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【体育祭2nd】アニマル☆スター、熱く翔る!
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張り詰めた空気を切り裂くような笛の音が鳴った。睨み合っていた騎馬が一斉にグラウンドに流れ込む。
「体育科の力を見せ付けてやるぜ!」
響 蒼留人
は騎馬を先頭で引っ張る。速攻を仕掛ける相手との距離を読んで時に退く。他の騎馬に素早く指示を与えて回り込む。
「今だ!」
蒼留人の一声で騎手が素早く手を伸ばす。
「やったよ!」
騎手の右手には黒いハチマキが握られていた。
「この調子でいくぞ!」
蒼留人は緩みそうになる士気を引き締めた。次の戦いに備えた。
放送部のテントでは
鴻上 彰尋
が気炎を吐いた。
「白猫組が果敢に攻める! 黒猫組も負けてはいない! 状況に合わせた戦略で押し返す! 戦いの趨勢は」
実況が不自然に止まった。白猫組の騎手に目がいく。ツインテールを風に靡かせて
七夜 あおい
が黒猫組に突進する。頭に巻いた白いハチマキの一部に猫の耳のような突起が付いていた。白猫が隠れているような愛らしい姿に彰尋の表情が緩む。
「戦いの趨勢は決まっていないが、白猫組が果敢に攻めて舞台を掻き回す!」
マイクから口を離す。ありがとう、とはにかんだ顔で呟くと即座に実況に復帰した。
「密集しているところは避けないと……」
騎手の
佐和崎 紗月
は小刻みに目を動かす。横手から伸びてきた手は頭を下げて対処した。気付いた騎馬が距離を取る。他の騎馬が近くなり、危機感は否応なく増してゆく。
「どうしたら」
「紗月! 左の騎馬、全然そっちに注意が向いてない! 狙うなら、それだよ!」
混戦の中、
初瀬川 理緒
の声が響く。紗月の目は瞬間的に動いた。
「左に動いて!」
騎馬は指示に従って迅速な動きを見せた。唇を強く結んだ紗月が懸命に手を伸ばし、油断した相手から黒いハチマキを奪い取った。
「取れたよ!」
紗月は青い空に向かってハチマキを突き上げた。
観客として見ていた瑠樹は一箇所に止まらない。ちょこまかと動き回る。入り乱れる対決に興奮した様子で声援を送る。
目が孤高の存在に気付いた。他の騎馬とは違って大きく、威圧するような雰囲気で他者を寄せ付けない。
「先生達の騎馬だぁ! 組は関係ないけど、みんな頑張れぇー!」
頭の上に両方の掌を載せてピョンと跳んだ。
「お星さまうさぎで応援するよぉー!」
ピョンピョンと周囲を跳び回る。
「ゴー、ゴー、ファイトー!」
周囲の熱気を受けて
雨崎 楓香
の動きも激しくなる。チアガールとしてポンポンを存分に振るい、切れのある踊りを披露した。
数々の応援を耳にした
北里 雅樹
は眠そうな目を周囲に向ける。方々で土煙を上げて凄まじい争奪戦が繰り広げられていた。
「今年で最後だし、気合を入れてみるかね」
「働かざる者、食うべからず、です」
騎手からの声に雅樹は曖昧に笑って見せた。
――肉体労働が苦手だから帰宅部を選んだ訳で。残り物には福があるって言う、ことわざは当てにならないな。いきなりハードモードに叩き込まれた俺にはよくわかる。
今頃、悟っても意味はないが。逃げ場所もないし、やるしかないな、これは。
目は右を向いて滑らかに口を動かす。
「後ろに後退。回り込むように展開して、あとは騎手に任せる」
雅樹の先読みが当たった。後退することで敵の突進を避けた。透かさず背後を取り、騎手が敵のハチマキを素早く奪取。笑顔で、どう、と雅樹の鼻先に戦利品を垂らした。
「鼻が痒くてクシャミが出そうだ。落としたらごめん」
「わー、それは無しー!」
「なんてね」
雅樹はくすりと笑った。相変わらず、目は分析を怠らない。同時に自身の支える腕や脚も見た。
――騎手には悪いが重さで少し腕がプルプルする。一週間の練習の恩恵はこの程度か。俺以外の騎馬は体力面の心配はいらない。やるだけのことをしたら、後は他のメンバーに任せてサポートに徹するとしよう。
考えは纏まったものの、身体は正直である。自嘲めいた笑みで溜息を吐いた。耳聡い騎手が反応して覗き込む。
「まさか、もう疲れたとか? 働かざる者」
「食うべからず」
「わかっているならよろしい」
騎手は白い歯を見せて元の姿勢に戻った。雅樹は、寝たい、と零した。
その時、横手から敵の騎馬がじりじりと近づいてきた。別方向の騎馬は立ち止まってこちらの動向を窺っている。
――俺達の会話を聞かれたのか。これは好機と捉えた方がいいか。俺の体力は底を突いていない。その状態で弱々しい様子を見せて、逆に攻撃に転じる作戦でいくか。俺の体力勝負になるが。
雅樹は声を潜めて言った。
「敵の騎馬が接近。弱々しい態度で相手の油断を誘い、一気に攻撃に転じる」
全員は小さく頷いた。
「そろそろ本気になって働くかね」
雅樹は楽しそうな声で言った。
凛とした騎手として
三宅 葉月
は参戦した。三人の騎馬は指示を待つように足を止めていた。
「視線が合うわ」
葉月は翡翠色の目を周囲に向ける。
「……先輩、どうしますか」
騎馬の一人が声を落として聞いてきた。
「敵が勝手に来てくれる。私達は体力を温存して待てばいいわ」
騎馬の三人は余裕の笑みで、了解、と短く返した。
葉月は背筋を伸ばす。落ち着いた様子で敵を引き付ける。騎馬はそれとなく回って視野を確保した。
三メートルの範囲に入った。敵は騎手の声に合わせて突進を仕掛けた。
葉月の目に緑色の炎が宿る。
「後退しつつ、左に回り込んで!」
鋭い声に騎馬が機敏に反応する。突然の動きに敵は動揺した。動きに合わせられず、騎馬の一人がバランスを崩す。
「急速前進!」
葉月の声は瞬時に行き渡り、行動に移された。敵と擦れ違う瞬間、勝負は決まった。
「これが特訓の成果よ」
葉月は三人の騎馬に白いハチマキを垂らして見せた。
「やったぜ!」
「まだまだ、これからだ!」
「掛かって来い!」
三人の騎馬の士気が上がる。騎手の葉月も静かな闘志を燃やした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月03日
参加申し込みの期限
2019年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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