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七色の星、夢追い求めて
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【枝葉を飛び越えて】
たとえばなんてことのないT字路を、右へ曲がるか? 左へ曲がるのか?
右へ曲がれば、少しばかり遠回りながらすんなりと先へ進めるのかもしれません。左へ進むと近道だけれど、工事中で迂回を余儀なくされるのかもしれません。
あるいは正面の生け垣を乗り越え民家の庭にひょっこりお邪魔し、突っ切ってしまうのも、時には最適解となるのかもしれません。
選択肢は常にいくつも用意されています。中には選ぶこと自体が困難な選択もあれば、さまざまな状況や前提条件により、選ぶのがはばかられる選択肢もあるでしょう。半ば強制的に選ばざるを得ない選択もあるはずです。
それらの積み重ね、連続性こそが、つまりは人生。あるいは運命とか呼ばれているものなのでしょう。言うなれば人類がこの星に刻み込んできた歴史そのものさえも、おびただしく無数の選択肢を選び取ってきた結果なのです。
たとえるなら、それは生え伸びる樹々の枝葉。分かれた枝の先は道が途切れているのかもしれない。落ちれば真っ逆さまです。
けれど、別の枝へ飛び移ることもできるかもしれない。なんなら慎重に後戻りをして、
道を選び直す
ことだってできるかもしれない。
志波 武道
がそれに気づいたのは、いつ頃のことだったでしょうか。確か、十年も前の……高校生の頃だったように思います。
今や武道が刑事課に属する警察官となったのも、そんな選択肢の中から道を選び取り、たどってきた結果です。
時には違う道を進んでしまうこともありました。少しだけ道を戻り、選び直したこともありました。思い切って大ジャンプを敢行し、向こうに見える細い枝へ飛び移ったこともありました。
もしかしたら今、目の前にあるこのT字路さえも、選択肢のひとつかもしれません。
「ふむ」
武道は左へ曲がり、特になにもない平坦なアスファルトの道を進むと、停車されている車のドアを開けて助手席に座りました。
「さあて、なにか動きはあったかナー?」
「ブドーさん、お疲れさまッス! 今のところ、ホシはまだ動いてないッスね」
「そっか、了解。はいこれ差し入れ、腹減ったろ?」
「あざッス!」
犯人と目星をつけた男を張りこむこの間にも、武道の目にはいくつも選択肢が見えています。今すぐ踏み込むか? もう少し近づくか場所を変えて、じっくりと見張るべきか? 待つべきか?
「ブドーさん……俺ら、このままここにいていいんッスかね? 野郎、もうとっくに逃げちまってるんじゃ」
「ま、ま。焦らナァイ☆ 大丈夫、まだいるよ」
一度立ち止まり、じっくりと道の先を見極めることもまた選択肢のひとつ。警察官となり積んできた経験が、武道にさらなる選択を授けました。そう、枝葉にはなかなか見えにくい道が隠されていることもあるのです。
「今は待つ。それがきっと、最善さ」
「そッスか? ブドーさんがそう言うなら……」
駆け出しの頃の自身の青さを思い出し、武道は目を細めました。
こち、こち、こちと腕時計が刻むリズムに身を任せながら、なんとはなしに、左腕へ触れました。
こんな時はいつも、思い出すのです。
薄暗がりに続く廊下。
非常灯の赤い光。
監視室のモニタに灯る明かり。
無数の死。
道を塞ぐドラム缶ひとつ動かすだけで、たどる結末は劇的に変化します。
選び取ることには、責任が伴うのです。時として、押し潰されそうなほどに重い責任を。
絶望し、膝を突いたこともありました。諦めてしまったこともありました。取り返しのつかない選択を迫られることも少なくはないのです。
けれど武道は、学びました。見極め、リスクを最小限に抑える手法。後戻りをしてでも別の道を選び出すロジック。蓄積される経験が、武道の取り得る選択肢を広げてゆくのです。
左腕はもう、痛みません。
「……あ! ブドーさん、あれ! あれ!」
「BINGO☆ 動いたな!」
扉を開き、飛び出します。ためらわず。真夜中の狂熱はとうに乗り越えました。選び取ってきた道々が、武道に冷静を与えてくれました。
物怖じせず、未来へ向け駆け出すことができました。
「行くゼイ、後輩くん!」
「はいッス!」
もちろんいつだって、選択には責任が伴います。当然のことです。それを受け止め、抑え込み捌くことができるようになってゆく、あるいはそれこそが成長し大人になるということ、その本質であるやもしれない。武道はそんなふうにも思います。これからもきっと、多くを学んでゆくのでしょう。道は途切れず、続いていくのでしょう。
曲がり角のカーブミラーにちらと一瞬見えた顔には、誇らしくまぶしい笑顔が映り込みます。
ホルダーの拳銃を引き抜き、ぴたりと動じず構え駆け抜ける彼は、まぎれもなくひとりの刑事でした。
「そうさ。それこそが、俺なんだ」
未来へ。この道はいつだって、繋がっているのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月10日
参加申し込みの期限
2019年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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