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七色の星、想い届けて
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やっぱりね、と
綾辻 綾花
は思う。
シルバーのロングタキシード、珪先生にぜったい似合うと思ってた。シルクのネクタイも、同じ素材のポケットチーフも、カフスボタンにいたるまですべて。
いつも素敵な
早川 珪
だけど、今日はまた一段とハンサムでクールでたまらない。貴公子という表現でおっつかなければ、王子様と言い換えてもいい。
そう、彼はいま、綾花だけの王子様。
新郎の装いだ。
だからもちろん綾花だって、マーメイドライン、背中まで綺麗に映えるオフショルダーのウェディングドレスなのだ。
いつまでも『珪先生』って呼べないよね――。
今日から、この瞬間から。
珪さん、だろうか。
そうすると私は……綾花さん?
言葉遣いがソフトな彼は呼び捨てを好まないから、きっとそうなるだろう。
綾花さん。
心の中で呼ばれるだけで、顔から火が出そうなくらいだ。
やっていけるかな慣れるかな、珪さんと綾花さん、そんな風に呼び合うことに。
式場、明るい陽射し射し込むなか、ならんで壇上に立つ。
ふたりで話し合って、誓いは人前式でおこなうことに決めていた。神仏に誓うのも悪くはないけれど、せっかく集まってもらったゲスト全員に、結婚の証人となってもらいたい、そう願ったからだ。
だから神父の言葉に応答していれば誓いも完了となるわけではない。誓いの言葉は自分たちで発さなければならない。
綾花は小さく息を吸い込んだ。
たくさんの顔が自分たちを見守っている。
お世話になった人、かけがえのない友達、恩師たちまで、たくさん、たくさんの顔。
……緊張する。とても。
このとき、
大丈夫だよ、
と言うかのように、優しく珪が綾花の手を握った。
大丈夫。僕と綾花さんなら――声に出したわけではないのにはっきりとそう聞こえた。
ほっほっほ、という司会の笑い声がさらにリラックスをもたらしてくれる。珪の希望で、司会は
雨宮 草太郎
校長に頼んだのだった。正解だったと想う。校長はふたつ返事で引き受けてくれ、よく通るやわらかい声で、ときおり上品なユーモアもまじえつつスムーズに式を進行してくれていた。
「それでは新郎新婦より、結婚の誓いの言葉を述べさせていただきます。珪さん、綾花さんお願いいたしますよ」
はい、と珪は胸を張って告げた。
「本日はおいでくださり、誠にありがとうございました」
快活な笑顔だ。珪は言う。
「私たちは、ご列席いただきました皆様を証人とし、夫婦としての約束を交わします」
つづいて綾花だ。胸が詰まりそうになるもしっかり、一言一言を噛みしめるようにして述べた。
「これからも、一緒に生きていける幸せに感謝し、互いに尊敬しながら笑顔あふれる幸せな夫婦になります」
そしてふたりは、しっかりと声を合わせ締めくくるのだ。
「この約束を忘れずに、生涯ともに生きていくことをここに誓います」
喝采。大きくもあたたかい喝采が彼と彼女を包み込んだ。
それでは結婚証明書に署名いただくとしましょう、校長は厳かに述べると証書を差し出す。まずは珪、ついで綾花がサインを終えた。
指輪を交換する段階になってようやく、綾花は珪の手がかすかに震えていることに気がついた。
綾花の視線から理解したのだろう、珪は照れ笑いを浮かべている。
いつも落ち着いている珪先生、いや珪さんが――。
自分と同じ状態だと知ってなんだか綾花は嬉しく、また気恥ずかしい。
指輪が互いの薬指に収まったのを確認すると、校長はまたほっほっほと体を揺すり、マイクを手にしたのである。
「おめでとうございます。さて皆さま、未来へと向かうふたりの、結婚を承認いただけますでしょうか? 承認いただけるようであれば、どうぞ、盛大な拍手をお願いいたします」
この日いちばん大きくて、この日いちばん優しい、祝福に満ちた拍手が鳴った。
鳴り止まぬ拍手に送られながら、綾花は珪と壇上から降りる。
そして歩んでいく。式場の外、輝ける光の下へと。
「……いいかな?」
そっと珪が耳打ちした。
なんですか? と綾花が言うより早く、彼の腕は綾花を抱き上げていた。
お姫様抱っこ。
少し照れくさいけど、いっぱいいっぱい嬉しい不意打ち。
このひとと結ばれてよかった。
想いがあふれそうだ。
――私、幸せです。
真昼の青空に、七色の流れ星が走るのが見えた。
これは、そう遠くない未来の光景なのだろうか。それとも短い夢なのだろうか。
それでも綾花の、胸の内にある言葉は同じだ。
私、幸せです。
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あとがき
担当マスター:
桂木京介
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
桂木京介です。
夢か現実かさまざまな場面を、さまざまに想像して描かせていただきました。
どのかたのご指定イラストも、私の発想力を刺激してやまない豊かなものでした。とても有意義な企画だったと思っています。
楽しんでいただければ幸いです。
ご意見ご感想お待ち申し上げております。
また合いましょう! 桂木京介でした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月11日
参加申し込みの期限
2019年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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