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つくものかみの言うことにゃ
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【眠れる宝石の】
時が止まったかのような、静かな店内。その奥まった一角に、それはあった。
『宝石人形』──とある人形師が作り上げた、実寸大の身体の一部に宝石をあしらった、一連の人形達の総称。
その一体が、ここには安置されている。
「………………」
大きい木製の椅子に腰掛けて。
サイドテーブルには旅行の本と、傍らには『その人形しか知らない、思い出の数々』──
穏やかな表情で瞳を閉じさせた──フローティアと呼ばれた人形は、変わることのないたおやかさを滲ませて、一人と一体をその場で受け入れた。
もう、動くはずもない人形なのに、僅かに透き通る紫色の髪が揺れた気がした。
「フローティアは、姉に当たるのか? それとも妹?」
「妹よっ。私は昔に製作されたから、それ以降にお父様が製作した殆どの人形は、みんな妹になるのだから」
御剣 刀
の質問に、ルヴィアが僅かに腕の中で自慢げに胸を張る。そして、じっとフローティアを見つめてぽつりと感慨深そうに口にした。
「……幸せそう。きっと、とても素敵な夢を見ているのね」
「……そうだな」
ルヴィアは動いているが、フローティアは動いていない。ここの店長は、過去のままならば状況に対しての適応能力が極めて低かった記憶があるので、それで良いのだろうと刀は納得と共に頷いた。
「あ、私のサイズのお洋服も売っているわ」
「もし欲しければ、今日はルヴィアの好きなものを選んでいいぞ。和服とか、ドレスとか……俺にはその辺りのセンスないからな!」
「刀、本当っ!? それじゃあ両方着てみたいわ!」
刀の腕から、ルヴィアが嬉しそうに地面へ降りた。どうやら余程、自分の足で見てみたかったに違いない。
刀は、ここを歩いてついた靴の汚れはどうやって落とせば良いだろうかを考えながら、財布が底を叩く覚悟を決めてルヴィアの買い物を手伝った。
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
刀とルヴィアが店を出る。それを隠れて──正確には、隠れて楓に頭をぎゅうぎゅうに押さえ込まれながらも、しっかりとその光景を見た
トワ・E・ライトフェロゥ
と
夜海霧 楓
の姿があった。
物陰から立ち上がりつつ、二人の後ろ姿を驚きと共にじっと見送った。
「あれが……カエデが前に言っていたルヴィア、デス?」
「……ああ」
「カエデの話と、全然違うデス!
今も動いていたデスし、ナニヨリソレヨリ! とても幸せそうだったデス! 別の人形じゃないデス?」
「いや……間違ってない。
何で動いてるのかはともかく──アレが、ルヴィアだ」
「──……では、カエデが最後に見た時より『変わった』のデス?」
「……さぁ、な」
「フムー。お話してみたかったデス」
「やめとけ。あの一人と一体なら、つもる話もあるんだろう」
「ムムー……」
そうして、店に訪れてきたものの、どれも安いものは並んでおらず二人は何も買う事なく外に出てきた。
風は気持ちよいが、夏の日差しがやはり暑く。耐えられなさそうにトワが叫んだ。
「ああああああ! ここまで来たデスが、カエデも見つからないデスし──!」
──その瞬間、トワの首元からひとひらのリボンが、自己アピールをするかのように、その足元にはらりと落ちた。
「お、落ちた」
「カエデ! 見つけたデス!!」
トワが慌ててリボンを拾い上げて、大切なリボンに異変が無いかを探す。
それをじっと見ていた楓だが、帯状のだらんとしたリボンだが、時折端がウニウニと動いている。まだ活動時間内ではあるが、それで落ちてきたということは、ここで見つかるのもやぶさかではないという意志なのだろう。
トワがその埃をビシバシはたけば、リボンは痛そうに身体をよじらせたが、幸いにして持ち主に気づかれた様子は無い。
「確かにこれは、カエデなのデス!」
「そんじゃ帰るぞ」
二人と、トワの手の中に収まったリボン一つとで、家の方へと歩き始める。
その途中に差し掛かった頃、うきうきとした気分を隠さないトワが、可愛らしく瞬きを数回しながら楓の方を仰ぎ見た。
「ところで、カエデのハンチング帽は、いつから普通に動くシヨウになったデスか?」
「──!?」
トワと楓の、今日という長い一日は、まだまだ当分終わりそうにない──
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月29日
参加申し込みの期限
2019年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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