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何が起こるの? ちょっと不思議DAY!
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出かける前のタロット占いは『星』の正位置だった。
(うむ。カンを信じている限り、結果的に良い日になるだろう)
そう頷いて、
旅鴉 月詠
はスケッチブックと各種画材を抱え、寮を出る。
気の向くままに海沿いを歩き始めてすぐ、月詠の目の前を、黒猫がひょいと横切った。
その動きを、何となく目で追う。
黒猫は、無人の館の塀を乗り越え、月詠の視界から消えた。
月詠の足が、館の方へと向く。
深い意味はないけれど、黒猫のことが気になっていた。
(なら、追いかけるが吉だ)
とはいえ、黒猫が消えたのは館の塀の向こう側。
長らく人の住まない、夜などには少し不気味に見える建物とはいえ、館は、一応は誰かの持ち物のはずだ。
月詠は仕方なく黒猫を追うのを諦め――、
「お。ここから入れるな」
――うん。諦めなかった。
館は、元は星が丘に相応しい豪奢さだったようだが、今は全く手入れが行き届いていない。
裏門は蝶番が壊れ、力を込めて押せば、簡単に進入路が確保できた。
「一応、お邪魔しますと言っておこうか。お邪魔します」
特に意味のない宣言をして、月詠は、こちらもかつては立派だったであろう庭へと歩を進める。
雑草が伸び放題の中に、気品ある花や薫り高いハーブが逞しく混じっているのが見留められた。
何とか体を保っている煉瓦道を、てくてくと行く。
(猫はどこに行ったかな。まだここにいるのか、ここを抜けていったのか)
まだいたとして、この庭の様子では探すのは骨が折れそうだ、と思ったその時。
「……ん?」
館の2階の窓で、何かが、ちらと動いた。
それは物の怪の類……などではなく、
「何だ。あんなところにいたのか」
と、月詠が零した通り、先ほどの黒猫が窓越しにこちらを見つめているのだった。
尻尾が、ゆらと揺れる。
まるで自分を誘っているかのようだと、月詠は館の入口へと足を向けた。
※
「……ほう」
特に感嘆の色の乗らない、淡白な声が月詠の唇を揺らした。
けれど、彼女の目前には、中々に不可思議な光景が広がっている。
館の入口の扉は、月詠を招き入れるかの如くに開いていた。
そして、その扉の向こう側には、眩しいほどの光が溢れていたのである。
曇りなく磨き上げられた床。
手入れの行き届いた、その価値が一目で窺い知れる家具や調度品の数々。
品のいいシャンデリアには、灯りが燈っていて――。
(在りし日の姿、かな?)
そう胸の内に呟いた刹那、目の前に、あの黒猫が現れた。
黒猫はにゃあと鳴き、階段を滑らかに上っていく。
月詠は、黒猫のあとに、迷いなく続いた。
※
「おかえりなさい、シェーラ。お客様を連れてきてくれたのね」
黒猫に伴われて足を踏み入れた部屋では、純白のワンピースを身に纏った少女が一人、待っていた。
部屋の中は、階下から部屋の前の廊下までの煌びやかな幻影とは無縁で、埃っぽくがらんとしている。
ただ、窓辺に立つ少女は、天使のように愛らしく、美しかった。
「久しぶりのお客様だわ。……あら? 貴女、絵を描くの?」
月詠の荷物を見留めて、鈴の鳴るような声で少女が尋ねる。
「ん、ご明察だ。時に君、」
「何?」
「スケッチをしても、構わないかな」
芸術家たる月詠、インスピレーションを刺激されたのである。
※
壊れた裏門をうんしょと潜って、街に出る。
時の流れがねじ曲がっていたかのように、外はもう夜だった。
「うん。有意義な時間を過ごせたな。重畳重畳」
少女の了承を得て、月詠は、黒猫を抱いた少女の姿をスケッチした。
そして、少女と別れ、館を出て、今は月を見上げている。
(時の狭間に揺蕩う少女、といったところだろうか)
会話は、殆ど交わしていない。
それでも、その姿を描くことで、彼女との対話を果たしたと月詠は感じている。
「さて。それじゃあ、帰ろうか」
見慣れた道を辿り、いつもと変わらぬ足取りで寮を目指す。
風が吹いて、月詠の白い髪と、後方に静かに佇む館の庭木をさわと揺らした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月07日
参加申し込みの期限
2019年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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