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花の香りに願いをのせて
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時子と敦が虹を作りながら水やりをし、レオンがまだ半乾きのシャツに憂いてる頃。
鳥たちは「ありがとう」と囁いて飛び回っている。もちろん、その声が聞こえるのは鳥と会話ができるろっこんを使える時子だけだ。
「はは、お前らも綺麗になって気分がいいのか?」
まるで水浴びをしたそうにホースの水をくぐるから、敦は水はけの良さそうな小道の端に小さな水たまりを作って、鳥たちが水浴びできるスペースを作ってやった。
「それとも暑かったのか? よーし、みんな水たまりに入れ入れ!」
跳ね返る水のおかげで、敦のズボンの裾はぐっしょりと濡れているし、散々土いじりをしたため泥だらけで、少し散歩に行ってきたという服装ではない。
これでは、母に怒られてしまうなと思い、敦はレオンへ声をかけた。
「なあ、お前も服が乾かないんだろ? 俺の家シーサイドタウンだし、よければ来るか?」
「そうだな、さすがに乾くまでここにいるのも……何かの縁だ、邪魔するよ」
来客があれば、怒られることもないだろう。そうは一時考えても、バカ正直にこの口は喋るんだろうなぁと敦は苦笑する。
「しっかし……ここはやけに野鳥が多いんだな?」
「いや、お前の周りが特に多いだけだと思うぞ」
水浴びの順番待ちのように、大小様々な鳥たちが、敦の肩や頭にと乗っており、もふもふと寄り添っている。くすぐったいが、動物たちに懐かれるのは悪くない。
「私も、鳥とは仲良くなれる方ですが……敦さんが優しい方だと、皆さんご存知なのですね」
『だいすきー!』
肩に乗っていた小鳥がピィピィと鳴きながら、さらに一歩頬へと寄るものだから、敦は鳥の餌になりそうな物を触ったかと動揺してしまう。
鳥たちは知っているだけだ。丁寧に優しく花壇を手入れしてくれて、「あなたは魅力に満ちている」ことを。「あなたしか見えない」状態になっているのかもしれない。
あまりに敦と時子が鳥たちと戯れるので、自分もその輪に加われるだろうかとレオンはそわそわと鳥が止まれるように手を動かすが、結局落ち着きがないせいで、鳥をもふもふすることは叶わず――慰めるように、一羽の小鳥が頭にとまった。
道具の後片付けも終わり、一人残った時子は、ゆっくりと花壇を見回し、達成感と西日の中で元気な姿を見せる花たちに包まれながら、仄かに海の香りがする風を浴びていた。
別に今回の掃除で、ご褒美をねだるつもりはない。
ここは恋人たちの丘。好きな人に会いたいという願いを伝えるのに、不釣り合いな場所など無いと思った。
「猫神様、ペンタスさん。尚輝先生と一緒に綺麗な花壇が見れますように……」
そう祈ってみても、舞う花びらと共に尚輝は現れたりしない。当たり前のような、寂しいような気持ちを胸に、時子は花壇の小道を歩いてみた。
「にゃあん」
「こんにちは、綺麗な花壇、気に入って頂けましたか?」
問いには答えず、猫は少し進んでは振り返り、まるで後を着いてこいと言っているようだ。
――ここにいる猫のどれかに、猫神様は化けているという噂もある。
時子はそれが気になって追いかけると、自分だけでは見落としそうな、バラで隠された小さなガゼボを見つけた。
なぜだか、立ち寄らなければいけないような気がして歩み寄れば、尚輝が昼寝をしているではないか。
「……尚輝、先生?」
小さな呼びかけくらいでは起きようともしないくらい、ぐっすり眠っている。明け方まで実験をしていたのかもしれないと思うと、寝かせてあげたい気持ちもある。
「先生、西日で日焼けしてしまいますよ?」
このままだと、変な日焼け跡がつきそうだ。時子はそんな心配をして軽く揺すってみるが、尚輝は起きる気配がない。
こんなにひっそりとあるガゼボなら、一緒にいても見つからないだろうか。
時子は尚輝の近くに腰掛けて、そっと頭を撫でてみた。ボサボサの頭だから、髪を絡ませないように気を使っていたけれど、整えてないだけで傷んでいるわけではなく、ふわふわとしている。
優しく、優しくと撫でるうちに、自分の手のひらをくすぐる感触が心地よくて、まぶたが重くなってきた。
(もう少しだけ待ってみて、声をかけてみよう。それから……)
少し散歩をして、花壇を見て。色々考えるうちに、時子もゆるゆると船を漕ぎ、浅い夢の世界へと旅立った。
目を覚ましたのは、残暑が和らいでくる時間。空の色が甘酸っぱいオレンジ色に変わろうとしていた。
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あとがき
担当マスター:
浅野 悠希
ファンレターはマスターページから!
みなさまご参加ありがとうございます、浅野です。
花壇の清掃にご協力頂きまして、誠にありがとうございました!
腰痛で出てくることができなかった丘の管理人の代わりに、お礼を申し上げます。
綺麗になった花壇は、訪れる人々だけでなく、丘に住む生き物たちも喜んでいることでしょう。
花壇が綺麗になったため、今回はキャラクターの性格や、アクションから読み取れるお願い事を叶えることが出来ました。
花言葉を複数持っている花もありますので、必ずしも望んだ効果ではないかもしれません。
しかし、余計に花壇を荒らす人もなく、良い効果ばかりが起こって良かったなと安心しています。
全ては偶然なのか、ご利益なのか。
皆さんのご都合に合わせて、キャラクターと楽しんで頂ければ幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月28日
参加申し込みの期限
2019年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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