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何が起こるの? ちょっと不思議DAY!
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「行ってきます」
内緒で飼っている
レンズ猫のおはぎ
にそっと挨拶をして、
恵御納 夏朝
は寮を出た。
(今日は短期バイトも入ってないし……どうしようかな?)
早朝の、しんと冷えた空気を肌に感じながら、道を行く。
(古書店巡りをしようかな)
と、夏朝はふと思った。
旧市街のあの店や、シーサイドタウンのあの店。
頭の中に、夏朝は記憶の引き出しから、古書店の場所を次々に取り出していく。
(何かいいもの、見つかるといいなぁ)
寝子島には古くから、様々な不思議が溢れている。
その関連の古書がないか探してみよう、と思えば、胸に陽射しが射し込むようだった。
(何かしらの情報があるかもしれないし、昔の猫さんの事も載ってるかも)
それに。
(……僕と夏夜ちゃんの、分離・共存の願いを叶える為の方法も、何かあるかもしれない)
かくして、夏朝は、まずは参道商店街へと足を向けた。
※
「……この本も駄目かぁ」
棚に古い本を戻して、夏朝は小さく息を吐いた。
時刻は、もうお昼前。
けれど今のところ、収穫らしい収穫はなかった。
一旦切り上げてお昼にしようかな、と思ったその時。
(……あれ?)
ふと、深い紫色の絹で装丁された本の、その背表紙が、ぱっと目に入った。
(こんな本、ここにあったかな……?)
首を傾げながら、分厚い本を手に取る。
本は滑らかな感触を夏朝に与え、その手の中に収まった。
改めて、表紙をしげしげと確かめる。
タイトルは、英語でもないし、勿論日本語でもない。
学校で習うどころか、見たこともないような奇妙な文字の羅列。
それなのに、夏朝には何故か、そこに綴られている言葉が読み取れた。
「願いの……書……?」
何か惹かれるものがあって、ページを開く。
1ページ目、真っ白。白紙。
2ページ目も、その先も、そんな調子だ。
何か意味のあるページはないかと、ぱらぱらぱらとページを捲る。
はた、と、夏朝の手が止まった。
そこには、あの不思議な文字が踊っていて、
「大切な、ものを、呼び出す魔法……」
と小さな声で呟けば、眩しい光が、辺りに満ちた。
※
「――夏朝」
呼ばれて、夏朝は反射的に瞑っていた目を開いた。
まだ、夏朝は先ほどの棚の前に立っている。
ただ、手の中からあの紫の本は消えていて、
「……夏夜、ちゃん?」
傍らには、自分と同じ顔をした少女が、自分と色違いのワンピースを着て立っていた。
「願いの書……僕達の“願い”が、叶った? 魔法の力で?」
「いや。残念だけど、あの本は一時的に神魂の影響を受けただけみたいだね」
「一時的に……。つまり、このままずっと一緒にはいられない、ってこと?」
夏朝の言葉に、「そうなるね」と頷く夏夜。
告げられたのはとても残念な知らせだったけれど、
「とにかく、行こう、夏朝」
と、夏朝の手を握った夏夜の手の温もりは本物だった。
「えっと、夏夜ちゃん、どこに行くの?」
「目立たないところ。今の僕達、結構目を引くだろうから」
一緒の顔だからね、と夏夜が小さく笑う。
成る程、自分達を知らない相手からは単に双子だとは思われるだろうけれど、それでも充分に目立つだろう。
笑み返し頷いて、夏朝は、夏夜に導かれるまま店を出た。
※
「美味しいね」
「うん、美味しい」
こじんまりとした公園のベンチに、2人並んで座って、菓子パンを齧る。
パンは、近くのベーカリーで、夏朝がこそりと2人分買ってきたものだ。
「あ、猫さん!」
足元に寄ってきた猫の姿を見留めて、夏朝は声を漏らした。
「可愛いなぁ……」
「そうだね、夏朝」
応じて、夏夜は「良かった」とぽつり。
「何気ないことだけど、2人で、思い出が作れた」
風が吹く。
次の瞬間には、夏朝は、ベンチにひとりで腰掛けていた。
「夏夜ちゃん……」
寂しくて、切ない。
それでも胸の内に温もりが座しているのは、そこに夏夜がいるからだろうか。
「今度はパンも、一緒に選びたいね」
夏朝の足に身を擦り寄せて、猫が甘えるように、にゃあ、と鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月07日
参加申し込みの期限
2019年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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