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サマー☆部活動のお時間です! ~運動部編~
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剣道部
武道場の張り詰めた空気は霧散した。部員達は流れる汗をタオルで拭い、朗らかな顔で歓談を楽しんでいた。
顧問の
島岡 雪乃
は眼鏡の奥の目を細めて見守っている。
優木 遥斗
は剣道着の姿で別の竹刀に持ち替えた。他とは違って一回り太く、相応の重さを感じさせた。
遥斗は隅に目を向ける。微笑む雪乃の下に早足で近づき、瞬時に頭を下げた。
「外にロードワークに出たいので許可をお願いします」
厳しい表情で用件だけを伝えた。雪乃は包み込むような笑みを浮かべる。
「いいですよ。でも、オーバーワークにならないように気を付けてくださいね」
「わかりました」
遣り取りを耳にした
響 蒼留人
が慌てた様子で駆け付ける。
「先輩、俺もロードワークに付き合わせてください!」
「俺は構わないが」
「ありがとうございます。先生、よろしいでしょうか」
熱意に満ちた目で許可を求める。雪乃は顎先に手を当てた。豊満な胸が腕を挟み込む。途端に蒼留人は目を逸らした。
「そうですね。許可します」
「ありがとうございます!」
「無理はするな」
先に動き出した遥斗が耳打ちした。はい、と短く返して後に続く。
「……むにゅんの破壊力が凄まじい」
蒼留人は息を吐いた。遥斗と同様に靴を履いて外へと向かった。
行き先を寝子ヶ浜海岸と決めた二人は並走して正門を出た。
遥斗は横目をやる。真剣な表情を見て人知れず口元を緩めた。
「少し回り道をする」
言い出した直後に右に折れた。蒼留人は急いで追い掛ける。
遥斗は細い路地に入った。店の裏側に当たる為、ポリバケツや店の備品等が雑然と置かれていた。
「え、こんなところを走れるんですか?」
蒼留人の声を無視して遥斗は先頭に出た。左右から突き出た障害物を足捌きで躱していく。然程、走る速度は落ちていなかった。
「俺も先輩のように開き足を使えば」
目前の手本を見ながら蒼留人は果敢に突っ込んだ。
不規則な左右の障害物に目が翻弄された。避ける動作が遅れて当たりそうになる。速度を緩めた状態で辛うじて対応した。
似たような路地を二人は揃って踏破した。
「少し慣れてきました」
「そうか。次は足腰の鍛錬だ」
遥斗は防風林の合間を走り抜けた。蒼留人も続いて目を見張る。
白い砂浜の先では海と空が混ざり合う。圧倒的な青が広がっていた。
蒼留人は目を輝かせた。
「人が少ないので自由に走れますね」
「そうだな」
言葉の通り、二人は砂浜を最大限に利用した。
波打ち際を走った。押し寄せる波は足捌きで回避した。くるぶしが埋まるようなところも走る。上がりそうになる顎を引いて堪えた。
「これくらいにするか」
「さすがに、疲れました」
蒼留人は弱々しい笑みで腰を下ろした。汗で濡れた頭を適当に振った。
遥斗は立った状態で海を眺めている。
「優木先輩、すっきりした頭になりましたね。もう夏は終わりですが、俺も少し髪を切ったほうがいいのかな」
「坊主頭はいいぞ。余計なことに気を取られないので集中力が高まる」
「考えておきます。あ、先輩、塩タブレットをどうぞ。熱中症対策で持ってきたので」
白いケースを掲げた。
「用意がいいな」
遥斗は表情を和らげて手を差し出す。白い錠剤のような物が転がり出た。一口にして味を確かめる。
「美味いな」
「結構、気に入っています」
蒼留人は口の中に放り込んだ。
二人は緩やかな風を受けて佇む。
急に気付いたかのように遥斗は周囲に目を向ける。砂浜に人の姿がなかった。
「今ならば、ろっこんを使えるかもしれない」
「優木先輩はもれいびなんですね」
「ああ、そうだ。あまり使う機会がないので、いざという時の為に練習したいと思っていた」
遥斗は波際に立った。愛用の竹刀を両手で強く握り、上段に構えた。
海面を見据えて一気に振り下ろす。ろっこん『風の籠手・進』が発動した。風は刃となって海面を切り裂いた。
「これが先輩のろっこんですか……凄いですね」
「汎用性は高いと思う。課題は威力と距離か」
「今でも十分、凄いですよ。俺のろっこんは刀に変身するタイプなんで、一人だと意味がないんで」
自嘲するように笑った。
「信頼できる使い手が居るということか……」
遥斗は思索に耽るような間を取った。
走り込みを終えた二人は武道場に戻ってきた。
蒼留人は笑いを堪えた顔で遥斗に聞いた。
「どうしましょうか」
「起こすしか、ないだろう」
雪乃は壁を背もたれにして眠っていた。
遥斗の目配せを受けた蒼留人は雪乃の脇にしゃがんだ。肩に手を置いて揺さぶりながら声を掛ける。
「先生、島岡先生、戻ってきました」
「……ドリフトは得意です……賞金は、貯金します……」
「島岡先生、起きてください。賞金を没収しますよ」
「そんな……あれ? あっ、もしかして私、寝ていました?」
「ぐっすりでしたよ」
二人はロードワークから帰ってきたことを伝えた。
その後、部室棟のシャワーで汗を洗い流し、学校の制服に着替えて学校を後にした。
桜花寮の寮生でもある二人は並んで帰っていく。
蒼留人が少し遅れた。遥斗が振り返ると軽く頭を下げた。
「先輩に言われたのに、少し無理したみたいです。日頃からの鍛錬が大事ってことですね」
「そういうことだ」
「でも、勉強になりました。今日はありがとうございました!」
立ち止まって声を振り絞る。感謝を込めて深々と頭を下げた。
「俺の方こそ……」
戸惑う気持ちが強く、上手く言葉を返せなかった。自身の頭をコツンと叩いた。
「……共に鍛えて強くなればいい。さて、行くか。運動の後の飯は美味いぞ」
「はい、これからも頑張ります!」
二人は再び、並んで歩き始めた。
蒼留人はのんびりとした口調で言った。
「今日の夕飯ですが、寮母のトシコさんの話によると、カレーらしいですよ」
「そうか、カレーか。すきっ腹には堪らない情報だ」
「数量限定のトッピングにはコロッケやミニハンバーグがあって、先輩どうしたんですか!?」
話の途中で遥斗が走り出した。意図を悟った蒼留人が後を追い掛ける。
「トッピング狙いですね! ミニハンバーグは俺も希望していて、優木先輩、オーバーワークですよ!」
「この世は弱肉強食だ!」
遥斗は笑って怒鳴り返した。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回のリアクションは部に焦点を当てて書いてみました。
その為、時系列順にはなっていません。いかがでしょうか。
内容はバラエティに富んでいました。
試合形式で白熱する展開がありました。
三年生は最後になるかもしれない部活動。
後輩に慕われた先輩達の胸に何を残したのでしょうか。
新たな関係の芽吹きを感じるものもありました。
それぞれの部は今後、どのようになっていくのでしょうか。
皆さんの活躍に掛かっています。今後の展開に私もドキドキです!
参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
青春の輝きを眩しく思いながら執筆を楽しめました。
今後もどうぞ、よろしくお願いします。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月01日
参加申し込みの期限
2019年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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