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★スペクタクル・ヒーロー(
鎌八 まもる
)
マモル・カマヤツが受け継いだ牧場は、<スパイダー・シティ>の賑わいから少し外れたところにある。
華やかだけれども気忙しい都会にはない、豊かな自然と清々しい空気、長閑な時間。
電車に30分揺られるだけでそれらを纏めて得られるマモルの牧場は、中々の人気っぷりだ。
かくいうマモルも、牧場がまだ先代のものだった頃の常連客である。
ここが気に入って、通いに通って、遂には先代の老人に、
「お前さん、この牧場を貰ってくれないか?」
と、声をかけられたのだ。
陽気で軽快な性格のこの新しい牧場主は、牧場と同様に都会の人々に愛されていて、その日も、
「なあ、知ってるか?」
と、自家製チーズのトーストを運んできたマモルに、常連客の男が砕けた調子で声をかけた。
「知ってるかって、何をだい?」
野外に設置した素朴な木のテーブルに自分も腰を下ろしながら、マモルが尋ね返す。
男はマモルに顔を寄せ、声を潜めて言った。
「街が今、とびきりピリピリしてるってことをさ。強盗団<馬の尻尾>からの予告状の件でな」
「強盗団<馬の尻尾>……チャーミングなネーミングだな。やっぱり全員、ヘアスタイルはポニテなのかい?」
「いや、それは知らんが、険呑な奴らなのは確かだよ。警察も手を焼いてる」
「へえ」
「皆、待ち望んでるよ。ヒーローの再来をな」
言って、男は、先代の頃から牧場の自慢のひとつである搾り立ての牛乳を、ぐびと飲み干した。
「ヒーロー……<ブラック・スパイダー>か」
ぽつり、珍しくも小さく真面目な声で、マモルは呟いた。
<シティ>の人間が“ヒーロー”と言えば、それは<ブラック・スパイダー>のことだ。
かつて、街中の悪党を見事な手際で一掃したという、伝説のヒーロー。
しかし、彼が姿を消してからもう何年も経ち、街には再び、悪党達がのさばり始めた……。
「嫌な時代になったもんだよ、全く」
吐き捨てるような男の言葉に、
「おっと。そう決めつけるのはまだ早いかもしれないぜ?」
と、マモルはおどけた調子でウィンクを決めてみせた。
※
マモルが強盗団<馬の尻尾>の話を聞いてから、数日後。
<馬の尻尾>の一団は予告状の通りに、街一番の金持ちの屋敷に押し入った。
「軽いモンだね。――さあ! この屋敷のお宝は、あたし達<馬の尻尾>が丸ごと頂くよ!」
警官達は皆、力自慢の団員達にねじ伏せられ、屋敷の人間も、全員ロープで縛り上げられている。
もはや成す術なしと思われた、その時。
――ガシャーン!!
窓が割れる甲高い音が、屋敷の中に響いた。
「な、何だい!?」
<馬の尻尾>の女首領が、慌てた声を出す。ポニテが揺れる。
月光を背負って、屋敷の中にとび込んできたのは――、
「ポニテの美人さんを随分待たせちまったな。二代目<ブラック・スパイダー>参上だ!」
蜘蛛を思わせる黒い衣装に身を包んだヒーローの登場に、ざわめく強盗達。
<ブラック・スパイダー>は、ターザンの要領で窓から突入するのに使ったロープを自在に操り、
「くっ……!」
麗しの女首領を、瞬き一つの間にぐるぐる巻きにして己の元に引き寄せた。
「こんなことをしてちゃ、素敵なポニテが泣くぜ? 子猫ちゃん」
「ぐ……」
リーダーが捕まってしまっては、残りの団員達も動けない。
こうして二代目<ブラック・スパイダー>を名乗る男は、あっという間に事件を解決したのだった。
※
それから更に、数日後。
マモルは牧場で、愛馬にブラッシングをしてやりながら、客の話を聞いていた。
「そりゃあもう、鮮やかな手際だったらしいぜ! 俺ぁ早速、ファンになっちまったよ」
「その、二代目<ブラック・スパイダー>の?」
「そうさ! それ以外にないだろう?」
客の男の話によると、街は、新たなヒーローの噂で持ち切りだそうだ。
マモルは、愛馬の毛並みを整える手は止めないままに、口元に笑みを浮かべた。
(まさか誰も、オレがそのヒーローだとは思わないよな)
マモルは先代から、牧場と共に、<ブラック・スパイダー>の力も受け継いだのだった。
年老いた自分の代わりに、新しい牧場主とヒーローが必要なのだ、と。
「しっかし何者なんだろうなぁ、<ブラック・スパイダー>」
「それを詮索するのは、野暮ってもんだよ」
ポニテを解いちまうようなもんだZと、マモルは朗らかに笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月09日
参加申し込みの期限
2019年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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