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朝鳥 さゆる
と
葉利沢 倫理子
――いや、Maliceの関係は複雑怪奇と言わざるを得ないものだ。
夏休みの間、Maliceはさゆるの部屋に入り浸りだった。きっとそれを傍から見れば仲の良い女友達か、少し下世話な想像する人間ならば同性カップルと考えたかもしれない。
ただ、二人が部屋でしている事を見れば誰しもが愛し合う関係だと思うのは間違いない。
夏休み最後の日。八月三十一日。情事に溺れる夜が明けた昼下がり。
それまでであればさゆるが気だるげに顔を上げたらそこにはMaliceがいたものだが、どこにも彼女の姿はない。
ふとさゆるは自らの胸元に何かが残されて入るのに気付く。それは一枚の紙切れ。そこには『また学校で会いましょ Malice』と記されていた。
そう。Maliceは桜花寮へと帰って行ったのだ。来た時と同じように自由気ままに。
寮生たちにはまるで実家から帰って来たと誤魔化したが、倫理子自体がそこまで社交的ではなかった為、そう難しい事ではなかったようだ。
そうして、さゆるとMaliceは夏休みでの退廃的な日々から再びそれ以前の状態へと戻ったのだった。
九月に入って、寝子高も二学期になるがさゆるの学生生活はそれまでと変わらない。
学校には登校したりしなかったりといった有様のままだ。当然、そんな状況故にMaliceの顔を見る事がある筈もなく。
一方でMaliceは倫理子として寝子高に通う日々へと戻ったわけだが、どうやら思いの外それが楽しいようで何食わぬ顔で通っているようだ。
しかし、一つだけ気になるのはさゆるに会えずじまいな事であった。彼女のクラスは知っているので、Maliceは時折様子を伺いに行ってはいるのだが、どうやら相変らず学校に来たり来なかったりの日々のようだとしか知る事が出来なかった。
「ふぅ。さゆるったら相変わらずなんだから……」
あれだけ情熱的に求めた相手に逢えないとなると寂しさが募ってくるものだ。
さゆるの目は、意識はこちらを見ていない。求めていない。それはMaliceとて理解出来ている。
だけど、あの退廃的な少女が持つ雰囲気に、どうにも引き寄せられるものがあった。
「っ! あれは……!」
Maliceが今日も会えないのかなと思いながら放課後の校舎内を適当にぶらついていたら、二年の教室近くで見慣れた背中を発見した。
後ろ姿とは言え見間違える筈もない。あれ程までに退廃的でアンニュイな雰囲気を漂わせる女性をMaliceは他に知らない。
「さゆるっ!」
小走りで走り寄り思わずその背中に呼びかけるMalice。
いつものように気だるげに振り向いたのはやはりさゆるであった。
あぁ、いつも通りのさゆるだ。気怠さと色香を感じさせるあまりにも大人びた容姿。それ故に可愛らしいこの学校の制服があまりにも似合っていない。
今日、さゆるはたまたま六限まで授業を受け、その後暫くぼんやりと教室に残ってからゆっくりと席を立って今に至る。
もし、六限まで受けていなければ。もし、教室でゆっくりしていなければ。これもまた一つの運命だろうか。
「さゆる、お久しぶり」
「…………」
「会えなくて寂しかったわ」
「…………」
「つれないのね? でも、私はあなたのそんなところ好きよ」
Maliceが話しかけるもののさゆるは何も言わない、返さない。それどころかただその場を離れようとする。
それでもMaliceがそれに対して何かを言う事はない。知っているからだ。さゆるの目に映るのはただ一人だという事を。
だけど、それでMaliceがさゆるから離れる事はない。いや、寧ろもっと彼女と共に在ろうとするだろう。その証拠に離さないと言うかのように強引に手を繋ぎ、指を絡めてさゆるを繋ぐ。
そして、校内を二人で歩きまわり始める。
「そう言えば、あなたは知らないでしょうけど今、この放課後を使って宝探しゲームが行われているのよ」
「……そう」
「何でも発案は理事長だそうよ。前から思っていたけど、ここの理事長って随分とユニークな人よねぇ。普通、こんな事発案する?」
「…………」
「でも、私は結構こう言うの好きなのよねぇ。楽しくなると言うか」
「……私はどうでも良いわ」
宝探しにノリノリで乗るMaliceと白けた気味にただ引っ張られてついて行くだけのさゆる。
この二人の関係は正にこういうものだ。一切動く気がない車をけん引する車だ。
きっと傍から見ればこの二人の関係はとても奇妙に見えるだろうか。だけど、今はまだこれで良いのかもしれない。
「んー? ないわねぇ」
屋上や教室、準備室などを見て回るが目当ての宝は見つからない。
次はと倉庫に向かうがやはりそこにも見当たらないようだ。
「ね。ここでヤッちゃおうか?」
一通り倉庫内を見て回ってからMaliceが軽く頬にキスしてから舐めるように唇にキスをし、さゆるにそう言う。
倉庫の中は二人っきり。当然中は暗く、奥にいけばもっと暗闇に閉ざされる。これならば多少の事では気付かれる事はないかもしれない。
けれど、さゆるから返って来る反応は芳しいものではない。それも当然だ。夏に激しく愛し合ったのはあくまでもMaliceの主観であり、さゆるからすれば相手は誰でも良かったのだから。
その反応にMaliceは肩をすくめて仕方ないと言うかのように、再びさゆるの手を引いて倉庫の外へと出ていく。
「……ねぇ」
「えっ……なぁに?」
少しだけ驚いてしまうMalice。まさかさゆるの方から話しかけてくるとは思わなかったのだ。
「あれは?」
「え?」
さゆるが指差す方をMaliceは見れば、微妙な物と物の陰に隠れるようにしてお宝である宝と描かれた黄色い球が置いてあった。
それはまるで人の意識を突くような配置だ。お宝を隠した人間は余程人の心の隙を突くのが上手いのかもしれない。
「……凄いわね、さゆる」
「別に……。ただ、ちょっと気になっただけよ」
だが、意識を誰にも向けていない。そんな人間の心理は騙せなかったようだ。
果たして、Maliceはこの宝探しゲームのようにさゆるの心を掴む事が出来るのか。それはまだ誰にも解らない。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月18日
参加申し込みの期限
2019年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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