this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あかいヤドリギ、ニャ!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
「ナルホドー、あのヤドリギを取ればいいのデス?」
「熱いのに寒くしろとは無理難題だね」
「ネコジマのニンゲン、すごいのニャ! なんでもできるのニャ!」
「それはどこ情報だい?」
「アナガチーまちがってないとトワは思うマス。それにー、困った時はウタガイサマってヤツデス!」
「……(お互い様、かな)まぁ確かに」
片や二足歩行の猫がバテていたのを助けたらばその猫に捕まった
卵城 秘月
、
片やお供を振り切って意気揚々とプール目指していた所、好奇心の名の下自ら突進してきた
トワ・E・ライトフェロゥ
。
偶然居合わせた2人、近場の小さな公園にて喋る猫にゃっぱちの事情を聞いては、それぞれにそれぞれらしい反応をみせてから。
当てが全くないわけじゃないけどね、と秘月が紡ごうとした矢先、その耳に『とつげきー!』と響いた。
藍の瞳に、お嬢様らしきドレスワンピースを翻し、ぴょっこぴょっこ跳ねたと思えばドレス汚れるのも気にせず、太い幹へしがみつくトワの姿が映り込む。
あかいヤドリギが微か上空に見える木に、鮮やかな色の蝶が華麗に舞い登って、……とはいかなかった様子。
よじよじ………ずべー。
よじよじよじ……ずべべー。
むしろほぼ登れていない。2歩目ほどで落ちている。
「ヌヌヌ! 大変デス! ヤドリギのある場所は高すぎて、トワには届かないのデス!」
「うんそうだろう、ね。えーと、大丈夫? 怪我はしてないかい?」
「no problem、サンクス! ……ンヌー、これもムーリーデース!」
冷静に思考を巡らせていた秘月の前で、すでに全速前進という勢いで木登りのち、枝をぶんぶんと振っているトワである。
ズルルッと幹を滑っても元気そうな仕草と、傷はなさそうな肌艶をチラリと確認してから。秘月も頷きながらおもむろに自身の鞄へ手を入れた。
何かを探すふうである秘月をよそに、湧き出る案がまたトワの可憐な口から放たれる。
「寒い寒いと念じれば落ちる方を試してみまShow!」
「ニャ! ……でもあついニャー。どうするのニャ?」
「トワに良い考えがあるデス! 日本にはー皆で暖かい恰好をしてコタツに入りナベーをしながら
『涼しいZE!』という文化があるというマス。名前は確かー、ガマン大会ってヤツデス!」
「ガマンたいかい! なんだかすごそーなのニャ!」
「あつい! ならばー、ナウ! その文化がパワーを発揮するときデース!」
トワとにゃっぱちのテンションが意外と似通っているようである。
ツッコミ不在の暴走を予期したかはたまた素か、全く動じないトーンで秘月は会話の間に入った。
「トワ達もやってみるのデー、」
「しかしだ、暖かい恰好なんて今は持っていない。まして、コタツなんてどうするんだい?」
「Oh! シツレン(失念)してマシター。でもダイジョブデス、テルして持ってきてもらうマス!」
「ガマン大会というものは確かに存在するけれど。この場合はやめた方がいいかなぁ」
「ホワイ?」
「今日のこの暑さでそんな事をしたら、熱中症兼脱水症状になって倒れてしまうと思うよ。
小さな子は特に、元々体温が上がり下がりしやすいからね」
「たおれるはダメデス、怒られてしまうマス」
それ以前に、この屋外でそんな素っ頓狂な催し物がおこなわれたらば注目の的になるだろう、というのは秘月の胸にそっと仕舞われつつ。トワ、真顔で返答しては潔く諦めた。
破天荒そうかと思いきや、伝えた事へ素直に頷く少女を見れば、秘月は眼鏡の奥で僅かに目を細め微笑んだ。
そうして、鞄の中から何かを取り出すと、かがんでトワとにゃっぱちに見えるよう差し出しながら。
「こういう、熱中症対策品を上手く活用したらある程度さむくなるんじゃないかな?」
「スプレー、デス?」
「うん。制汗スプレー。
これのクールタイプや、凍らせておいたペッドボトルに巻き付けて冷やしておいたネッククーラー、
それと服に吹き付けると汗に反応して冷たくなるスプレー」
1つ取り出したかと思えば次々とアイテムを取り出す秘月の様子に、トワと、それ以上に猫の目がキラキラと釘付けになった。
「まほーのかばんニャ!? いっぱい出てくるのニャー!」
「トワはー、ブルーなキャットのポケットが、ナゼか浮かびマシター」
「これを普段より多めにつけたりしたらある程度は寒くなるし、
後はコンビニで冷たいアイスでも買ってみて、それを食べたりかな……」
「well prepared! ヤドリギ取るジュンビしてたマス?」
「はは、まさか。運動系の部活に所属していてね、日頃から熱中症対策品をそろえておくのが
癖になっているだけだよ。さて、どうする? 一緒に試してみるかい?」
スプレーを掲げた秘月へ、トワがパッととびきりの笑顔を向けて立ち上がった。
「イエス! でわートワのターン! デス!」
言うが早いか、トワ嬢、がばーっとその場でドレスを脱ぎ捨てる。
さすがに呆気にとられた秘月の目の前に、ぴちぴち素肌兼可愛らしい水着姿の少女が、ブロンズの髪をぱさりと揺らして立っていた。
秘月、心なしか先程までの涼し気な藍色にちょっぴり熱が灯ったように見える。
「これならスプレーいっぱいかけるトコロあるマス! 寒い格好になれば寒くもなるマス!
プールに行く前デシタカラ、ミズギーデス!」
まるで変身シーンのように、ピシッ☆チャキーンッ☆とポーズを決めた音が聞こえた気がした。
そばでぽきゅぽきゅと肉球拍手を送るにゃっぱち。
「さむく、なったニャ?」
「オフコース! サムクー………、 な ら な い の ! デ ス ! ! 」
「ニャ?」
「very hot! ばーにんぐ! トワのsoulが燃え尽きるほどheatするマス!」
「よし、じゃ、スプレーしてみようか」
「お頼みマス!」
昔からの馴染みかの如くとてもスムーズに繰り広げられる、二人と一匹の会話である。
にゅっと伸ばされた、まだまだ成長途中の小柄且つ子供特有のぷにぷに二の腕。
至って真顔で、そこへ冷却スプレーを吹き付けてあげる秘月の目は、むしろ真剣すぎであったり。
あくまでチラチラと控えめのつもりだが、その視線はスプレーをしていない箇所にまで動いている。
(色白で……卵肌。触ったらとても、とても気持ち良さそうだ……)
我ながら度し難いとは思う。しかし好きなのだ。老若男女問わず、ヒトの肉体美が。
しかたないよね。
「Cold! イメージを届けるのも良いのデスケドー、やぱり本当に冷たくなった方がよいデス!
暑いものは暑いのデスカラー」
「それに関しては全面的に同意だね」
明るい調子が聞こえてハッと我に返りながら、秘月もにこっと微笑んで返答する。
柔らかそうな肌に刺激を与えすぎないよう、しっかりと注意を払いながらトワが了承する部位へ次々スプレーをかけてやった後、自身へも勿論、協力の意志として首や腕へ散布した。
「せっかくデスノデー、日傘をさしてー陰を作ってー水を撒いてー気温を下げー」
「……フニャー!!」
「にゅわー、ソーリーデース」
すぐ脇にあった水道の蛇口を、ためらう事無く勢いよく回し指で抑えれば、ビシャーッと飛び散った水飛沫。
にゃっぱち、驚いて全身の毛がボワッ!
「水は苦手かい?」
「ニャ~……前足でさわるくらいならへーきニャ」
ちょっぴり濡れたにゃっぱちの小さな頭を、持っていたタオルで拭いてやりながら。
秘月はまたいそいそと次の行動を取っているトワへ言葉を続けた。
「ん? それはー……」
「ビニールプールも作るのデス!」
「プールへ行く途中、だったんだよね?」
「ザッツライト! おーきなプールプレイ後の、キブンポンカン用トワ専用プールなのマス!」
「(気分、転換、かな)」
トワと大抵一緒にいるお供であれば、盛大な駄目出しが入ったであろう言葉たちを、秘月は華麗に受け止め聞き流した。
深く突っ込む事せず、ならばとそのビニールプールを膨らませるのを手伝ってやる。
シュコシュコと空気を入れる足踏み具ににゃっぱちが興味津々そうなのへ、やってみる?なんて声をかけてやったりも。(ちなみに体重が軽すぎて全く上手く踏めなかった猫だった)
「これでー、カキゴオリーやアイスクリームを食べればperfect!」
「お待たせ、どうぞ? お腹をこわさないよう注意してね」
出来たビニールプールにトワが水を張っている最中に、近くのお店でアイスを買いに行った秘月が水を張り終わった頃戻って来た。
大きめのソフトクリーム二つ、一つをトワへと差し出すと、感謝の言葉と満面の笑顔がお出迎え。
「デリシャス! そしーてクール! これならトワにもイメージ出来るマス!
実際過ごしやす、くしっ」
「おや……少々冷えすぎたんじゃないか?」
「きもちよくてー、ちょぴりムズッとしただけーデス! でも風邪を引かない程度にしとくマス!」
「よい心がけだね」
水滴がキラキラとのった玉のお肌を眩しそうに見ながらも、口調は一定して変わらずの秘月。
自身の性癖を隠すことに努力してきたゆえの、安定した佇まい。
(大柄な人のちょっと贅肉の着いた感じとか、普通の男の子女の子のちょうどいい筋肉と贅肉の中間みたいな体とかも良いけれど。小さい子の透明感と張りは、これくらいの年の子ならではだよね)
このような心境も全く表情に出ていない。あっぱれである。
そんな秘月の横では、ビニールプールの中でアイスを食べながら『ヤドリギ落ちてこいこい』な踊りを披露中なトワ。そのひょこひょこした動きをマネて、にゃっぱちも秘月の足元で踊っている。
冷却スプレーを吹きかけ、水滴る肌たちへ一陣の風が横切る。
―― ああ、涼し……さむいな。
踊る金髪少女&猫、その身体を見つめる自分。一瞬、秘月の心がどこか遠く、ひんやーりした気がした。
トワの方は、本気で冷えて来たのをやせ我慢し始めた頃合いで。
その時、頭上に垣間見えていた赤がふと消えた。
と思った瞬間、葉をこすれ合わせる音と共に、ぱさーっとビニールプールへ落ちて来た。
「取れマシター!」
「うん、よかった」
「ニャー! ありがとニャー!」
水面を揺蕩うヤドリギを掬い上げ掲げ見せたトワへ、秘月とにゃっぱちが嬉しそうに寄って行く。
ふにゃふにゃ喜ぶ猫さんへ、あかいヤドリギを手渡してやりながら、ふとトワは首を傾げた。
「トコロデー、あつーいうにゃうにゃって何デス?
ちなみーに、ヤドリギがスキーというからには、トワはヤドリギを届ける相手らしいと予想するマス!」
「そういえばそうだね」
聞きたそうな視線二つを受ければ、にゃっぱちは破顔したまま口を開いた。
ふんふん頷きながら納得した後は、そういえばしゃべる猫って普通の猫とは筋肉の付き方とか違うのかな?
と疑問をもた秘月から控えめに、しかしどこかソワリとしたお願い一つ。
にゃっぱち、快く同意する。
その後、秘月(とノリで便乗したトワ)の気のすむまで、モフられるにゃっぱちが居るのであった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あかいヤドリギ、ニャ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月23日
参加申し込みの期限
2019年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!