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○○の秋
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穂村 敦
は朝間、自室の床に寝転がっていた。明るい窓をぼんやりと眺めながら赤く染めた髪を無造作に掻いた。
深呼吸のあと、瞼を閉じる。すぐに開けて左右に転がった。
「……なんか、落ち着かねえ。暴れたい気分になるぜ」
上体を起こした。部屋に目を向ける。引っ越しの荷物は片付いて、それなりの広さを有していた。
「久々にトレーニングすっかー」
両手を床に突いて身体を伸ばす。腕立て伏せの姿勢となり、両腕を曲げて伸ばす。
「一回ってかー」
その後も続けて回数を口にする。二十を超えると声が震えてきた。四十の辺りで油切れを起こしたロボットのようになった。
「お、おいおい、マジかよ……」
五十の手前で曲げた両腕が伸ばせなくなり、プルプルと震えて最後は力尽きた。
「やべえ」
焦りが滲む顔で今度は腹筋に挑戦する。心の中で数えて、そんな、と荒くなった息で呟いた。
「……走るか」
部屋着を脱いでトレーニングウェアに着替えた。
部屋を出て玄関に直行する。ランニングシューズを履くと後ろに向かって声を張り上げた。
「母ちゃん、そこら辺を走ってくる!」
衝動というのか。声を待たずに外へと飛び出していった。
シーサイドタウンの自宅を出発。寝子島街道に出て旧市街を目指す。
「意外と、いけるな」
あまり息は上がっていない。手や足は滑らかに動いていた。
右手からの海風を受けて表情が安らぐ。
「お、寝子島駅か」
線路を渡って参道商店街を軽やかに走る。目にした自動販売機で水分を補給した。
「うめえー」
空になったペットボトルをゴミ箱に捨てると再び走り出す。
九夜山の新緑を眺めつつ、少し速度を上げる。猫又川に架けられた橋を渡ってシーサイドタウンに戻ってきた。
徐々に速度が落ちる。
「もう、半分が気になるだろ」
敦は星ヶ丘に目を向けた。強い意志が目に宿り、全力に近い走りを見せた。
似たような外観の邸宅が建ち並ぶ。道は入り組んでいた。不規則な形に翻弄され、何度か引き返す。
「はぁ、はぁ……ちょっと、やべえ……距離が、長すぎた……」
道端に設置された瀟洒なベンチにドカッと腰を下ろした。背もたれに両腕を預けて脚を伸ばす。
「ひんやりして、気持ちいい。もう、動きたくねえ……」
頭が前後に揺れ出した。重い瞼に逆らえず、間もなく目は閉じられた。
人通りは少なく、街の喧騒も届かない。穏やかな時間が流れた。
「……え、ここは」
急に目が覚めた。場所を確認するように頻りに目を動かす。
敦は立ち上がった。三方に伸びる道に戸惑いを見せる。一方に踏み出した足を引っ込めて、別の道に目を向けた。否定するように軽く頭を振った。
「やべえ、迷ったかも」
恥ずかしさで顔が僅かに赤くなる。少し俯いた姿でスマートフォンを手にした。画面に寝子島の地図が表示された。自身の姿は赤い点で実際の動きに合わせて移動した。
「俺は迷子じゃねえ」
一度、大きく頷くと自宅に向かって走り出した。腕や足の動きが鈍い。後ろから明るい声が追い掛けてきた。
振り返る気力もなく、呆気なく追い抜かれた。園児くらいの子供達が奇声を上げて走っていった。
「元気な、ガキ共だぜ」
赤い前髪を乱暴に手で払った。歯を食い縛って速度を上げる。
目指す自宅が見えてきた。自身を追い込むような雄叫びで帰り着く。
「はぁ、限界だ、はぁ、はぁ」
笑う両膝を掴み、荒い息を何度も呑み込んだ。鎮まると同時に顔を上げた。背筋を伸ばし、快活な笑顔を見せた。
玄関の扉を勢いよく開ける。
「母ちゃん、ただいまー!」
元気な子供のように家の中に入っていった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回は運の要素が大きいシナリオでした。
そのはずが、PCさんらしい行動が多く見られて、違和感が全くありません!
家計を助けるためのチャレンジが素敵です。
運動部はとにかくお腹が空きますよね。
強者が出会えば、もうバトルしかありません!
寝子島を知るには走るしかありま、そんなこともないですが。
2の
ポロリ
はありませんでしたが、よく纏まったシナリオになりました。
またどこかで
ポロリ
をしたいとは思いますが、
今回は
ポロリ
を諦めて録り溜めた感動の映画で
ホロリ
とします。
参加して下さった皆さん、ありがとうございました。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月05日
参加申し込みの期限
2019年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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