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花の香りに願いをのせて
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庭木としても人気のある、ブーゲンビリアの季節は春と秋の二回。少し早かったのか、丘の花壇では青々とした葉が広がるばかりで、まだ花は咲いていなかった。
「これは時期じゃない……んだよな?」
「特に毟られたようには見えないし、元気だと思うんだけどね」
特別花に詳しいわけでもない敦とヒューは、看板が汚れていてはそれすらわからない。手始めに名札のように小さなパネルを磨き、あとで開花時期を調べようと、ブーゲンビリアの名前を覚えた。
「そんなに荒れてねぇみたいだし、こっちは一人でも大丈夫だぜ?」
ちらり、と水樹のほうに視線を送り、一緒でなくて大丈夫かと敦は気にしている。しかし、水樹と時子が率先して花壇の荒れが酷いペンタスの手入れを始めてしまうと、同じ花壇にばかり人手を割くのも非効率に思われ、ヒューは他の花壇の様子を見に来たのだ。
「ちょうど、皆と合流する前に縁石が乱れてる所も見かけてたし、気づいた所から片付けたほうが確実だろ? それに……」
「それに?」
(彼女が頑張ってる様子は、間近で見るには……眩しすぎるからね)
「あー……」
恥ずかしそうに微笑む姿に、野暮なことを聞いたのかと思うと、敦は間の抜けた相槌しか返せなかった。もう少し同級生とでもそういう話で盛り上がる機会があれば、面白い切り返しの一つでもできただろうが、事実無根の噂話を恐れて近寄ってこない人も多かったため、話術を磨く機会には恵まれなかったのかもしれないので、仕方がない。
「そんじゃま、パパッと終わらせて次の花壇に行きますか」
雑草を植え込みの影まで確認して、ひとつひとつ丁寧に抜いていく。粗野な行動は、大切なブーゲンビリアの根まで傷つけるとわかっているからか、敦の手付きは存外に優しい。
見た目に反して植物に優しい面があるのに、各々の作業に夢中で誰の目にも留まっていないことが悔やまれるが、それでも整った花壇を見れば、手入れをしてくれた人に感謝の思いを寄せる人もいるだろう。
引っ越してきたばかりという敦に気を遣い、普段は口数の少ないヒューもお勧めの店なんかを話題に出して、二人は手際よく作業を進めた。
「これはまた、やりがいのありそうな看板だな」
泥汚れがべったりついたまま固まってしまっているので、レオンは濡らしたスポンジを手に取り、長期戦覚悟で擦りつけてみる。
時折ポロっと取れる部分もあるが、地道に湿らせて擦っていくのが早いだろう。
「にしても、なんでサルビアとペンタスが狙われてるんだ?」
花の名前がかろうじて分かる状態なのは、意味を持ってのことなのか。
どんな理由であれ、こんな汚れをつけるのは腹立たしいが、それでも擦り続ければ落ちる汚れだったのが救いだろう。
「……落とせないことはない、みたいだな」
頑張れば報われる。今なら少しそう思えるが、そうならないことだって多いとレオンは知っている。けれども、この途方も無さそうな掃除には終わりが見えていると気付き、口角を緩めてスポンジを洗った。
「一点集中で、まずは頑張ってみるか!」
水分をたっぷり含んだスポンジを、サルビアの説明部分に滑らせる、圧着した時に溢れ出た水を乾いた泥汚れが吸い込み、泥はスポンジでかきだせるように少しずつ柔らかくなっていく。時折洗って、また同じ部分を擦りと繰り返せば、一部分だけドーナツのように穴が空き、隠されていた文字が浮かび上がってきた。
「お、だいぶ綺麗になってきたな……なになに?」
掃除の成果を知るように、説明文を読もうとしたレオンは固まってしまった。自分とは一番縁遠い、それでも真っ先にあの人の姿を思い浮かべる程には憧れていたのかもしれない物。
サルビアの花言葉は、『良い家庭』、『家族愛』だった。
(そりゃあ、ここは恋人たちの丘なんだし、おかしくない)
ただ、レオンが思い浮かべる家族と、ここに来る人達の思い浮かべる家族が違うだけ。
たったそれだけと思うには、胸が痛くて、呼吸が浅くなっていく。
「やめ……やめて、母、さ……っ!」
考え出したレオンは過去の記憶に飲まれ、その場で膝をついてしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月28日
参加申し込みの期限
2019年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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