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花の香りに願いをのせて
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残暑の厳しいエノコロ岬。
恋人たちの丘では、湿気を含んだ海風が、涼しいとは言い難い温度で吹いている。
城山 水樹
は、まとわりつく長い髪を片手で抑えながら、
ヒュー・ヒューバート
の隣を歩いていた。
「あそこに飛んでるの、燕かな?」
「まだ暑いはずだ……らしいけれど」
「らしいって?」
「燕は幸福の使者って呼ばれてるんだ。巣を作られた店や家には幸運が訪れるってね」
恋人たちの丘に似合う鳥だ――そう思って飛んでいる様子を眺めていると、燕は花壇の方へ飛んでいく。目で追っていると、大きなバケツを持った小柄な女の子が見えた。
花壇が荒れているのを知ってしまった
御巫 時子
は、丘の管理事務所を訪れて手入れをしたい旨を申し入れ、一通りの道具が入った用具入れの鍵を借りてきた。
大きなバケツに必要な物を詰め込んで、目当ての場所まで運ぼうと思うも、園芸用品は嵩張る上に重い。時子には、それだけでも重労働だった。
「そんなにフラフラして、どこまで運ぶんだ?」
見かねて声をかけたのは、最近シーサイドタウンに引っ越してきた
穂村 敦
。
本土から引っ越してきたため寝子島の地理が乏しく、生活環境に慣れるために散歩をしていたところ、偶然時子と鉢合わせた。
これがまだ、顔見知りや柔和な好青年であったなら、時子も返事をしやすかっただろうが、いかんせん敦は目付きが鋭い。しかも髪色は派手で、声も体格も大きく威圧感があり――端的に言えば、粗暴な印象を与えている。
「そこの、看板までですよ」
お気になさらず、と素っ気ない態度で荷物を運ぼうとされるが、悲しいことに敦は見てくれで警戒されることには慣れている。敦は少し強引にバケツの取っ手に手をかけ、軽々と引き上げた。
「どうせ俺も花壇を見に来たんだ、いいから貸せ」
「でも……」
「大荷物の女が前を歩いてるほうが、持たせてるみたいで気分悪いだろ!」
あまりの迫力に瞬きを繰り返す時子は、そのままスッとバケツの取っ手から手を離した。
敦は言い方を間違えてしまったかと動揺しているが、なんてことはない。時子があまり動じない性格なだけだ。
「ふふっ……では、よろしくおねがいしますね」
「お、おう……」
必死なのが伝わったのか、笑われてしまった。まあ誤解を受けるよりはいいかと、敦は深く問いたださないことにした。
そうこうしているうちに、時子たちは軽く水を撒いたりと手入れを始めたが、他に人が集まる気配がない。ボランティアにしては少ないな、と気にしながら
滝原 レオン
は歩いていた。
そのため、向かいから仲睦まじく歩く水樹とヒューに気づくのが遅れ、鞄がヒューにぶつかってしまった。
「うおっ!? すみません!」
「いえ、こちらこそ広がって歩いてたものだから……」
「これ、落としたんじゃない?」
水樹が拾い上げたのは、真っ白なうさぎのぬいぐるみ。土埃を軽く払ってやりレオンへ見せると、慌てたようにひったくられた。
「それ、何かのマスコット?」
「別に、うさぎがモチーフなだけで適当に作った」
「作った?」
「……って聞いた!!」
あのことではないし、得意分野の話ではあるが、さすがに通りすがりの人に話すことは躊躇いがある。
ドギマギしながら、そしてぞんざいな扱いをすることを心で詫ながら、レオンは鞄の奥底にぬいぐるみを押し込んだ。
ふぅ、とレオンが一安心だと思った矢先、今度はハッとしたように時子たちを見やる。ぶつかった衝撃で忘れかけていたが、この場を立ち去ったら声をかけるタイミングを失ってしまうかもしれない。
「あの子へのプレゼント?」
「ちっげーよ、なんか掃除の人数、少なくねぇか?」
「みんな、同じことが気になってたんだな」
「私達は、他の花壇の様子を見てから手伝おうかと思ってたけど、あなたも気になってるなら、もう全員で行っちゃおう!」
即決。反論は聞く気なしと言わんばかりに、水樹は時子たちのところへ足軽に向かっていく。
それを慌てて追いかけるヒューは、水樹が先に行ってしまわないよう手を掴んだ。指は自然と絡み、お互い照れながらも幸せそうに笑いあい――レオンは聞こえてきた鐘につられ、丘の上を見た。
(そういやこの辺り、恋人たちの丘かぁ……)
仲睦まじすぎて、冷やかす気にもならない。
先に掃除をしていたのも男女ペアのようだし、もしこの縁結びの地で自分にペアができるならどんな子だろう? と考えてみるが、よくわからない寒気がしたため、絶対に金髪の男ではないようにと念じながら、花壇へ向かった。
「近くで見ると、思ってたよりうらびれてるわね……」
上からではよくわからなかったが、看板の土汚れに縁石のちょっとした乱れ、乾ききった土からはいくつか雑草が顔を出している。
「俺たちも手伝いに来たんだ。手分けすりゃ早いだろ?」
「まあ、ありがとうございます。花壇が広いので、手入れが行き届くか心配でした」
嬉しそうに微笑む時子に、やっぱり手伝いに来て正解だったかと、三人は断られなかったことを安堵した。
みんなで仲良く軍手をつけ、その中でも水樹はきっちりと肘まではある園芸用手袋をはめて防備している。
「よっし、いっちょやりますか!」
気合の入ったレオンの声を筆頭に、「おー!」とメンバーが元気に拳を掲げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月28日
参加申し込みの期限
2019年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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