this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
運気UP!? あやかり待ち受け! 幸運の猫を探せ!
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
陽だまりスペースを出た伸幸は、散歩中の天野に出会い、一緒に猫を探しながらのんびりと歩いていてた。
2人が空き地の前にさしかかった時、猫にまみれている環、夏朝、誉を見つけて伸幸が声を掛けた。
「何してるのー?」
「イタズラでシール貼られたみたいで、剥がしてるんだよ」
環が、そうだよねーと腕の中の猫にばんざいをさせながら言った。すっかりリラックスして環に身体を預けている猫はされるがままだ。
「俺達も手伝うよー。ね、あまくん?」
「はいはい」
伸幸が天野を連れて、その輪に加わった。
「万条さん…万条さん…」
雪は、隣のクラスの幸次が、廃材の裏で眠っているのを見つけた。
最初は昼寝をしているだけかと思ったが、そろそろ日も暮れ、肌寒くなってきたので起こそうと声を掛けたが幸次には起きる気配がまるでなかった。雪は心配になって側についていた。
そこへ花遊が帰って来た。雪の不安げな様子に、幸次は慌てて自分の身体へと戻った。
同時に、自分の声が聞こえていないのかと思った雪が大声を出した。
「万条さんっ!」
「はい」
ぱちりと目を開けた幸次に、雪は驚き、真っ赤になって固まってしまった。
「ご…ごめんなさい…あの、もう寒いし…普通と違うなって、あ、万条さんがではなくて…」
ただでさえ口下手の雪は、動揺も加わり、いつもよりもしどろもどろになる。
「うん、心配してくれたのわかる。ありがとう、桜之さん」
幸次の言葉にほっとする雪の隣で、花遊が今起きたばかりのようにあくびをしながらうーんと伸びをした。
「たすけてくれぇえええええ!!」
突然、騒々しく叫びながら利平が空き地に駆け込んで来た。
利平に続いて、博美、真央、シダがやって来る。
「男なら、いい加減、観念しやがれ!」
博美が利平の前に立ち塞がる。
「おとなしく、お縄をちょうだいするのだ!」
真央がその隣に立つ。
「ねこ いじめる ゆるさない」
サオラ姿のシダが先回りして利平の退路を断った。
じりじりと3人が間合いを詰めてくる。
「誤解だ! 俺はただドリームを取り戻したくて…」
ひゅんっ!
と風切り音が利平の頬を掠めた。人間の姿に戻ったシダの蹴りだ。
「いいわけ よくない」
いまだ攻撃可能なシダの足が利平の顔の横にぴったりとくっついている。
「いい蹴りだ。そんなの見せられちゃ、黙ってられねぇな」
奈良橋流古武術家元の一人娘として、いや一人の武道家として、博美の闘争心に火がついた。
「いや、やめてっ、ほんと、誤解だから! 俺は宝くじを探してただけなのにどうしてこうなった!」
それを聞いた環が、猫から剥がした模様シールついていた宝くじを利平に見せた。
「ねぇ、その宝くじって、これ?」
「それだ! それです! 会いたかったよ、俺のドリーム!」
環の手の中の宝くじが救いの神とばかりに、利平が縋り付いた。
その様子を見ていた真央、博美、シダは顔を見合わせた。
「いじめじゃなかったのだ!」
「ちっ、紛らわしいな」
「はやく いえ」
言いました、何度も言いました。利平はそう思いながら、宝くじを大事に仕舞った。
なお、遺失物法第三十四条二項によると、拾得の日から一週間以内に規定による提出をしなかった拾得者は費用請求権等を喪失する事になる。
「あのー」
修と一緒に猫の写真を撮っていた茉菜が、皆に声を掛けた。
「ねこ、見つけちゃったんだけど、どうしよう?」
茉菜が示した場所には、錦鯉模様と破れたハート模様の三毛猫がいつの間にか戻って来ていた。
そこへ、ラッセルに導かれた美咲紀や、情報を受け取った陽奈、タルト、月詠がやってきた。
皆は、猫達が逃げないように少し離れた所から2匹を見守る。
「写真は? 誰か撮ったの?」
わくわくしながら聞く美咲紀に、修が苦笑する。
「残念ながら。なぜか必ずあの破れたハート模様の猫が写りこむから、きちんとした錦鯉模様が撮れないんだ」
「あ、僕が写真を撮った時もそうだったよ」
夏朝が思い出して言った。
「こいつらずっと一緒にいるよな、これがホントのリア獣って奴だな!」
どや顔の利平に、皆の同情的な視線が集まった。
「でも、いつも一緒にいるからって、偶然毎回写真に映り込んだりするのかな?」
茉菜がもっともな疑問を挟む。
「わざとだと思うよ。この子、錦鯉模様の子のボディガードみたいだから」
天野は噛まれた手をさすった。
「ああ、そうか。なるほど」
皆の話を聞いていた月詠が、くすりと笑う。
「つまり、錦鯉模様の猫はオスだった。ハート模様の方はメスだ。2匹は常に一緒にいて、ハートは誰も錦鯉に近づけたくなくて、守りたい。そんな気持ちを…、まあ、ようするに、人の恋路を邪魔する者は…という奴だ」
月詠の言葉に、女子達が小さく笑う。
「乙女心だよねー」
「まあ、解らなくもないですね」
美咲紀と陽奈が頷く。
「俺達は野暮ってこった。不幸にもなるさ」
博美の言葉に、夏朝はぐっと壊れた携帯を握り締めた。
「真央ちゃんは、おネコさまを応援するのだ!」
真央が相変わらずの笑顔で言う。
「でも シダ 写真 とりたい ダメか?」
シダの言葉に、様々な意見が飛び交い、撮らなくていいんじゃないか、でも1枚だけ撮りたい、そんなやりとりが交わされる。
「あ、あの…」
雪が思い切って口を開いた。
「あの、猫さんに、ブラッシングして、模様が治らないか試したいです…」
ブラシで? 困惑する男子をよそに、美咲紀が雪の意見に賛成する。
「それって、分け目を変えれば模様が変わるかもって事だよね。それいい! ついでに角度も工夫して『完全ハート模様』で撮れれば、むしろ恋の成就猫になっちゃいそうよね。それにそれに、今日の私の運勢って上半期最高なの! 私の運気で超レアラッキーニャンコに運命転化出来ちゃうんじゃないかな!」
朝のテレビの占いも、ここまで信じて貰えれば本望だろう。
女子達の支援を受け、雪はゆっくりと破れたハート模様の猫に近づいた。
警戒する猫に、雪は優しく話し掛けた。
「あの…ねこさん…きれいに、なりませんか? 好きな…相手の前なら、そうかなって…」
猫にじっと見つめられ、段々と声が細くなっていく雪に、気の強い猫はすっと視線を外し、背を向けた。
雪はおずおずとその背に触り、丁寧にブラッシングしていく。その度に、猫の毛艶がよくなった。
すぐに元に戻ってしまうかもしれない。人間達の自己満足なのかもしれない。それでも破れたハートは、かろうじてくっついて見えるようになった。
「はい、綺麗になりましたよ」
雪が話し掛けると、猫は舐めて毛並みを確認する。しばらく身づくろいしていた猫はちらりと雪を見る。
雪が猫に頷いて見せると、ハート猫は錦鯉模様の猫のところへ歩いて行った。
迎えた錦鯉模様の猫がぺろりとハート模様の猫の顔を舐める。
それを見た美咲紀は、今度こそ携帯カメラのシャッターボタンを押した。
パシャリ。
「やっと撮れた~」
感激する美咲紀の様子を見ていた修が隣の真央に聞く。
「写真、撮ってもいいのか?」
「おネコさま差別をしないのならいいのだ」
真央はしおらしく修に向き合う。
「修ちゃん、真央ちゃんと和解して欲しいのだ。おネコさま差別がなくなった今、真央ちゃん達が争う理由もないのだ。やっぱり真央ちゃんは、修ちゃんと友達がいいのだ」
「ああ、わかった」
結局、なぜ真央が写真を撮る事に反対だったかよくわからないまま、修は快く和解を受け入れた。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
運気UP!? あやかり待ち受け! 幸運の猫を探せ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月06日
参加申し込みの期限
2013年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!