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遊月会の誘い
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「うわ、盛況だねぇ」
九夜山の頂上展望台。そこに集まって多くの人を見て
伊藤 佳奈
が感心するように言う。
「本当多いわね。言っとくけど、私は別にこんなところに来てまでお月見をしたいわけじゃないけど、佳奈がどうしてもって言うから来たのよ?」
と、一体何に対しての言い訳なのか良く解らない言葉を呟くように言っているのは佳奈の妹分のような存在である
伊藤 美緒
だ。
「うん、ありがとうね。じゃあ、折角だからペアシートを頼もっか」
「えっ!? それって恋人同士が使う物じゃないのっ!?」
ニコニコと微笑んでいる佳奈がそう提案すると。美緒は目を見開きとても驚いたというような様子で大声を上げる。突然の事に心臓が痛い程にドキドキとするのを感じてさえしまう。
確かに普通ペアシートと言われるとそう言ったサービスを想像するのは解らなくもない。しかし、このイベントでは少し違う。
「ん? 家族でもいいんだし問題ないよ。ほら、そう書いてある」
そう言いながら佳奈が指で示しているのはチラシに書いてあるペアシートの詳細要項だ。そこには家族や友人同士等で利用可能だと確かに記されていた。
(ええ、ええ、そうでしょうとも……)
ね? と笑う佳奈の顔を見て、美緒はそう残念そうに心の中で呟いていた。
だが、佳奈が提案した理由はそうだとしてもペアシートに二人で座れるという事自体は変わらない。その事に気付き、美緒は気を取り直す。
凄まじいまでのポジティブさだが、そうさせるのは佳奈に対する愛情故だろうか。
「へぇ。ペアシートってこういう風になっているのね」
「用意してあるだけあって眺めも中々良いね」
美緒が頷きながら言えば、佳奈もまた満足気に微笑む。
ペアシートの申し込みが済んで、スタッフの案内によって辿り着いたのは二人で余裕を持って座れそうなリクライニングシートであった。
食べ物や飲み物を置く為のテーブルも用意されており、見渡しも十分。これならばリラックスしてみる事が出来るだろう。
「さて。それじゃ冷めない内に食べようかな」
プロジェクションマッピングによる演出を見ながら、このペアシートに来る前に購入した物をテーブルに広げる佳奈。
事前に様々な食べ物がある事を調べていた二人は飲み食いしながら景色やプロジェクションマッピングを見る為に先に買っておいたのだ。
「わー、美味しそうだねぇ」
一先ずといった様子で佳奈が手をつけたのはお月見カルボナーラだ。月を表わしていると思われる温泉卵に溶けているチーズが絡んだパスタ。漂う湯気は食欲をとてもそそる。
熱々のパスタを器用にフォークで巻いて満面の笑みでパクパクと食べるその姿に触発されたのか、美緒もまた購入した物に手を伸ばした。
美緒が手にしたのは丸々と満月のように作られた満月オムライスである。その半熟気味の卵にスプーンを入れてみれば中からトロリとした卵液が溢れ出て来た。
「美味しっ。これ、凄い美味しいっ」
思わず口から零れ出す言葉。それを聞いて佳奈はジッと美緒が食べている満月オムライスをロックオンする。
「ねぇねぇ、少し交換しよ?」
言葉だけを聞けば提案をしているようだが、フォークにパスタを巻き付けあーんと差し出しているのを見ればそうでない事は明白だ。
但し、佳奈は狙ってこうしているというわけではない。あくまでも天然なのだ。そして、だからこそ美緒は虚を突かれる。
(え? え? それ佳奈のフォークじゃない。これもかんせ……?)
頭の中はすっかり混乱。顔は赤くなり、認識できるのは目の前のパスタが巻き付いたフォークのみ。
必然的に美緒はパクリとパスタを食べてしまう。それを見届けた佳奈はニコリと笑って美緒のスプーンを彼女の手から抜き取った。
「それじゃあたしも少しもらうね♪」
そして、そのスプーンでオムライスを一口食べる。その様子を美緒は顔を赤くしたまま食い入るように見ており、次第に湯気さえ立ち昇り始める。
「あれ、美緒ちゃん顔紅くしてどうしたの?」
「な、なんでもないわよ!」
「……そう?」
不思議そうに首を傾げて佳奈は残りのカルボナーラを手を付け始めた。
そして、佳奈はカルボナーラを平らげ、そこからお月見丼を堪能し、ついで月うさぎまんじゅう、お月見パフェ、栗抹茶ムースと次々と買っては食べて行く。
一方の美緒と言えば、オムライスの後はデザートに白玉団子を食べただけでありあまりにも差があるというものだ。
「月より団子ね」
と、美緒はまるで呆れたように言うもののその実、内心では幸せそうに食べるお姉ちゃんも素敵だわ! と考え頷いていたりする。
だが、この食欲が強さの秘訣であるとまで考えるのは行き過ぎではないだろうか。恐らくはただ、食欲が凄いだけだと思われる。
「えー、そんな事ないよ。お月さまも堪能してるよ。もぐもぐ」
佳奈のそんな言葉に果たして説得力というものはあるのだろうか。
そうして二人は食べ物と月と景色を堪能して、最後に七色の樹にお祈りをして帰る事にした。
佳奈と美緒。二人並んで目を閉じ手を合わせるが、そのお祈りの内容は全く違うものであった。
(なんだかんだでお母さんももう40だし、母子共に健康で生まれますように)
これは佳奈のお祈り。今度兄弟が生まれる事が確定しているが故のものだ。
(佳奈ともっともっと仲良くなれますように。それ以上は……きゃっ♪)
美緒の願いと言えば随分とピンクに塗れているようであるが大丈夫だろうか。
挙句の果てにツキガキレイデスネの台詞を言いそびれたなんて事すら考えていたりする。
あまりにも対照的な二人の願い。だが、これもまた佳奈と美緒らしいと言えばらしい姿なのだろう。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月05日
参加申し込みの期限
2019年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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