぎに気付いたスタッフが何人もやってきて、理緒の指差している方にいる男達の方へと向かって行った。
スタッフと警備員達に取り押さえられた男達が喧しく何かを言っていたようだが、スタッフと警備員達は取り合わない。どうやら少し前にもちょっとしたトラブルを起こしていたようで、警察に引き渡される事となったようだ。
それを二人で見届けた紗月と理緒は簡単な事情聴取を受けた後、周辺の広場に二人で座り込んだ。
「理緒ちゃん、理緒ちゃんっ!」
「ごめんね、紗月」
理緒の胸に縋って泣く紗月の背を擦って落ち着かせようとする紗月。
警察の事情聴取の時に紗月の口から語られた話によれば、連中は理緒が買い物にいってから暫くしてから声をかけてきたらしい。目的は完全にナンパであったそうだが、断っても断ってもしつこく誘ってきて、ついには強硬手段に出たところで理緒が帰って来たというわけだ。
「あ、ほら。見て、紗月」
「ん……何?」
赤い目で紗月が理緒が指差す方を見ればそこにはプロジェクションマッピングされた木々が現れていた。
それは正しく幻想的な光景で、粗暴な行為に傷つけられた心から痛みが引いていくのが紗月にも理解できた。
勿論、目の前の光景だけが原因ではない。いつでも、どんな時もずっと傍にある暖かい温もり。それもまた癒しとなっている。
理緒も紗月も何も言わない。
ただ、そのままで暫くの間、月の下で癒されるように寄り添い合うのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月05日
参加申し込みの期限
2019年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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